結論
姉妹の片方が、いなくなりました。
今日は命日なんです。
一卵性双生児の半身が欠けた日。
だけど今日は誕生の日にもなりました。
二つにあったものが一つになった日。
いえ。
一つに戻れた日。
――なんと凄い日なのでしょう。
もう二度と離れる事は無く。
いつまでも、一緒なのです。
まるで奇跡のような絶望です。
やはり、奇跡と絶望は双子だったのですね。
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………………………。
……食卓には、お母さんがいるね。お父さんはまだかな? 仕事で遅いかな。
早く帰ってくるといいのに。
まぁ、いいや。
部活をして疲れたし。
お腹が減ったし。
久しぶりの食事だし。
早く食べたい。
……ああ。
そうだ。
折角姉妹が一つになれたんだ。
なら、親子でも大丈夫だよね。
うん。
そうしよう。
子供は母と父の一部から出来てるんだ。彼らの体内から出てきたんだ。
なら、もう一度戻ろう。
体の中へ。
回帰しようか。
とりあえず、母親がいるから。
まずは彼女の中に。
でも、ちょっときついかもしれない。
さすがに十数年前みたいにはいかないだろう。
まぁ、母には我慢してもらおう。
裂いたら入るだろうし。
拒むわけない。
だって子供の為だもの。
子供は親にとって、愛しくて大事な筈の存在だ。
そして最後は父。
彼は――
どうしようか。
どうやったら一つになったと言えるだろうか。
やりにくいなぁ。
まぁ、いいか。
どうせ今はいないんだしね。
帰ってから決めればいいや。
よし。
思い立つ日が吉日、善は急げ。
じゃあ、やるか。
さぁて、と。それでは。
――さようなら、××。




