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ダブルサイココライド2 ―Saga Of Hermitー  作者: KJK
12章 円卓の勢力衝突・君主同盟VS悪魔党 
79/111

魔女と塔・大戦の兆し


「堀に囲まれたゴルフ場を改装してつくられた魔女の館」



魔女領---X大陸---州都---東部地区--プリンセス・ハイウェイ



四方が水堀に囲まれたゴルフ場施設を大幅に改装して作られた屋敷があった。

それは邸宅とだけ呼ぶにはいささか大きすぎたし、豪邸と呼ぶには

無骨で機能性を重視していて僅かに豪華な邸宅とは言いずらいような館。


これは円卓の勢力の一つ「Wichery」の本拠地にある魔女の邸宅の一つであるのだが。

魔女の使徒ルーシーと従属勢力---「楽園」の総長ヴィクトール・バレンタイン等の提言が受け入れられ

現在は2度目の改装工事が行われていた。要するにもう少し見た目を豪華に、魔女の館らしく。

当主の館としても相応しくと言う事であった。


その屋敷の広間の奥の隠し廊下のさらに奥。

人工ポータルを起動すると繋がる先の部屋に魔女は居た。

石作りの床に木製の家具などが綺麗に並べられている。


床の間のような空間が部屋の中央にあり、そこには一体の人形。

隠者の傀儡と呼ばれているものであった。


陶器の様に白い肌、茶髪の髪は纏められ、膝には特製のブランケット。

銀縁の眼鏡に右手にスマートフォン、左手には膝に置いたダイヤル式黒電話の受話器を握り

目は閉ざされていた。


「天啓の間」


----Renee Ripley  ルネー・リプリー


ジョスリン人形から何か通話が無いか確認するものの。何も無し。


部屋の寒さに思わず身震いした。

この部屋にはかなり念入りに魔防障壁、及び魔力抑制結界を張り巡らしている。

ここまで厳重な結界を作るようになったのもここ最近でどうにも慣れない。

ここに訪れる者は皆心が寒くなるような感覚になると言う、私も同意する所だった。

もはや慣れ切った自身のエネルギーである魔力が制限されるのだから。

体温を急速に下げられているような感覚は心を不安にさせる。


それに不安感、心細さ…

この部屋以外にもそのようなものを感じてしまう原因もあった。


ジョンの記憶は多少戻って来たし、考え続けても記憶が消去されずらくなっていた。

嬉しい反面。心配でもあった。

それが意味する所が気になるのだから。


状況は複雑になって来ている。

整理すると……



・隠者(JOHN)と愚者(3FAITH)が衝突したはず。結果は不明。


・隠者の傀儡=ジョン・ドー人形(本物)を回収しに行ったものの

2人が衝突したと思わしき賢人連盟の地下室には何も無かった。

何故ジョン・ドー人形というのかは不明。

説明は受けた可能性はあるけれど忘れてしまったのかもしれない。


・隠者の傀儡2ージョスリン人形(通信用)がDMネットワーク・ダストシューター近くで反応。

思念の手紙を作り出してくれた。

これも何故隠者の傀儡というのか不明。確かこの人形の身体の持ち主、いや主?

誰かが… ジョスリンという名のはず。とりあえずジョスリン人形と名付けた。

この人形を介して何度かANKH・Nと連絡が取れていたのだ。

だがそれももう繋がらなくなってしまっていた。



・手紙の内容:

===

1*スケアクロウに勝利すること。

魂を消させるな。世界も。ーー勝利は分かるけれど後半は意味不明。


2*3FAITHのヴィジョンは預かる。

世界を安定化させろ。

霧を払え。個性化が進行していた、色んな種族が登場している。

柔軟に対処しろ。


ーー安定化と霧払いは分かる。その後も了解。

(3フェイスのヴィジョン?

何か重要なことのような気がした。

奴のヴィジョンを突き止めるべきかも。)


3*楽しんで生きろ。ANKHもそういう組織に。

他者に共感すること。痛みを受け取ること。勇気を持つこと。覚悟すること。

自分を克服すること。向き合うこと。挑戦すること。

皆が本領発揮できるように。

やっぱりあまり気にせずに。


ーー了解。頭に入れておく。


4*適任者に未来のことは任せる。

ANKHのヴィジョンは神の足跡を追う事。

ーー意味不明。

神の足跡? これも意味が分からなかったが頭の片隅に入れておく。


世界と魂を消す以外の方法を考ること。


ーー(またこれだ。世界を消そうとしている奴がいる? それがスケアクロウの目的?)


人類や他の種が一緒にやりたいならやればいい

ただしもっと強い組織や宇宙人に助けてもらおうとしたり、

引き上げてもらおうとしない事。


ーー言いたいことは分かる。

世界がおかしくなる前。

宇宙人などにコンタクトを取ろうとするなって怒ってた学者がいたはずだけど

似たような事かも知れない。人類は発展し続けている。宇宙人の助けはいらない。

少なくとも外部勢力に取り入ったりして内輪争いに勝とうなどとしていない限り

上位者の助けは必要ない。むしろ分断統治されやすい状態に陥る。

力を頼る必要が見当たらない無いくらい弱い勢力に支配されてしまう可能性すら上がる。


……多分そんな感じ?


5*後は人類の勝利。

PS 別に魂の勝利でもいい。

人類に留まらないスケールになった時や困った時は良心と相談すること。

ーー分かりやすい、了解!

