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丘陵のさき 世界の先 Ⅲ  作者: 玲於奈
3/50

7月 2001年 その1

なし

7月

2001年


あいかわらずの人ごみ。

この空港はいつもそうだ。


人種のうず。

せかせかと歩く人々。

ゆっくり歩く人々。


ゆっくり歩く人は

なぜか

どの人も

たのしそう。

とくに

よこはばの大きい人におおい。


わたしも

まねして

のんびりあるく。


せかせか、のんびり。


この差はおおきい。


ここは

ビジネスの街 ロンドン。ヒースロー。


いろいろな人々にすれちがいながら

カウンターへ。



スイスから出国し

いよいよ、

日本に帰国のときを


むかえた。





ながかったのか。



みじかかったのか。




のか。



わからない。




そして、

いま


とおい。


ほんとうに

遠い。



それは

にほんへのきょりでなく



じぶんの

氣もちが・・。



こころが。



なぜか



日本人なのに

ジャパンのエアー会社に氣おくれする。



あれだけ

1月に予約でなやみ。


悩んできめた日本の航空会社。



そして、


このむなしさはなんだろう。



しかし

感傷にひたって

ここでまごつけば

にほんへはかえれない。



むかし見た

映画の

主人公。


祖国のクーデターにより

異国空港で足止め


半年も

帰れない話。



わらえない。



「ヨシオカ サマ

 ヨシオカサマ ノ 

 ニホンユキハ 

 アップグレード 

 セレテオリマス」


なんだ

なにがあった。

カウンターで無意識で出したチケット


カタカナが

きれいな

ゴシック体の日本語に変換される。



もう一度

言われた。



「吉岡 純 様 


 吉岡様の日本行きチケットは、


 アップグレードされております。


 係の者から、案内がありますまで


 搭乗口でお待ちください」



なんのことかわからなかったが

ひとまず

手で指し示された方へすすむ


日本語に

おどろいたのか

にほんごを

変換できなかったのか


なんなんだ



日本の人に久しく会ったので

本当にどうしていいかわからなかったのか。


やめた。



まずは、何はともあれ

飛行機には

のれる。

席はある。


だまって日本行き搭乗口で待つ。


さずがに7月のハイシーズン。


日本人観光客でごったがえしている。

空いている席が少ない。


ほとんど8割ツアー客。

団体さん。


そのパワーたるや


すごい日本語の喧噪。

1年分の日本が押し寄せてくる。


圧倒された。














なし

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