絶体絶命の塔・落日のヘル
dpc2 the war of hell
「地獄都市ヘル」
悪魔党がヘル放棄を決定してから3週間が過ぎようとしていた。
その他支配地域から機械人を寄せ集め、塔と都市外側から挟撃するヘル奪還作戦が始まった。
スナッフシティ等悪魔党の支配地域から集められた機械人の軍隊は順調に合流を果たし
その数は膨れあがり4万にも達した。
悪魔党救援軍ー総数4万以上
*機械兵 3万(自爆兵が3分の1の一万!)
*悪魔型機械兵 3000(改良型500体)
*機械兵指揮官 200
*暗い火を宿した機械兵 300
*機械獣 (半数が自爆型)2000
救援軍は頼もしい限りの戦力でありそれが地獄都市の目と鼻の先に。
塔内は混乱の渦中。
丁度挟撃準備が整い始めたタイミングで
謎の化け物共に塔内への侵入を許してしまう。
急ぎ大統領府が魔防壁を平時から戦時モードで起動。
これにより塔内のみだがA格以上の能力者に大幅な制限。
B格能力者にそれなりの制限がかかる。
身体が酷く重くなり、戦時レベルの霊気発散阻害の網が各地に。
このエネルギーの網は10m四方に碁盤の目のように塔内の全階層に敷かれる。
機械人の爆発や暗い火も火力が下がるものの、
それでもお釣りがくるほどに防衛側に圧倒的にアドバンテージをもたらす。
これで大型の蜘蛛のエイリアンなどを抑え込める。
しかし問題は子蜘蛛のステルス能力と蜘蛛の糸。
そして逃げ回り領土を浸透しLMPを削りにくる鳥獣系魔物たちであった。
これらに一度領内に入り込まれると魔防壁だけではどうにもならない。
長期戦に持ち込まれたらLMPが尽きてしまう。
そこで挟撃しヘルを取り戻す必要があった。
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悪の塔 最上階
悪魔党・悪魔大統領府は戦争相手を蜘蛛や獣の化け物だけでなく。
同じ円卓の勢力である【魔女】の勢力「Witchery」が既に塔内侵入していること
その同盟相手のANKHがヘルを包囲していること全て全くの寝耳に水の話だった。
ジェシーとオジーからの通告は思わぬ情報をもたらした。
そしてそれは悪党の未来は予想よりも遥かに深刻な
陰りを見せて始めたことをゼフ・アドリエルに認識させた。
コンラッドが室内で物に当たり、声を荒げ
端末から部下に怒声を浴びせている。
「コンラッド。塔内がどうなろうが知らねぇ。ネズミ共を見つけ出して爆死させろ。」
「親父! 包囲はどうするんだよ!」
「包囲もさせねぇ。包囲軍は全て爆殺だ。
ジェシーとオジーには時間を貰った。ここで勝てば対等な同盟相手にでもなれる可能性はある。
死ぬ気でやれ!」
了解ぃぃ!
