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ダブルサイココライド2 ―Saga Of Hermitー  作者: KJK
8章 異界衝突2 災厄の後
52/111

3話 傀儡師と災厄の波

ジョン・スミス



SIN・シティ


目に入った看板で

今自分が暗黒教団の本拠地にいることを知る。


予定とは違うが

黒いネズミの波から逃げている間にたどり着いた。

ネズミはここには来ていないようだった。

ほっと胸をなでおろす。


敵の本拠地か…

奴らがネフィリムを作った。

人類をゾンビ化しようとしたり、生贄を捧げたり…

ANKHとは…

俺とはヴィジョンが相いれない連中。


俺の目的の障害となっている敵。

偵察してみるか…


街はそれなりに人口がいるが

麻薬中毒者のような市民が多い…

何かされているのか?

それとも、その逆か。野良犬のように放っておかれているのかもしれなかった。



隠形をかけながら

中心部にまで向かっていくと、迷彩の戦闘服

を着た兵士が駆け足で通り過ぎていった。


所々、機械のようなものが

剥がれた肌から見えた。

顔つきは無理やりに改造されたような形相。


機械兵だ。

悪魔派のところで見たやつら。

本流にも同じような兵士がいるのか?


また複数の機械兵が

固いぎこちない動きで

腿上げするようなフォームで

駆けていく。さながらラジコンに改造された人間だった。


バチバチと周囲から

電気が迸るような音…


途端

街から明かりが消えた。

日が忽然と姿を消した。


空を見上げると、日蝕。

丁度太陽が隠れるところ。


機械兵達から、次々と

長く黒い腕のような形の炎が出現。

青い電流が炎に混じっている。


暗い火…


何が起きている?


まさか…

背後からも機械兵達が来ていた。


脚に霊気を込めて跳躍。この場を離脱する。


大爆発を引き起こしていく暗い火は

前に見た時の比ではないほどの

破壊のエネルギーを見せつけられる。

この暗い火…

伝染するように燃え移っている。爆発に巻き込まれたもののうち何人かに

黒い腕が無理やり体に入っていくと、新たに暗い火が灯る。


暗い火がバージョンアップしている!



近くにいる機械兵を仕留めながら

爆発に巻き込まれないように

屋根の上を走り、壁を走り

河川の水上を駆け抜ける。


文字通り縦横無尽に。


まさか、教団の派閥同士の戦争。よりによって

丁度悪魔派が本流を攻めている時に

居合わせるとは。


暗い火は伝染するように

どんどんと燃え移り、爆発していく。

巻き込まれたら終わる。


都市の中で異様な存在感を放っていた大きな壁を乗り越えていく。


すると明らかにつくりが違う区画に変わる。



さっきまでのエリアは貧困地域だったのか?

いや、ここがこの都市の幹部たちが住まうエリアなのか。



……



そこは聖域のようであった。

建築物や、通りの石畳一つとっても

この壁の中と外では雲泥の差。

まるで価値の違う個人を分けるための壁なのかもしれない。

悪魔の聖域なのか。


爆発に追い立てられるように

ひときわ目立つ巨大な城のようにも大聖堂のようにも見える建築物に

ドアを蹴破って侵入。


何人かが、声を上げるが一瞬で黒い爆発にエントランスごと飲まれて消えた。

建物内を風のような速さで奥に向かう。


この街から離れる方がいいかもしれないが…

もしここが本流の本拠地なら…

ルネーの場所、俺の故郷まで行けるポータルの場所が知りたい。


教団兵を傀儡化する。


-おい! 爆発が街中で起こってる! 機械兵たちが攻めて来た!

それと魔女戦争に参加していた奴はどこだ!? 至急俺のところまで来い!


力いっぱい叫ぶ。


混乱が加速する中

名乗りを上げて近づいてきた男の額を指で小突く

霊気を流し意識を刈り取って傀儡化。


黒い爆発が城内の奥にまで迫り始めた。

エントランスで爆発に巻き込まれた兵たちに暗い火が燃え移り

さらなる爆発が城内を破壊する。


ポータルの居場所を聞き出しながら、贅を凝らした

城の中を走る、そろそろここを脱出しないとマズイ。


裏口のルートを聞いて、足早に向かうと

見覚えのある顔。

一度見たら忘れないほどの凶悪な相貌。


悪魔派の幹部カルロ。


前に一度戦った牧師。

あいつ確かスタンに離反の手助けをしてもらっていたとか…


トップスピードで背後から

ショートソードほどの大きさのハルバートを繰り出し胴に穴をあける。


-ゴホォ キ、誰だぁ!


再生していた片腕をヤツが黒い螺旋ナイフを振り回した

時に避けながら切り落とす。

攻撃を受けた瞬間、俺の位置を察知してナイフをこちらに向けようとしたが

ハンカチから出したシャドウの強化散弾を上半身にまともに喰らって吹っ飛ぶ。


地面に倒れた瞬間に

首を刎ねて傀儡化。


いくつかの命令を伝えた後、裏口から脱出。


裏口から出ようとした瞬間に正面から大爆発。

咄嗟に方向転換して、近くの部屋に扉を蹴破って

入ると地下へと続く階段。

さらに伝染する爆発に襲われる。

地下へとどんどん降りて行く。


まずい!

爆発をもう避けられない。

ベルシモック、頼む!


ハンカチからベルシモックを出す。




幻視---------------

出張セーフハウス起動 可能



==起動!