===


遺言のような思念の手紙。

ANKHはどうなるのだろうか。これはANKHにも届いているの?

私が届けたほうがいいのかどうか。いや、届けたほうがいい。

連絡取らないとな…


結局の所ジョンが言いたかったことって何なのか。

それはANKH及びそのヴィジョンを共有する勢力が力を持つこと。

だと思った。そうだよね。

私たちが、私たちの勢力が世界で最も強い勢力になって…

世界征服すること。いや聞こえは良くないけど。


ええと絶対的な力を手に入れて… 神の足跡? 神は…

世界を、宇宙を、人間や生き物を創った…?

人もそれと似ていることは始めている、昔から。

創作物、ワールドクリエイション…

伝承、おとぎ話、寓話から劇、オペラ。

映画、ゲーム、TVゲーム。VR。

世界を作ってそこに意識を落とす。舞台と役者と精神とか。


人はもう既にそれを、神のようなことをし始めているけれど…


それを意識的にやる? そういう事?


足跡をたどるっていうのは。追いかけるってことだよね。

神を先行者とみなしているってことかも知れない。人類の先を行っている存在という風に。

つまり大きな力を集めてそういう方向で動く? 先行者()を追いかけてみるってこと?


つまり世界の主導権を私たちが握りに行く? 

やっぱり。

やっぱり世界征服しろってことか。


「OK。何か燃えて来た!」


後でマチルダに話したときにこの考えを言うと

マチルダも納得したようで私たちのヴィジョンは「世界征服」これで固まった。


この意味不明な手紙からまさかここまでスッキリと方向性が決まるとはね。


後は… まず塔を攻め落として、あの悪魔ノートンに止めを刺し

残りのスケアクロウを倒す。

しかし問題は……

頼もしき仲間であったはずのANKH・Oだった。


@@@


天空の城


円卓に続々と席主達が現れ着席していく。

円卓は普段よりも暗い雰囲気に包まれていた。

無論、和やかだったことなど一度も無いが。


新たな席主の姿も。


---参加席主


*【英雄】ーSCARECROW

*【悪党】ーThe Devil’s Party

*【魔女】ー Witchery

*【恋人】ー Sacred Species

*【死神と煙人】ー New World

*【賢者、星見、淑女】ー Wise Man


*【月面】ー Harvest Moon

*【銃皇】ー Rapunzel

*【海人】ー Orca.Orca.Orca.




円卓に施されていた紋様が変化していくところであった。

以前橋渡しを了承互いに結び目を付けた勢力たちに繋がり合った縄の紋様が千切れる。

紋様は変化していき、最終的には円卓をいくつかの区域に分けるような形に成った。



これまでに無い規模の戦争が始まろうとしていた。






@@@


新世歴02~250年???


円卓の領主達による最初の大戦が勃発した。



スケアクロウ、witchery双方がそれぞれ盟主となり2つの一大勢力が結成された。

戦争の火蓋は切って落とされた。


SCARE CROW---スケアクロウ

・英雄が指揮する案山子の「英雄の軍」

・死人の悪魔が指揮する「死人の軍」

・堕天使ゾンビ率いる「死物軍」

・3FAITHの「寄生生物と寄生強化死物の軍」(これは死物と連携しつつも独立している軍)

・3FAITHのSinシティ万魔殿地下研究所にて生まれた実験動物

「竜もどき」が率いる「LAB MONSTERS」

の5軍、案山子の1~5で成り立つ大規模一大勢力。


「案山子の1英雄の軍」の攻勢により「KNIGHTS OF LiBERTY」が壊滅。

英雄ルーベン・ナイトレイによる円卓の一大勢力「KNIGHTS OF LIBERTY」

の領土統一が為された。LMP350万以上???


「案山子の2死人の軍」も「死物軍」と共に動き出し

瞬く間に周辺地域を侵略、征服。

LMP40万→LMP120万に。


スケアクロウ、そして3君主連合。(通称不死鳥同盟とも)

双方が円卓の勢力領主連合の代表として宣戦布告。

橋渡しによって繋がれていた勢力の土地に異変が起きた。

大地はより不安定に。

黒き水がそこかしこで湧き、黒い災厄、ネズミなどが発生。

猛威を振るった。


橋渡しの為の特別なポータル。


橋の下には黒い砂漠。砂漠の黒い砂は波のように満ち引きをして

常にうねり万物を拒絶する。

橋は所どころレンガ調で石作りでもありコンクリートブロックや

木材などがパッチワークのように、しかし自然に使われていた。

それらは人工物のような部分もあれば蔦や木の根が自然と絡み隙間に入り込み

自然に出来たような部分もあった。


長さは途方も無く、凡そ数十キロはくだらない。

その橋の端と端に各領土に入るポータルの入り口があるのだが

全ての入り口には錠が掛けられており

勢力の当主の持つアイテムにしか錠は外せないように出来ている。


そして繋がっていた各勢力の橋は分断された。


「SCARE CROW」VS「3君主連合」

(4君主連合、4君連合とも4勢力連合とも呼ばれる場合もある。)


記録されている新世歴最古の大戦であった。


この大戦でまずはじめに衝突したのは

「英雄の軍 Knights of Hero」と「新世界」

「悪魔党」と「君主連合」

意外なことに戦争開始は双方の一大勢力が中立勢力を攻めたのが最初とされている。

何方が最初だったのか、何故中立勢力を攻めたのかも不明。

何方(どちら)もが超強力な魔防壁を有していたのが関係しているとする説もあった。



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