コンラッドがあらん限りの声で返しドタバタと部屋から出て行った。
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賢人連盟 解都プラトス マイケル・モス邸
甚兵衛を来て囲炉裏の前に座り、鮎の串焼きを食べる男。
この屋敷の主マイケルであった。
魚の身を一口食べては熱燗で流し込む。
人間と言う生き物を超えた何かとなった今では酒に酔うことも無いが、このくらいのアルコールで
健康には一切の害が無いことを考えると悪くないのかも知れなかった。
しかし、今現在マイケルはほろ酔いである。
アルコールの害ある作用だけを取り出し、ほろ酔いまでは味わえる特殊な日本酒を開発しているのだ。
勿論今マイケルが飲んでいるのがそれ。
一瞬困り顔になり、難しい顔をしてから目の前の老人を見る。
賢者ダンカン・ダンヒル。
同じく賢人連盟最高指導者の一人。
今はここに居ないヴィヴィといままで3人でやって来た。
久しぶりに何の要件もなく、二人で酒を飲み交わしているのだが。
どうにも二人ともそわそわしてしまう。原因は円卓の大戦の前哨戦。
魔女対悪党。そしてそこに自分たちが預かっていた旧摩天楼派の二人が首を突っ込んでいることである。
「マイケル、ジェシーとオジーはどうなるか、言えるか?」
「うぅん、どうだろう。結構色々なパターンがあるね。
あの2人自体は心配ないけど… いや、とりあえず今日は飲もう。」
おう、わかった。と言って老賢者は日本酒に手を伸ばした。
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地獄都市ヘル
悪魔党の支配地域から救援軍がヘルに向かっていることを察知した魔女は
ANKH3に協力を要請。マチルダ・ベルモンテがこれを承諾。
ANKH3及び騎士団連合がこれを迎え撃つことに。
その頃ANKH3総司令。Witcheryから要請を受けた
マチルダ・ベルモンテはメイヘムニブルス双方から地獄都市へ侵攻。
救援軍を迎え撃つ準備を完了しようとしていた。
ANKH3軍 編成
・AUTOMATA 2L型 500 装備マナビームライフル、魔導ランチャー等
・AUTOMATA 2F型 1500
・AUTOMATA 工兵 500体
・AUTOMATA3HERMIT 50体
・R・爬虫類人系エイリアン兵団 300
・Q・吸血鬼兵団 50
・ドレイク及び旧KNIGHTS OF LEBERTY 自動人形混成騎士団 500
・竜 3体
・その他兵器ーー戦車、クラゲ独楽、オクトカイト等
*新型試作人形兵----第三世代 オートマタ3‐HERMIT
AUTOMATA-3HERMIT:全ての性能が2に比べて向上。特徴はステルス性能。
光学迷彩の機能のほかに魔防壁系のレーダーの反射波を霧散、減衰させる特殊技術と素材を使用。
霊波霧散アンテナとステルス塗装が施されたことによって
AUTOMATA‐3 Hermitの集団は魔防壁圏内でも運用可能。
・戦車
超合金MINI戦車改 10両 (軽魔戦車)
*中戦車‐MATILDA1 15両
*中戦車‐MATILDA1‐Hermit 5両
上半身のみのオートマタ操縦手が入っている車両が指揮する。
マチルダ1:アインのミニ戦車を参考にしてANKH・Rが開発した中戦車をANKH3で生産した。
HERMITはステルス車両。
MINI戦車との比較して。
火力:かなり上 防御:遥かに堅い 移動:ほぼ同じ、もしくはやや劣る
コスト:3倍ほど。 ステルス車両は更に倍。
・爬虫類人系エイリアン兵 300
・吸血鬼兵団
機械人や機械獣との相性はそこまで良くないとマチルダが判断。
今回は少数を選抜し残りはANKH領の防衛に。
吸血鬼兵団自体もエレーニ不在により血液供給ラインにも不自由するようになった。
・旧KNIGHTS OF LIBERTYは3軍に分かれた。
・1軍ドレイクと共に。
・2軍オートマタ軍と共に。
・3軍は竜たちと共に。
吸血鬼兵達やQの住民との相性の悪さから距離を取らせることに決定。
騎士達の住処もQ→メイヘムへ。
ステルス機能と戦車群:魔防壁の流行を受け
それを懸念したマチルダとアインが魔女と相談。
会議の結果魔防壁に対する答えを模索することが決定された。
