7話 塔の中 ・ 再会‐Witchery
悪魔党
主塔 悪の塔
最上階
この奥にゼフはいる。
今日こそ、また昔のように飲もうと足を運んできたものの…
コンラッドはどうしても勇気が出なかった。
前から悪魔派の契約試験官を任せていた男が姿を消したと
思っていたところ。舞い戻って来て思わぬ情報が手に入った。
その男は情報屋としても中々有用で
しばしば連絡を取り合っていたが、今回は大手柄であった。
本流当主、堕天主レイのいくつかの隠れ家の情報。
そして能力のいくつか。
特に召喚獣「小鴉」について。
そこから何かがおかしくなっていった。
隠れ家に暗い火の兵を送り込んで、レイを爆殺。
遺体自体は発見できなかったが手ごたえは確かにあった。
ただ問題はコンラッドの近くに小鴉がいた痕跡があったことだった。
この召喚獣の能力「裏切りの誘発」は最悪だった。
確かに自分はゼフに対して恐怖している。しかし裏切るつもりもその予定もなかった。
当たり前だ! ゼフと自分の能力の相性は最高だった! 自身の悪魔派での地位にも大満足だ。
しかしゼフの誇大妄想は恐ろしい。どうしても信じきれない。
お互い上手くやっていた。
そして、ゼフも良くわかっていた。だから特別扱いされているのだ。
だからまだ殺されていないのだ。
小鴉によりコンラッドが裏切り者に成りえる可能性があったとしても。
ただ、その日以来お互いに気まずくて殆ど会話は無くなってしまった。
コンラッド自身は下手に会えばゼフのスイッチを知らずに入れてしまって
処刑されるのではないかという考えがしきりに湧いてきて自身からはまた距離を詰めようとは思えなくなっていた。
しばらくは放っておく以外ない…
今日も同じ結論にいたり、最上階から踵を返して帰っていくことになった。
でっぷりとしたお腹をさすって、やり切れないような顔をしていた。
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John Smith
目を覚ます。
見知らぬ広い部屋、天井。
茜色の陽光が
窓から差し込込んできていた。
外の光景からここがゴルフクラブなのが
理解できた。
クラブ施設のバーラウンジの貸し切りに出来るスペースが寝室に改造
されていて、ガラス戸の向こうはテラス。
テラスのフェンスの向こうにはコースとドライビングレンジというのか
打ちっぱなしが出来そうなエリアも見えた。
窓の向こうには広々としたテラスを見ていい雰囲気の場所だなと思った。
BBQなど出来そうだ。BBQか、したいな。
後で提案してみようか。
もうすぐ陽が沈む。
イーヴィーを発見したときは何時頃だったっけ?
半日か、それかもしかして丸一日以上寝ていたのか。
ここが
Witchery領なのはわかる。
上体を起こすと、見覚えのないパジャマを着ていることに気が付いた。
ベッド近くに台があり、新しい服が畳んで置かれている。
靴もだ。ボロボロだったので助かる。
着替えている時に、服と共にサラマンダーのデザインのブローチが
台に置かれていたことに気づく。
霊気を感じる。
手に取ると、思念を帯びており
イメージが伝わって来た。
ルネーの思念だ。
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次々と映像が切り替わっていく。
・対ネフィリム戦争のその後。
俺の配下たちと協力して教団をここらから締め出した。
ANKHの幹部たちが、マザー達がルネーの力で進化していること。
・協力の対価としてWitcheryの株を20%ANKHに分けたこと。
ANKH領土は少し大きくなって州都北に健在。
・西にあるエデンという勢力と友好を結んだ。
・州都は魔窟と化している。用が無ければ避けたほうがいいこと。
・多くの生き残った市民たちは今エデンに暮らしている。
少しずつWitcheryも市民を受け入れている。
用事があるので一度出て来る。
夕方前には戻る。施設内にはルーシーや、イーヴィーがいる。
PS お帰り!
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株を貰ったのか。
妙に落ち着くのはその影響だろうか。
ふと視界に違和感。
何かをこの場に作れそうだった。
ANKHに関係する何かだ。
株を貰ったからか?
何となく作ってみた。
壁の一部に光が迸り、ダストシューターのようになった。
背後で人の気配。
ノックの後、ドアが開き人が入って来た。
―ヤッホー! 久しぶり!
変な呪いに掛かってるみたいだね!
背の高い、歯が抜けている坊主の女の子。
見たことのないハンドガンを腰に下げている。
確か名前はルーシー。
「やぁ、ルーシー。 久しぶり。」
―あはは、何か気を抜くと直ぐに存在を忘れちゃうみたいだけど。
ウチのボスが寝ている間に色々調べていたよ。勝手にごめんね?
「全然かまわない。それに助かった、ありがとう。」
―ああ、お礼はイーヴィーに言っといて! あの子、あなたの事興味あるみたいだよ?
あたしはボスとアンタが一緒になるのかと思ってたけど。
三角関係みたいになるの? それとも二人とも貰っちゃう? あたしとかどう?
「どうだろう、二人ともいいなと思うけど。俺の事覚えてられないんじゃないかな。」
―あー… 確かに…
こんなご時世だから、子供とか一杯作ったらと言おうと思ったけど…
子供の父親を忘れちゃうのはきついね、アハハ…
いや、でもそんなのいいじゃん! 別に好きに生きたらいいんだよ!
アタシもさ、魔女軍一の戦士、歯抜けのルーシーとか言って
名乗ってたら自由になった気がしてさ…
人間自由が一番だよ!
