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出来ない理由としないこと

掲載日:2026/02/28

 記憶によると、半年前だったか、あるいは一年前だったか。


 近所に、焼き鳥屋ができたらしい。

 なんでも、自分で焼ける焼き鳥屋なのだそうだ。興味がある。


 自分でなにかをするという行為に対する興味でもあり、単純に外食屋として行ったことのないところに自らおもむき、そのサービスを確かめるということへの興味でもある「それ」は、果たして今のところ特に行われることのないままに、今も内心にくすぶり続けているのである。


 要するに、全然行ってないのである。


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 鶏肉って好きなんですよね。美味しいから。


 聞くところによると、そもそも味覚的な意味合いで言えば「動物肉の味というのはどれも大差はない」のだということらしい(根拠等不明)けれども、実際には風味、すなわち嗅覚的情報との混合によって「味」への想起は変わるとおり、よく併記される「鶏、豚、牛」の三大畜肉(と言っていいのかは知らんが)の中で、一番好きなのが鶏肉である。次いで豚肉。

 何がどう好きなのか、と聞かれてもそれは正直知らんが、勿論それは


「安いから」


 というわけでは断じてなく……と断言出来るかについては、現に鶏肉が相対的に安いという現実がある間は難しい問題である。なんせ安いからね。手に入れやすいし助かる。一人暮らしでも割と雑に買える。ええもんよ。

 かく、鶏肉の風味がそもそも好きなわけである。んで兎に角といえば、兎肉も割と鶏肉に近いとされたり、そして牛蛙ウシガエルの肉も鶏肉に近い感じがするということで、それらも両方好きである。そっちは食う機会あんまないけど。


 そんなことはさておき、存外と言うべきか、あるいは普段から言っている内容からお察しのとおりではあるのかは(普段何を書いて何を書いてなかったか覚えてないので)知らんものの、こと「飯を食う」ということは私の人生においてかなり重要な要素マターであるわけだが。

 一方で、その食指を自ら広げるということに関して、私は死ぬほど消極的である。行く店はほとんど限られ、食う物もまず変わらない。


 そんなわけで、件の近所の焼き鳥屋についても、行ってみてもいいんだろうなと思いながら、その店の入口を意識しながら通り過ぎるばかりで、全然行けていないのである。

 行ったことがない店は敵地アウェイだからね、というのがまず一つ。もう一つは、歓迎されるかが不明よね、という点。


 まぁそもそも接客業、特に飲食店では客が飯を食うことそのものによって利益が生じるわけで、余程不躾(ぶしつけ)な態度をとったり、滅茶苦茶マナーが悪かったり、席だけ占有して何も食わなかったりとかさえなければ「客として来店する」行為そのものが否定されることはまずないとは思うが。

 それでも、なんとなく普段生きていて


「自分は誰かにとってただ邪魔な存在である」


 と感じる感覚が、最低限ではやや足りないと思う動機の一つになっている、と感じる。


 何故そんなふうに思うのか。それは結構単純な話で、それは私自身が基本的に他者の存在を疎ましく邪魔なものであると感じているからである。つまりは、完全に自業自得である。


 ……という話から「だってあいつら特に群れてると道の真ん中をバカみてえに使って譲りもしないじゃんか!」とかの細かいところまで普段は説明しようとしてしまうわけだが、今回の文章の意義からはやや離れてしまう気がする(※)ので置いとくとして。


 まぁ結局「したいこと」というのは概ね単にすればいいことであるから、あれこれと理由を付けてこれを無期延期し続けるより、しない理由を潰してやってみたほうがいいんじゃない? とも思う訳です。


 それは先に挙げたような、どうでもいい感覚での尻込みであったり。

 あるいは、今は減量したいしなぁという、実のところ時期とか関係ない話であったり。



 それらの「やらない、出来ない理由」に隠された、「なんとなく面倒だから、やーらないッ!」という怠惰な選択を。


 よりよい未来のために、踏み越えて実際に行動に移すこと。

 その連鎖が、いずれはこんな日もあったねと思い返せる素敵な日々を紡いで行くんじゃないですかね知らんけど。

※文章の意義:とはいえ普段からそういうノリで書いてただろ、と言われると全く以てその通りであり、これは言い訳である。世の中には建前というものが存在しており(後略)

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