魔防壁系技術やレーダーの登場によって防衛側が大きなアドバンテージを得られ
戦争も硬直状態に持っていくことが容易になった。それを打開するために
物質適正能力者達によりより有効な兵器開発が進められていた。
生物でなくとも結局は多量のマナが必要な為、日夜研究開発が行われている。
そして答えの一つは隠すこと。要は「ステルス」であった。
ただ魔防壁のレーダーも発見する事に全力を注ぎこんでおり
この先もイタチごっこが続くことになるだろう。
ステルス装甲、及び塗装。
感知阻害、霊気暗号化、思念暗号化、
ANKH3及び旧東方自由騎士団連合がヘル郊外にて悪魔党救援軍と衝突。
戦力比較
悪魔党 兵数4万
ANKH3 兵数 3400 + 竜
数だけで見ればその差は10倍であった。
__________________________衝突
地獄都市ヘル。
挟撃にきた機械人の軍勢とANKH3が正面衝突。
互いの軍は当初霧に包まれ慎重に軍を動かしていたが、それぞれ部隊を細かく分け
本格的に戦闘が始まった。
地獄都市内外での野戦。
数に置いて10倍強。
圧倒的に上回っていた悪魔党救援軍であったが
普段から知った敵であったANKHは今までの比ではない程に増強されていた。
更にそれとは別に恐ろしく相性が悪い援軍まで。
騎士団と竜。
騎士団の精鋭たちは直ぐに機械兵の自爆戦法に適応対処し、
楽々と機械兵たちを降していく。
竜は言わずもがな、空を飛んでおり高高度から滑空してきては
凶悪極まりない破壊のエネルギーを吹き付けて来る。
機械兵たちが全く想定していない敵であり
特に竜に対してやれることは何も無かった。
精々鳥系機械獣を竜に特攻自爆させるくらいか。
無論竜に一切のダメージを与えられず。
一方ANKH3側は暗い火を仕込まれていた兵を見極めては
迅速に竜騎士と吸血鬼の狙撃兵達が矢弾を放ち
矢継ぎ早に仕留めていく。
内容は正しく多勢に無勢であった。
機械人の多くはは空から竜によって焼き払われた。
機械人はただ上空から滑空してくる竜の息吹を受け続けた。
出来たことは散開することのみ。
唯一の味方はヘル市街に漂う霧。
さすがの竜も騎士達も霧が現れれば避け、攻撃を一度中止せざる終えなくなった。
といっても戦闘は霧の合間を縫うようにして行われ戦局に変化をもたらすことは無かった。
散開した機械人たちは暗い火が仕込まれた兵が誘爆しないように
ごまかしながら自動人形兵や騎士へと特攻を仕掛ける。
多少の被害はあったもののこれも軽微。
確かに暗い火の火力は恐ろしいものがある。
ドレイク以外の騎士でこれほどの火力を出せる騎士は皆無。
この破壊に特化した力を雑兵に仕込み恐ろしく遠い場所にまで運び込める。
それは多くの勢力が危機感を抱く力であるが、爆発の範囲はそこまで広くはない。
戦場で暗い火をある程度把握してからは気を付けて立ち回れば何とかなった。
早くも救援軍は壊滅かと思われた時。
悪の塔の門が開いた。塔内部からは1万5千を超える機械兵。
虎の子である悪魔機械人の数に至っては5000以上。
更に機械獣が1500ほど。中には試作型の機械悪魔メカデビルも数体混じっていた。
|機械悪魔メカデビル:全長8m
動力に暗い火を仕込んだ上半身のみにされた機械人を搭載。
脚につけられたスラスターで地上を滑走するように動く。
要はヒト型の動く戦車。装甲は分厚く生半可な能力者では傷をつけられない。
攻撃方法:黒炎放射器が仕込まれている手の平。射程10m
苦手:遠距離攻撃方法が今の所無し。
正真正銘の悪魔党の主力が出撃した。更にダメ押しとばかりに空に異変。
日蝕。
太陽が隠れた。暗い火を宿した悪魔型機械人とメカデビルがにわかに活発に動き出す。
強化された暗い火が仲間の機械兵事喰らい、エネルギーの塊のような黒い長い腕は巨大な鞭のように
竜を掴もうとする。
戦場各地で凶悪極まりない破壊のエネルギーが爆発しながら敵を飲み込もうとする。
日蝕が起きてから司令マチルダ・ベルモンテが副官アイン共に伝染する暗い火を危険と判断。
特にメカデビル。
これを早急に撃破する必要を感じた。竜騎士の長であるドレイクもこれに同意。
竜が滑空しメカデビルにブレスを吹き付ける。
が、意外なことにこのロボットは竜の息吹に耐えた。
無傷では無いがブレス系の攻撃に対しては強そうであった。
一匹の竜が滑空しそのまま後ろ脚でメカデビルを掴み、上昇。
