1話 プロローグ
小説投稿は初めてなので拙い点多々あると思いますがご容赦ください。
注意点、この小説ではケモナー要素を多大に含みます。苦手な方やケモナーに対して忌避感を覚える方は読むのをやめて素数を数えましょう。1.1.2.3.5.8.13...
また、題材とする上でケモ度やケモナーの定義などセンシティブな問題に触れます、というかヤスリがけするくらいゴリゴリします。なのであくまでこの作品上ではそう扱う、と言ったように分けて考えていただければ幸いです。
また、1話はプロローグの為現実の描写とこの作品における『ケモ度』の解説がメインです、次回からケモ世界に行きます。
フルダイブ型VRが普及しゲーム業界がこぞってVRゲームの開発に勤しみ様々なゲームが生まれた。
MMO、アクション、シミュレーション…ジャンルは様々だがどうしても物足りなさを彼は感じていた。
俺、石丸 龍は歓喜に振るえている。
突如として発表された新作ゲーム『アニマディアオンライン』
ジャンルとしてはMMOサバイバルアドベンチャーにあたるのだが特筆するべき点は『ケモ度』の高さだ。
そう、石丸 龍はいわゆる「ケモナー」だ。
昨今数多のフルダイブ型のゲームが開発、販売されてきたが我らケモナーにとっては冬の時代であった。
ケモ耳とケモ尻尾が生えた人間、というか人型は確かにそれはそれで良い…のだがケモナー的にはそれはケモノでは無いのだ。
その点この『アニマディアオンライン』は違う。
デモムービーで確認出来ただけでもそれは確信たり得るものであった。
ケモノのグラフィックから受け答えレベルの高いAI、何より多様なケモノ…犬猫兎鼠などほ乳類に留まらず蛇トカゲなどの爬虫類、更にはスライムやドラゴンなど空想の世界でしか存在しない生物…その全てが4つ足の状態から人型に至るまで多種多様な姿をしている。
低等身マスコット型まで扱っている、これもう運営に超ド級のケモナーいるだろ、ありがとうございます!!
かつてないほどの喜び、フルダイブで彼ら彼女らを五感で余すことなく感じることが出来る。
未だかつて生まれたことに感謝したことがあっただろうか、いや無い。
先んじて言うが成人向けゲームではない、R-15だ、YESもふもふNOえっち、である。
そんな『アニマディアオンライン』の発売を心待ちに日々を過ごしてきたのが今日いままでの俺だ。
本日7/21は夏休みの初日である。
そして奇しくも『アニマディアオンライン』の発売日でもある。
そもそもお前学生なのかよって?
そうだよ、高校2年だよ。業背負ってんだよ。
朝イチ(9:30)で最寄りのゲームショップへ向かう。
もちろん開店凸だ!それがry…
時に諸君、諸君は初めて欲しかったゲームを買ってもらった日のことを覚えているだろうか?
早くプレイしたいと焦りに近い気持ち、期待と喜びが入り交じった高揚感、何よりもこれから始まる新たな出会いに対するワクワク感、カセットやディスクの入った箱の重さに心を躍らせるソレはソシャゲやDL型のゲームでは感じることの出来ない、ま・さ・に!喜びの重さ!!
