正月の様子
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。
「リルにお嬢、明日が何の日か知ってるか?」
「あれ?明日ってなんかあったっけ?リル、覚えてる?」
「う~んとね~明日は確か元日だったような気がするよ~」
「そうだ。明日は元日だ。と、言うことは何するかわかってるよな?」
「え~と、元日と言えね~お年玉~」
「違うよ。リル、元日と言えば、お餅つきだよ」
「そっか~餅つきか~」
さすが、スズだね~僕が思いつかないよなことを思いついたよ~
「残念ながら両方とも間違いだ。元日と言えば、初もうでだろ。さらに、元旦と言えば、初日の出だろ。 だから、とりあえずは神社に行くぞ」
「え~今から行くの~」
「あたりまえだろ」
「そうだね。それに今から行けば、まだそんなに人もいないだろうしね」
「え~スズまで、そういうの~しかたないな~それなら行こうか~」
うわ~スズとヴォル君は、人が少ないって言ってたけど、もうすでに人の列ができてるや~
これを並ぶのか~めんどくさそうだな~
「ね~もうこんなに人がいるのに並ぶの?」
「あたりまえだろ。人がこんなにいるのは予想外だが、まあ少ない方だろ」
「そうかな~スズはどう思う?多いよね~」
「私、初めて来たからわかんない」
「そっか~ね~ヴォル君、初もうでが終わったらどうするの?」
「初日の出を見に行こうと思ってるが、間に合うかどうか微妙だな」
「もしかして、それも、僕達ついて行かないといけないの?」
「あたりまえだろ」
「え~そんな時間まで起きれないよ~そうだよね、スズ~」
「そうでもないんじゃないかな?」
う~僕の味方はどこにもいないようだな~
でも、実際日の出の時間まで起きてれる自信がないんだよな~
「そんなに、リルはみんなと一緒に居たくないの?」
「そうじゃないんだけどね~僕、そんなに遅くまで起きてられるか心配なんだよね~」
「なんだ、そんなことか。それなら、これ飲んでみな。目が覚めるぞ」
「なにこれ?」
「これか?普通のコーヒーだぞ」
ヴォル君が僕に渡してきたの、絶対コーヒーじゃないんだよね~
だって、中身の液体が真っ赤なんだもんな~それに、ヴォル君笑ってるしな~
さすがに、これぐらいなら僕も騙されないよ~
「ヴォル君、これ絶対コーヒーじゃないよね~中身真っ赤だよ~こんぐらいなら僕だって騙されないよ~」
「さーどうかな?飲んでみたらわかるんじゃないか?」
「誰がそんなやばそうなの飲むんだよ~スズだって飲みたくないよね~」
「う~ん。ヴォル君がそんなことするとは信じれないから、リル、一口飲んでみてよ」
「なんで僕なの~それなら、スズが飲んだらいいじゃないか~」
「へーリルは、私にこの飲み物の犠牲になれって言うの?」
どうしよ~スズだから少しのことなら、関係ないだろうけどな~
ここで、どうでもいいって言うと怒るだろうしな~
「わかったよ~それじゃあヴォル君自分で飲んでみてよ~」
「おう。いいぞ」
うわ~ヴォル君一気飲みしちゃったよ~
特に、変わった様子はないから、本当に普通のコーヒーだったんだ~
「俺は飲んだぞ。ほら、お前も飲んでみろよ。なかなかおいしいぞ」
「わかった~」
ほんとに、見た目が変わったコーヒーなんだな~
味は普通だったし、でも、なんでこんなに赤くなったのかな?
「ね~ヴォル君、味は普通なのに、なんでこんなに赤いの?」
「そんなことか、それなら、もうそろそろわかるとおもうぞ」
どういうことだろな~
あれ?なんだか口の中が辛くなってきた~
「ね~ヴォル君もしかして、なにか辛い物いれた?いれてるよね~」
「え?そうなの?だったら、私飲まなくてよかった」
「お嬢、大丈夫だぞ。リルのだけに唐辛子をいれといたんだ」
「いれといたんだじゃないよ~そんなに、辛くないからいいものの~」
「これでも飲んで許せ。ほれ、普通の水だ」
「こんどは、何も仕込んでないよね~」
「こんどは、正真正銘の水だから、安心しろ」
そういうけどね~ヴォル君、さっきもそういってたような気がするしな~
でも、口の中が辛くて、ひりひりするからな~
「そんなに、悩まなくてもいいぞ。さすがに、これ以上いたずらはしないから安心してくれ」
「わかったよ~じゃあ、もらうよ~」
「ところで、ヴォル君はどこからあんなもの持って来たの?」
「あれか?あれは、家から持ってきたぞ。初日の出を見るって言うと、どうせ、リルが眠いとかなんとか言うだろうと思ってな」
「へ~こうなることわかってたんだ。すごいね、ヴォル君は」
「スズ~すごいね、じゃないよ~」
「ごめんごめん。そろそろ私たちのばんだね。二人ともお金持ってる?」
「俺は持ってる」
「僕も持ってるよ~」
手を叩いて、お願いするんだったよね~
「よし、それじゃあおみくじ引いて次の場所行くぞ」
「は~い」
何が出るかな~楽しみだな~
「スズどうだった?」
「私は、吉だったよ。リルはどうだったの?」
「僕、まだ見てないんだ~ヴォル君はどうだった?」
「俺は中吉だな。リルは見ないのか?」
「僕は、まだ見ないで取っておくよ~」
「そっか。それじゃあ次の場所に行くか」
神社を出てきて、たしか山に向かうんだったっけ?
それで、山を登り始めてかなりたったんだけど、まだ着かないのかな?
「ね~ヴォル君、まだ着かないの?」
「もうすぐ着くぞ」
「スズ~大丈夫?」
「大丈夫だよ。私よりもリルの方がつらいんじゃない?」
「僕だって大丈夫だよ~」
「二人とも着いたぞ」
お~すごい見晴らしがいい場所に着いた~
ここから、初日の出を見るのか~
「ちょうどよかったね。ほら、日が昇ってきたよ」
「間に合ってよかった~」
きれいだな~
こんな光景が見れたのもヴォル君のおかげだな~
「そうだった。二人に言うの忘れてた。あけましておめでとう、今年もよろしくな」
「そうだね~まだ、言ってなかったね~あけましておめでとう~今年も二人ともよろしくね~」
「あけましておめでとう、リルにヴォル君、今年もよろしく」
今年も張り切っていこ~