高度から落とすつもりだったであろう。
しかし飛び上がり竜が羽ばたいてる間にロボットは竜の足を掴み手のひらから暗い火を放射。
黒く長い腕が飛び出し竜を掴もうとする。
竜が叫びメカデビルを落とし、ブレスを吹きつけながら上空に後退。
ドレイクが竜にブレスを止めさせ砲弾系の攻撃に変更させる。
更にロボットに近づかないように指示。自ら聖雷の竜槍を片手に突っ込んでいき戦った。
ーー竜の砲弾:飲み込んだ石を体内で竜の霊気で浸し打ち出す時にブレスで属性を付けて飛ばす。
息吹よりも貫通力が高い。平均弾数6~8
伝染する暗い火を宿した個体たちがメカデビルの両腕に抱えられ、ANKH軍が密集する
場所に突っ込み始める作戦を開始。
流石の騎士達も肝を冷やした。その時。
太陽が姿を現し、空が明るさを取り戻した。
日蝕が終わったのではなかった。
空には太陽が二つ。黒き陽と眩しく輝く陽。
魔女からANKH3に思念が届けられた。
==日蝕は私の太陽が抑える。そのまま、終わらせて!==
新たな陽が現れてから暗い火が伝染しなくなる。
悪魔党本軍、救援軍共に総崩れに。
好機とばかりにANKH3の戦車部隊がメカデビル撃破。
ANKH3が開発した中戦車マチルダはそれなりの活躍を見せた。
大体戦車3両と引き換えにメカデビル1体を撃破できる性能だった。
結果はANKH3が10倍の敵軍を撃滅。
一方的な勝利を飾った。
両軍を撃破したANKH3はそのままヘルシティ悪の塔の周囲に陣取り包囲。
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君主連合と悪魔党の戦いに関して
地獄を包囲せんとする君主たちに、悪魔の救援軍が立ち向かった。
数は悪魔側が上回っていたが、ついに力及ばず。ここに多くの悪魔が散っていった。
数は君主連合側が数倍から数十倍も上回っていたとされる。
またこの時天から2つの太陽が現れそれぞれを味方したとも。
戦いの激しさから天が2つに割れたとも。
通称:ヘルの戦い、地獄と死の会戦、
因みに今回の会戦に関して
ANKH3で活躍したのは新型オートマタ3。
特にステルス個体「HERMIT」と爬虫類系ヒト型エイリアン達であった。
機械兵は恐ろしい火力を出せるのだがどうにも細かい機転が利かず。
索敵能力も低い。そもそも意識が不鮮明。
誰にとっても厄介なこと極まりない見えない敵に
対処するのは機械兵には難易度が余りにも高すぎた。
次に戦車。戦車は単独で突っ込ませてしまうと爆弾や自爆攻撃で破壊されてしまう。
機械人の火力はミニ戦車の装甲を破壊するには十分であって、
それは元々分かっていたのだが。
新型の中戦車であっても多くの機械人が群がってくれば
破壊されてしまうことが分かった。
それでも群がって来られなければ戦車は強かった。
さらに暗い火の特徴が浮き彫りになった。暗い火の威力は通常の爆弾以上ではあるが
生き物に対して特に強いのだ。無生物に対してはやや落ちる。
これは暗い火にあたった中戦車の損傷具合から判明。
今回の戦闘では竜や騎士団が主に戦車に
機械兵を纏わりつかせないようにしてくれたが
課題もハッキリとした。
戦車の利点は霧の中をある程度安全に抜けられること。
特に生物が搭乗せずにオートマタの操縦手のみの場合は安全性が更に高まった。
霧の中を比較的安全に抜けながら戦場を動ける兵器でかつ火力、装甲ともにある。
機械兵が大量に駆けて来ると全てを戦車砲で撃破するのは
困難だったが兵器としては十分以上魅力的なものだった。
その後この中戦車MATILDAはANKH3からWitchery、そして聖種に輸出されることになる。
後にそれぞれが経済圏として繋がる遠因にもなった。
経済、貨幣の成立はもう始まって来ており。ANKHと聖種は貨幣を持っていなかったので
Witcheryが主導して共通貨幣が制定された。
魔女の聖十字貨幣の始まりである。
セイントクロス、サンクロイツ、サンクルスなどと呼ばれた。
輸出された戦車は魔女領で更に改良され霧抜け能力が向上。
聖種ではANKH製、魔女製と分けて呼ばれそれぞれ必要に応じて購入された。
と言っても聖種はあまり戦車を購入しなかった。
霊波霧散アンテナ:Witcheryから提供された技術をもとに自動人形に搭載されたもの。