なんて事だ、俺は今感情を質量化することに成功してしまった、これはもうノーベル賞待ったナシだ。
嗚呼、素晴らしきかな。このまま気持ちのままに飛んでいけそうだ、スキップとかしちゃうもんね。
「たっだいまー」
一人暮らしなので帰ってくる言葉は無いが1年以上ぶりに帰宅の言葉を口にしてしまった。
USB型のゲームディスクをVR専用機材に刺し準備完了、事前ファイルは公式ページからインストール済みだ、すぐ始められるよう準備は欠かさない。
専用ゴーグルを装備しベットに横になる…
「いざ、アニマディアオンライン!」
俺は目を瞑り迷うことなくゲームを開始した。
一瞬の暗転、目を開く…目を覚ますの方が正しいだろうか、細かいことは置いておいてキャラメイクといこう…。
その後訪れる圧倒的情報量に龍は悲鳴をあげることになる。
「なんてこった…パーツが多すぎるじゃないか!!」
まず表示されたキャラメイク画面にて現れたのは5パターンのプリセットだった。
まずプリセット1、人+ケモ耳ケモ尻尾型、いわゆるケモ度1と呼ばれるものだ。
少なからずケモナー以外のプレイヤーも出てくるであろうにケモパーツを外せないあたり運営の意地を感じる。
鳥人を作るにおいて腕だけ鳥の翼にして顔は人がいい、というタイプはここに入れられているようだ。
次にプリセット2、人型ではあるものの体毛が生えたタイプ、これをケモ度2と呼ぶ。
いわゆる獣人というやつでケモナー界隈でもどこからケモなのかは長年議論が続いているが俺はここからケモノだと考えている。
いやほんとに、人によってケモノの定義が違いすぎる界隈だから仕方ないのよ…。
某駐屯地のアイドル、お○ね○君もここに当たる。
体毛を減らして顔はケモノで体は人、みたいなことも出来た。
そして3、人型から離れ二足歩行以外はほぼ動物的要素で構成されるケモノ、これをケモ度3と言う、デフォルメ系の低等身もここに含む。
わかりやすいところで言うところのチョ○パ○やナ○チである。
近いところでア○ルーやメ○ルーもここにあてがわれることがある。
まだある、ケモ度4は四足ケモノ、いわゆるヨツケモだ。
ヨツケモは…分かるだろ?ブ○ズだよブ○ズ、可愛いだろ?
人間との共通点は言語能力くらいでほか全てが動物的要素で構成される。
そして最後…5、スライム.ドラゴン.ゴブリン.東洋龍.蜘蛛.スキュラe.t.c...
【その他の種族】とまとめられた宝箱だった。
ケモノか?と言われたら微妙だけどいいんじゃないかな、ドララーとか人外娘に熱いものを覚える人もいるし…とは言え
「……このゲームの制作は全性癖をコンプリートしないと死ぬ病気にでも掛かってるのか?それともド級ケモナーに家族を人質にでも取られたのか?」
疑うのも無理ない事だ、各プリセットからこの世に存在するありとあらゆるケモノのパーツを選択出来る、もちろんカラーも自由自在、性別も無論変更可能、まさに無限大、理想のケモノを作れない方が不思議と言った具合であった。
さらには充実のオプションパーツ、傷や増毛パーツ、角に牙、果てには単眼や青肌まである始末である。
「とりあえず怯んでてもしょうがない、キャラメイクは後でもいじれるみたいだしな、性別はここでしか決められないから注意、っと」
そうして俺のキャラメイクは…
3等身デフォルメ犬ショタケモ、体毛があるので全裸では無いが何かいけない気がして上着だけ着せている。
毛色はゴールドに近い黄色に、口周りはそれを更に薄くした色を採用、目は青よりも深い蒼色にして垂れ目にする事で100万パワー!眉毛キリッとした麻呂まゆにすることで200万パワー!
さらに上着を白のタンクトップのみにすることで倍の400万パワー!
そして下を履かないことでバ○ファ○ーマン、お前を上回る1200万パワーだーっ!!
テンション上がりすぎた、誰がわかるんだよこのネタ、最近の子絶対わかんねーよ。
ゴホン、ここまで暫定2時間、この辺りで切らないと一生ここから出られないだろうと確信した俺の断腸の決断であった。
キャラクター名は『レドックス』だ。
なんでレドックスかって?石の龍だからだよ。
【キャラメイクを終了しますか?性別はゲーム内で変更することはできません】
【はい】【いいえ】
少し名残惜しいが【はい】を選び…遂にアニマディアの世界に足を踏み入れたのだった。
ケモナーの定義、ケモ度の段階に関しては人によってかなり差異があります。
ただ一つ勘違いして欲しくないのはケモナーとズーフィリアは別物であるという点です。
ケモナーとはあくまで2次元に対して「萌え」を感じる人種であり、決して3次元の動物に興奮するものではありません。
覚えて帰ってね☆
ケモナーの定義、ケモ度の段階に関しては人によってかなり差異があります。
ただ一つ勘違いして欲しくないのはケモナーとズーフィリアは別物であるという点です。
ケモナーとはあくまで2次元に対して「萌え」を感じる人種であり、決して3次元の動物に興奮するものではありません。
覚えて帰ってね☆