8話 何故ノートン・ヒューズ・ウォーカーは休めないのか
死者の都 ==============
ニュー・シン・シティ
ANKH・Q 総長代理
エレーニ・ルッソ
ハァ、ハァ、フッ、ハァ…
荒い呼吸、心臓がバクバクと強く脈打っている。
どうしてこうなった!
とエレーニ・ルッソは思った。
結局魔女は来ないし!
黒い洪水が突然街中に湧いてきて
外交交渉会議は中止。
代表者達一同が
上階に場所を移動していたところで街から魔物が大量に湧いて出て来た。
魔物達は黒い水に飲まれ溺れ死んでいくものが殆どだったが
そうではない少数の魔物たちを自分たちで処理する流れに。
そこで他の勢力の代表の戦いっぷりを少しでも見れたのは良かったが…
溺れていく魔物達に黒い水の中にいた
見たことのない種類の死物が入り込んでいくと
それは再び命を取り戻し、以前よりも強力な魔物になって水面から
出て来た。
それは大きな手のひら大の寄生虫のようで
耳や傷口などから入っていくようだった。
数はさほどでもなかったが…
それに寄生された魔物は強力だった。
強化されたハイエナの魔物は本来の数倍は強いだろう。
ヒト型エイリアンなどはそれ以上。
従来 寄生死物による強化
河馬型 500 → ???
ヒト型エイリアン 100 → 270
ハイエナ魔獣 65 → 150
狼魔獣 50 → 130
犬型エイリアン 40 → 100
ゴブリン 10 → 25
魔物たちは未だに湧き続け、時折未知の寄生死物の宿主個体が暴れる。
「おい! アイン、どうなってんの!」
「知るわけないだろ!」
「はぁ… アンタ、こんな時まで子供らしく何も知らないのね。」
「うるせー! んなこと言ってる場合じゃないからな!」
と、代表者達で対処していたところまでは良かった。
そこで、おかしなことが起き始めた。
何故か、私に対して妙に強力な寄生強化死物が向かってくることが多くなっている。
その後、他の代表者がカバーに入ってくれたが
「ソイツ」は使えない奴で、状況は良くならない。
しかも「ソイツ」が何度か
私ごと巻き込むような攻撃を死物達に対して行った。
3回だ。
3回攻撃を喰らいそうになった。
―おい! ファッキン何回目だよ! 殺されたいわけ?
「ああ、すまん…」
何、こいつ?
「死人」とかいう勢力の頭。
何度もミスしておきながら落ち着き払っている…
「エレーニ! 気をつけろ! こいつ何かオカシイ!」
糞ガキも警戒しだした。
焦ったような表情をしている。
頭が冷えていく感覚、こいつ殺してやろうか?
案外いいアイデアかもしれない。
「私が? 別にそんなことない。 あ、いやちょっと最近疲れていたんだ。
悪かったね、この場は離れるよ。」
アインが間に割って入って来ると、ノートンと名乗った男が違う建物の屋上に飛び移り
また寄生強化死物の相手をしだした。
戦い方は不死の魔物たちを指揮して戦うスタイル。
自らも属性がよくわからない魔術を行使している。
「怪しい、そもそもその死物もアイツが操っているんじゃないでしょうね?」
アインに伝えると頷いてから
直ぐに懸念していることとやらを伝えて来た。
(おい、やばい。まだ絶対じゃないけど…
あのノートンっていう奴! 暗黒教団の本流の人間の可能性がある…)
目を泳がせながら耳打ちしてきた。
(はぁぁ? 教団? 本流? 悪魔派と敵対してる派閥?)
確かスタンがいたところ。
そうだ、スタンの!
「「スタンの上司!」」
同時に目を見開き、2人同時に声が出た。
(やっべぇー! 忘れてた!
本流が壊滅したぽい情報は得ていたけど…
生き残ってた? 死霊術師とか聞いてたけど
この街…)
「こんの糞ガキ! まんまあいつじゃないのよ!」
「大声出すな! 五月蝿い! お前も忘れてただろ!」
「ちょっと待った、あいつアンタの事知っているわけ?」
「えーと、知らないかも… あ、でも知ってる可能性が高い。
スタンがANKHについてエレーニとアインっていうのと接触しているということ
。そしてアイン、俺が旧悪魔派からの離脱者なのは報告してたはず。」
頭が痛くなってきた。
ていうことは、アイツら「死人」はあたし達のことを知っている。
ん? 何であたしたちに襲い掛かりたそうにしているんだ?