途端、視界が真っ白になり

意識が途切れた。


 

@@



気が付くと見覚えのない地下室だった。

息が上手くできていないような感覚に襲われる。

静かに深呼吸する。



頭が朦朧とする。

妙な苛立ちを覚えて筋肉に力を入れたり、姿勢を変えて伸びをした。

身体が痛む。それに一日中部屋で過ごしたような不快感。

さっさと動き出したい、体をもっと動かしたい。

どのくらいここで意識を失ってたんだ?



部屋の中を確認すると、欠伸をしている日本猿の絵。

十字架が突っ込まれている花瓶。

音楽プレーヤ―に、日焼けマシーン?

良くわからんが、後にしよう。


見覚えのある調度品に

少し気分がマシになった。

ほっとしながら、天井を眺める。


ふと手元に違和感を感じて目線を落とすと

手に何か握っていた。

種だ。2つある。

主の種子…




身体を確認すると、あちこち傷だらけで

大きなダメージ自体はなかったものの、体を循環している霊気の総量が大分少ない。

今の自分の戦闘力は本来の半分以下。

あてずっぽだが。


溜息をついて

ふと視線を動かすと

近くに何かが、横たわっていた。


ベルシモック…

四肢が欠損し、体中暗い火のダメージを一身に受けた

デュラハンの傀儡だった。

頭は消し飛んだのか、部屋を見渡しても見当たらなかった。



最後の瞬間。

あの時こいつに救ってもらった。

応急処置的に修復を始める。


時間間隔が無くなっているようだった。

没頭するように首無しの傀儡を修復。



日焼けマシーンのようなカプセルをどう使えばいいのか

なんとなく理解して、傀儡を入れる。

それ以外は瞑想をして過ごした。


修復が大方終わった頃地下室のドアが気になった。

ただ外に出ようと、そう思った。

ベルシモックは何となく休ませるようにこの部屋に置いていく。


地下室から出ると、薄暗い地下道。


石畳の通路が続き、時たま洞窟の中のような通路もある。

気配を感知すると、地面を這う体が溶けたような見た目の

這いまわる死体。


ゾンビのようなものか?




こちらへ向かってくるソレを斧槍(ハルバート)で頭部を破壊すると

ソレは動かなくなり、地面に溶けるようにして消えていった。

後には損傷した骨や腐った肉のようなものが少しだけ残されていた。



また先に進んでいくと、同じような死体の魔物…

それが比較的新しい死体の魔物を喰らっていた。

グールと呼ぶか。


それは心なしか、先ほどの魔物よりも霊気を濃く宿しているようだ。

こちらを振り返ったところで、頭部を破壊。

先ほどと同じように溶ける様にして消えた。

霊気を吸おうとしたが、酷く歪な霊気でとても吸えたものではなかった。



次に見つけたとき、傀儡化を試すと

恐ろしく傀儡化しずらい。

何とか傀儡には出来たが、体は脆いし

霊魂もない。能力も低い割には操作するのも

維持するのにもコストが高いのが気になった。


ハンカチに仕舞ってあった鳥型傀儡に、今いる場所を探索させる。

鳥型傀儡と視界共有して見て回っていく。


今、SINシティの建築物にいるにはいるが。

都市の様子が様変わりしている。

時折ミイラのような乾いた死体が歩いているのが見えた。

他の見たことのないような魔物も…

多くは死者のモンスターのようだった。


あの戦争で破壊された後、というより

まるで魑魅魍魎の跋扈する都…

死者の街、止まない雨の街とはまた違った意味での死者の街。

もっと物理的な意味での。




部屋に戻り

ベルシモックを回収して、ドアを閉めると意外にもセーフルームは消えなかった。

セーフルームも成長している?


幻視----------

マケンナの鍵 ルームキー 

------


アンクが輝き、右手から出てくる。

それに共鳴するかのように部屋から親指大の光のエネルギー体が出現。

ankhから光がほとばしり、親指大のソレは

アンクの形に影響されたようなデザインのキーホルダー付きの鍵になった。


マケンナの鍵…


ワイヤーでできたブレスレットのようなキーホルダーを腰につけておく。


幻視で見た領土化が気になる。

目の前のセーフルーム周辺を領土化できそうだ。


ベルシモックを自走モードにして種を与える。


与えられるのは、

傀儡子の種、開発者の種、仙人の種、隠者の種、勇気の種



===

ジョン・スミス

型 仙人

  傀儡師

運命技= ハーミット(隠者)-- 転移 幻影召喚

隠形 三略 六韜 主の種子

白蓮 霊質変化 隠者の咎 宝具作成 傀儡開発


領主技

自爆人形 仙桃 野菜畑 主の種子 etc.


===


ベルシモックが勇気の種をとった。

ベルシモックに役職を与える。


死者の都地下

「ANKH・D」

ダンジョンマスター


ここはベルシモックに任せる。


  



鳥型傀儡のから得た情報では

この地下迷宮思った以上に広大なようだった…

少し気になるが

とにかくこの迷宮のような場所の階段を上がっていき外に出る。


地上に出ると、この領土が何者かの影響を受けていることが肌で感じ取れた。

そして迷宮の所有者と地上の所有者は違う? 

ダメだ、分からない。


なぜ死者の都と化しているのか。

ここで一体何があったんだ?

悪魔派はここを占領できなかったのか?


隠形を使いながら、街中を慎重に探索する。

時折グールや、良く知らない低位の亡者のようなものを見かけた。

隠形を見破っているわけではなさそうだが、時折俺を感知しているようなそぶりを見せた。


生者の匂いを感知しているのかもしれない。

ラッキーなのは本調子じゃない俺でも

特に問題なく倒せるような位階の魔物ばかりなこと。


まずはこの死者の都から脱出して

ANKH・Q及びR、そしてWitcheryとの合流を目指す。

 



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