苦笑いするしかなかった。
本当にそうだな。家族を作ったとしても忘れられちゃうか…
恋愛しないほうがいいんだろうか。
この呪い、結構疲れるな。精神的に。
人類のために勝つというのが目的としてあった。
その方向性で動いていくのはいい。でも自分の報酬は?
報酬は何だろう。それ以外に自分が欲しいもの。
人間らしく人生を歩みたい。
人並みに恋愛したり、家族を作ったり。
死んだら終わりだ。ヴィジョン以外何もない人生。
まるでヴィジョンに踊らされる人形。
それで終わっちゃだめだ。
報酬はキッチリもらう、俺の為にも。
俺が欲しいからだ。
―あ、そういえばルネーがエデンのシャーマンならその呪いが解けるかもって…
「本当か!?」
―あ、うん。多分なんだけどね。解呪とかも専門みたいだから。
呪いにかかったらその人に任せればいいらしいの。でもイーヴィーは解けるわけないだろ!
とか言ってた。あたしにはよくわかんないけど…
「ちょっと待て、そいつアムスって名じゃないだろうな?」
―ん? 名前? ごめん知らない。
昔の仲間だった男の記憶が蘇る。アムス…
シンディと一緒に少しの期間だけど共に過ごしていた
呪術師。前にも呪い解いてもらったんだ。
今何しているんだろう。
胸に希望が灯る。
この呪いは呪い猿にかけられたものよりも
遥かに強力なのはわかる、が。
アムスも成長しているだろうし、何か出来るかもしれない。
陽が沈みかけた時、窓から梟が音もなく入ってきて
ベッドの横に停まった。
ルーシーが立ちあがると、イーヴィーと一緒に女が入って来た。
懐かしい。
プロンドの髪に青い目。
美しい顔立ちは、喜びを自制しているような表情でこちらの前まできて
花が咲いたように笑顔になった。
お互い抱擁した。
最後に見た時よりも明らかにオーラが増している。
人間の格的な意味でも、霊的な意味でも。
夕焼けが終わる前の陽光が一層
彼女の美しさを際立たせた。思わず見とれてしまう。
―大丈夫? 変な呪いに掛かってるみたいだけど。
「ああ、結構きつい。いろいろ大変だったんだ。」
―いろんな悩みがありそうな顔してるもんね。
その後いくつか話している間に
恋愛関係や常識について、と忘れられてしまうことで
悩んでいると告げると笑われた。
―それって私と一緒になりたいってことでいいの?
「ああ、あとイーヴィーもいいなと思っている。」
え? 聞き間違いかな?
とルネーが驚いたような顔をして
横でイーヴィーがこいつ本気か? という表情で横目で見て来た。
―と、とにかく! 正直すぎるのもどうかと思うけど。
楽園のシャーマン「アムス」に呪いを解除してもらわないと。
「ああ、アムスには連絡とれるか? 知り合いなんだ。」
―うん、大丈夫。知り合いだったのも知ってるよ、ふふ。
エイリアンを人形みたいにして連れている男を知らないか?
ってこの前言われたもの。
因みにあなたのところにいたあの白いカラスの魔獣。
あの子が連絡役をやってくれているの。
魔女は、兎に角前向きにいろいろ考えていきましょう!
と言ってくれた。
陽が完全に落ちてから宴を開いてもてなしてくれた。
姿が少し変わった魔女の使い魔たちも一緒になって
BBQをやった。
神鳥 ミネルヴァ 梟型聖獣
月の怪物オスカー 熊型怪獣
念動精霊ステイシー サラマンダー型精霊
使徒グラム ハイ・エイリアン
とその配下 ハイ・エイリアンβ達
霊魚アルマ
アルマという魚の魔獣は見たことがなかった。
俺がいなくなってから使い魔になったらしい。
墨と金が混ざったような色をした大きな金魚だった。
全長1m以上あり、空中を泳いでいて
時折姿を消したり、壁や床をすり抜けて移動していた。
その後ルネーとルーシーが何度か、自分のことを忘れ
イーヴィーも同じ事態になり、真夜中に
侵入者が出たと騒ぎになりかけたところで、witchery領の街
ペアマウントを出発。
次はANKH領に帰ってから
エデンにいるアムスを訪ねてみよう。
呪いが直せたらいいが…
witchery
総LMP 195万
戦力
魔女
使徒
人間2人
魔導機械技師 イーヴィー
作品
魔導装甲車 3両
魔導装甲トラック 2両
魔導ヨット 1艇
魔導ボート 4艇
魔導ランチャー 多数
魔導ライフル 多数
etc.
魔導プログラマー ルーシー
魔導ランチャー用 「ロックオン」 チップ
魔導ライフル用 「チャージショット」 チップ
イーヴィーとの共作
魔導ファイナル・オーラガン 「グリーンティー」
使徒級 使い魔5
天梟ミネルヴァ 梟型霊獣
魔眼 千里眼 チャネル2.5
月の怪物オスカー 熊型魔獣 怪獣
怪獣光線 怪獣化 重力操作 月光浴
念動精霊ステイシー サラマンダー型霊獣
サイコキネシス サイコバリア サイコヒール
サイコドレイン
使徒グラム ハイ・エイリアンリーダー
忍者と剣豪の呼吸 スピットボム 煙玉 巨大手裏剣召喚
スピードスター 魔剣召喚 斬鉄剣 身代わりの術
配下エイリアン 3百+
とその配下 ハイ・エイリアンβ達
霊魚アルマ
思念体化 転移 霊波紋ソナー
霊震波