どうしても邪魔?
!
考えている暇が無い!
また寄生強化死物の波。
そしてここで。
死人から筋骨隆々の金髪の顎男が登場。
いきなり殴りかかって来た。
強烈な霊気が輝く拳で。
一瞬で背後をとられた!
アインが視界の端で何かした!
この拳避けなければいけない、でも避け切れない!
一瞬何が起こったのか分からなかった。
顔の半分と左肩が吹き飛んだ。
アインがアゴ野郎の全身にYOYOの連撃を超高速で叩きこむ。
アゴ野郎が、血反吐を吐きながら反撃。
糞ガキがずっと向こうのビルに吹っ飛んでいく。
「ンー!!」
ダメージでまともに喋れない。
数百の血まみれ蝙蝠が空を舞い、
また戻って来る。
背中から蝙蝠の羽を生やし、アインがいたほうへ飛ぶ。
体勢を立て直さなきゃいけない。
今度は聖種のリーダーが不思議な光球を周囲に出現させた。
何故…
思わず首を傾げた。
―何故、何でこいつもあたしを見ている?
何故アタシを狙っている? 助けてくれないの?
だって険悪だったから仲介に…
驚愕し、目を見開く。
アインがクラゲ独楽の核をつけてある
蛸カイトを一気に飛ばしていく。
それが上空からノートンと顎男、そしてミュータントの親玉に落とされていく。
海月独楽が形成されて対象に向かって突進して回る。
ミュータントのボスの男が杖を一振りすると
全ての独楽が空中に浮いて固定された。
化け物が口を開いた。
「悪いけど、そこの女の子。ANKHのエレーニちゃん?
重要参考人として僕と一緒に来てもらおう。」
「はぁ? 従うわけないでしょ。力づくでやってみな!」
―おい! 挑発するなよ、馬鹿女!
アインが何か言った。
「それと、死人に次ぐよ。手出し無用だと。」
「カドゥケウス、ウチとしてもその女に用があるんでね。悪いが此方が頂く。」
途端に剣呑な雰囲気が場を支配するが
それを無視するようにノートンが変身。
都市の空気がガラリと変わる。
風が振動している様だった。
灰色の風が、砂嵐のように吹き荒れた。
奴の身体がいびつに動き、崩れ再構成されていく。
明るい茶髪のスマートな男。
皮膚もスーツも脱皮するように一人でに抜け落ちる。
悪魔。
人間の姿から、エイリアンと悪魔が融合したような姿に。
それは哺乳類のようでもあったし、昆虫や、甲殻類のような外骨格、
固そうな2枚の翼を背に生やし、色は赤と黒と灰。
二足歩行ヒト型で頭からは角を生やしている。
顔は全く人間のものではない。しいて言うなら、悪魔型エイリアン。
それは見ただけで死を覚悟させる類の生き物だった。
それが動く。
驚異的な速度で、眼前に現れ自身の顔面を掴もうとしている。
エレーニは走馬灯が見えたような気がした。
が、その瞬間周囲が白くなった。
辺り一面を白い閃光が灰色の砂嵐を打ち払う。
エレーニは一呼吸した後ようやく
聖なる雷を纏った槍が頭上から悪魔目掛けて投擲された事を認識出来た。
目の前に悪魔に相対する騎士。
黒い髪は長く、目つきは猛禽類のよう。
騎士というより、ストイックなバイキングの戦士のような男。
「貴様ら、私が止めに入る事全てわかった上でこのような行動をとることを選んだのか?
自由騎士団東方騎士団長ドレイク・スティングレイ。ANKHを守らせてもらう。」
「あなたと敵対する気はないんだ、ドレイク。
ここは目をつぶってほしい。」
悪魔が口を開く。
「いや、この女も人外の類。守ってやるのは
些か不本意だが… 外交交渉で我らを呼んでおきながら
災厄は防げず、挙句の果て仲介役を襲撃など…
ノートンとやら、貴様はまず正義の前にマナーを学んで来い。 」
ドレイクと名乗る男が連れていた鎧を着こんだ団長付上級騎士達も戦闘態勢をとる。
賢人連盟マイケルは
―あのー、僕は関係ないからね。
帰らしてもらうよ。
ビュゥゥン
困り顔をしてから、光に包まれ何処かへ消えた。
―おい! エレーニ!
マジでやばい、逃げるぞ!
あの悪魔も化け物も俺らより強い!
「わぁってるわよ! そんなこと!」
(ここじゃ、血液供給ラインもしけないし。
その上死物からはいい血液が採れない…
口や顔が既に一度半分ふき飛ばされた。
この土地にいたらマジで死ねる。)
ただでさえ勝てなさそうな奴ら相手。
状況は最悪。
敵はDEADMANの二人。悪魔とアゴ男。
そして雌雄一体の化け物にそのお付きの蛸人間が一人。
救いは、相手と親しいはずの賢人のリーダーが帰ったこと。
そして騎士たちが味方してくれていること。
ミュータントとDEADMANは共謀したわけではなさそうなこと。
それぞれがアタシに用がある。
死人はアタシを殺す気満々。
化け物は捕まえるつもり? 何で?
意味が分からない!
アインが奥の手を装備しながら、あたしの手を取って逃げ始める。
「騎士たち、感謝しとくわ! 今度ウチの店に来たら食べ放題だからね!」
騎士たちから威勢のいい声とそれ以外に
空から聞こえてくる鳴き声。
耳をつんざくような。
雲の中から何か巨大なものが都市へやってくる音が聞こえる。
槍に特大の聖なる雷を迸らせながら、騎士たちの長が
口を開く。
―我ら、竜の騎士。
KNIGHTS OF LIBERTY 東方騎士団はデッドマンに天誅を下す。
雲の中から一斉に
寄生強化死物など比較にならない伝説の生物が
彗星のように現れた。
全長、翼を広げなくとも20M以上ある。
サイズは一軒家ほど。
全身を覆う鱗は見るからに堅牢。
ドレイクの雷槍ですら防ぎそう。
目は爬虫類のようでもあり、トラの眼のようでもあった。
首の付け根と背中に鞍のようなものがある。
速度はその巨躯には全く似つかわしくない。
弾丸のような速さで急降下し、規制強化死物の大型個体を
脚でつかみ握り殺した。
また他の竜が急降下。
悪魔とミュータントの長に辺り一面が焦土と化すような
威力の竜の息吹を浴びせる。
悪魔がそれを正面から数秒受け止めてから
途中で受け流す。真正面から受け止めるようなものではないと
直ぐに気づいたようであった。
ミュータントの長はいつの間にか
別のビルの屋上に転移。
「ヒュゥウ♪ こういう生き物と仲良くできるのはいいことだよ。
素晴らしい! でも僕事問答無用で襲わないで欲しいところだね。
僕はあの子を殺されたくなかったから参戦しただけ、もう彼女が安全なら戦闘はやめるよ♪」
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DEADMAN首領邸、元SINシティ
DEADMAN首領
ノートン・ヒューズ・ウォーカー
新勢力を立ち上げてからノートンは首都を移し、
今はイモータル・ロット・シティ。
「Immortal・rot」に本拠を置いていた。
薄暗いほんの少しの間接照明しかないリビング。
暖炉の前にある一人掛けソファに腰を降ろす。
まだ真冬のはずだったが、ここ1週間ほどは妙な生暖かさを
纏った風を肌で感じていた。
何か空気が温い、そんなわけはないのだが。
つい顔をしかめる。
自由都市に星が降った日。
あの日から状況は芳しくない。
連絡が来たときは、また何かの災厄だと思った。
正直自由都市だけでなく自領土の方にもその流星雨がくるのではないかと…
身構えていたが。
SACRED SPECIESがご丁寧にメッセージを残してくれたおかげで、その懸念は消えた。
連中にはこの様な真似が出来る力があることは重要な情報でありつつも、
何か赤の他人と思っていた知り合いが
巻き起こした厄介ごとの大波に飲み込まれていくような感覚を覚えた。
そしてノートンは状況を把握するにつれて
脂汗が浮出て、その次には怒りが湧き、
そして嫌な予感が体中を駆け巡ったのだった。
どうやら聖種という勢力の重要な幹部が誘拐されたらしい。
獣のミュータントでおそらく戦闘に特化していないタイプ。
何者かに捕まえられて、自由都市の科学者に売られたのだろうが…
科学者連中を束ねていた、元同僚の狂科学者エドは行方不明。
死んだ可能性もあるが死体は見つかっていない。
エドの行方はデッドマンでも把握できなかった。
最初聖種という勢力を自身は知らなかったが、
ワイズマンと騎士団長ドレイクが教えてくれた。
円卓の勢力の一つらしい。
円卓の勢力。天空にある城の円卓に席を持つ領主たち。
運命の力とやらを持ち、他の勢力とは一線を画す。
そもそもミュータント自体あまり良く知らない。
そんな種が出来ていて、しかもこれほどの力を持っているとは…
残念ながらDEADMANは円卓に椅子を持っていない。
そして賢人たちの口ぶりでは円卓に席を持つ勢力は恐らく全てがデッドマンよりも格上。
具体的に言えば少なくとも国力が上。
後になってやはり聖種は
騎士団並みの力を持っているらしいことが分かった。
自由都市に星を落とし壊滅させるという、あまりにも一方的かつ破壊的なやり方に
聖種に対しては損害賠償を請求し、
そして場合によってはワイズマンと騎士団と共に攻め込むことまで視野に入れていたが…
全く持ってそんなことにはならなかった!
騎士団はこちらを知るにつれ嫌悪感を露わにし!
賢人連盟はひたすらに沈黙して様子見。
動かず、何も言わず!
マイケルには前もって言われていたが…
自分達だけで聖種に戦争は仕掛けられない。強気にも出れない。
ただでさえ既に対悪魔党を掲げて賢人連盟と組み。
新世界とは小競り合いを本流の頃のように継続中。
しかも、寄りにもよってこの2つの敵対勢力が円卓に座っている!
その上さらにもう一つ敵を作るわけにはいかない。
ふざけている!
全くもって神はふざけていた!
また私が我慢せねばならないのか!
怒りで呼吸は乱れていく。血が熱を帯びてゆく。
切り替える。切り替えるしかない。必要なのはそれだけだった。
思い出せばいい、あの時の事を。
災厄から命からがら生き延びて帰って来た日や。幼少期の事…
あの日に比べればこんなもの、大したことではない。
あの日に比べれば必要なものは、遥かに揃っている…
思い出すと勇気が湧いて来る。
思考がクリアになっていく。
勇気で体がいっぱいになり、気づけばもう足は動き出す。
既に体の方は準備万端だ。障害をぶっ飛ばす助走を始めている。
歩きながら考える。
自由騎士団がこれほど潔癖なのは予想外。
これだけ世が荒れているのだ、もう少し理解がある連中かと思ったが。
運が良かったのは西方騎士団長ルーベン・ナイトレイが
こちらとの関係継続を宣言してくれたこと。
これはでかかった!
コルトンから騎士団が二つに割れるんじゃないかというほどの騒ぎになったと聞いた時は
思わず拳を握りしめた。
ルーベンは3Fと顔見知りのようだった。何か取引しているのだろうか。
その関係で味方してくれたのだろうか?
彼のことは最近見ないが、教団時代はお世話になった。
教祖レイと3Fは私に色々なことを教えてくれた。
結局ミュータントの密猟者ごときにここまで躍起になっている日々にウンザリしていた。
外交交渉は荒れに荒れた。
こちらも独自に調査したものの犯人は不明。
ワイズマンも知らないという。
マイケルなら知っているかと思ったが本当のところはどうなのだろうか。
騎士団は自由都市の科学者たちについて怪しみ始め、もっと捜査したいと言い出していた。
堕天使ゾンビや死物に科学者たちと商会が関係していたとみているらしい。
賢人と死人は共に対死物で手を組んでいることは向こうも知ってはいるが…
「そもそもお前らが原因で発生したのではないだろうな、この死物や堕天使の化け物は!」
ドレイクの部下がマンフリードに言い放った言葉。
騎士団との雰囲気は最悪。
堕天使ゾンビは教祖レイに何かが起こって出来たものだろう。
生贄魔術が失敗した? それともレイの死体を甦らそうとしたのか?
行方不明になる前。
エドなら知っていると思って聞いたが、エドは何も知らないと返してきた。
誰がどうやってレイの亡骸を盗み出したのか…
DEADMAN領内に忍び込んで、そんな真似が出来る奴に心当たりはない。
そしてエドと繋がっている者…
しかし騎士団が見つけたサンプルなどを見れば、少なくとも何も知らないということはない。
仮にエドがあの堕天使ゾンビを作ったのではなくとも調べてはいたのだろう。
生贄魔術…
ネフィリム化…
私も手伝いはしたが…
レイとエドの生み出した秘儀、ネフィリム化の儀式…
レイはネフィリムの上を行く存在になろうとした?
それに失敗してあの堕天使ゾンビなった?
分からない…
今となっては何も。生き残った科学者を締め上げたほうがいいかもしれない。
そして他の勢力よりも早くに…
自由騎士団があそこまで潔癖なら尚の事であった。
デッドマンが暗黒教団本流の幹部で構成されていることは知られてはならない。
狂科学者との関係もだ。
幸か不幸かエドは行方不明、知らぬふりをしておく。
研究室もこれ以上調べてほしくない、
反対してみたがさらに怪しまれたのでこれ以上はやめておく。
セイクリッド・スピーシーズはこちらに対してかなり疑っている。
ミュータントの密猟者は必ず引き渡してもらうと言って聞かない。
うっとおしい! 化け物共!
結局お互いに中立勢力を挟んで話し合いと調査をしようとなった。
そこで問題が浮上。
魔女の勢力「WITCHERY」が円卓の勢力になっていること…
あの忌々しい魔女は絶対にここに来させてはならない。
奴らは我らが暗黒教団にいたことを知っている。
DEADMANと暗黒教団の残党だとバレるのは絶対に阻止しなければならない。
仲介役として「Witchery」に賛成しつつも、魔女への連絡は徹底的に妨害。
日時と場所だけうまく調整出てきていないように文書を改ざんしていおいた。
あちらもそこまで今回のことに本気になる理由もない、恐らく大丈夫だろう。
そして「新世界」もだ。こいつらも我々のことを知っている。
出来るだけ長い期間、自由騎士団にこの二つの勢力との接触をさせない必要があった。
少なくとも、我々が十分な力を得るまでは…
さらに聖種と騎士団が科学者と商会の人間を
秘密裏に捉えて尋問を始めているとの情報。
商会は問題ないが、エドと何人かの科学者は我らのことを知っている。
急遽数人の科学者を捉えて亡き者としなければならなかった。
エドは見つけ次第、隠すかしなければならない。
狂科学者エドは我らの仲間、そして唯一のこの事件の重要な手がかり…
出来るだけ早く見つけなければ…
他の連中よりも先んじてだ。
魔女をこちらへ来させない工作は成功。
悪魔党と敵対中の勢力ANKHとやらを紹介してきた。
問題はこいつらだ。
他に適任がいなさ過ぎて受け入れるしかなかった。
悪魔党は不可、魔女も不可、新世界も。
するともう、この件を仲介できる勢力はここしかいない。
それに時間もなかった、聖種から時間をかける気はないとの通達も決定的だった。
まぁ、本気で犯人捜しをやるのならそうだろう。
つまりは…
このANKHという勢力。
こいつらに魔女のところまで
我々の情報を少しでも持っていってもらっては困る。
やれることは
・外交交渉の前後に闇討ち
・悪魔党に対しての協力を約束して取り入る。
正直に昔魔女と敵対していたが今はまるで方針の違う勢力だと説得して協力関係を結ぶ。
その証拠として悪魔党に攻め入っても良い。
あるいは…




