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ダブルサイココライド2 ―Saga Of Hermitー  作者: KJK
3章 WIND CHIMES 凡庸なる三匹とコウノトリ
13/111

1話 


----トニー 


あの日。世界にゴブリンや魔物たちが現れた日から

皆で籠城していたスーパーマーケットが金髪の男に焼かれ、移動を余儀なくされた。

当てもなく逃げた場所でジェイソンが仕切っていたグループと出会い

合流出来た。魔女とは出来なかった。


ここで酒屋と警察署がある、田舎町の一角で…

何とか自分たちの拠点を作り上げて来た。


皆強くなった。

俺も、ジェイソンも、マリオも。

最初、力に目覚めたのはこの3人しかいなかったが

他のメンバーも何人か力に目覚めるものが出て来た。


だがここで問題が発生。

あの金髪のチリチリ頭の目撃情報が何度か上がってきた。

近くの森でグループを結成しているようだ。


そしてゴブリンや魔物を誘導する、スキルを恐らく持っている。

こちらから先に見つけたのは幸いだが…

見つかったらまず俺たちを襲撃しに来ると思った。


ジェイソンとマリオと今後について話し合う。


「先に攻撃を仕掛けてそのグループごと叩き潰すべきに決まってる!」


マリオが唾を飛ばすような勢いで先手必勝を主張。

少し小柄な体を身を乗り出して目は血走っていた。

魔女不在のスーパーマーケットにいたマリオはあのチリチリ頭が油断ならないことは

良く知っている。


「ふむ、そんなに人間に対して攻撃的なやつらなのか?」

「まぁ、俺らに使用するのを躊躇するような奴ではないだろうと思う。」

「どういうジョブなんだ?」

「わからんが、何かアイテムを使うみたいだ、それと身体能力が高いし、衝動的。」


「えーと、じゃあ俺たちが作った! 能力者の適性カテゴリーだと…」

「消費カテゴリになるかもしれん。」


「もし本当に消費カテゴリならマナの瞬間消費が得意だから

持っているアイテムに期限があるかもしれないな。」

「ほんとか? 消費カテゴリでそんな縛りのやつみたことねーよ。」

「なんと! まるで消費カテゴリの人間をさんざん見てきたことがあるような物言い! 

消費が得意っていうのはため込むのが不得意とも言えるんだぞ、マリオ。」


熊と見間違うほどの大男ジェイソンが黒いハットの縁を摘まみながら

やれやれと首を振る。


「ふてくされた物言いをするな、マリオ。」

「チッ、ホントのこと言っただけだろうが!」

「本当のことじゃないと今指摘されただろうが!」




>>>>

----ジェイソン

木こり  レベル4

アビリティ  ・対植物補正(小) ・頑丈な体(小) ・学者の呼吸

スキル    ・物質化(マテリアライズ) ・斧とチェーンソー ・怪力 ・クレーンアーム 


----トニー

射手  レベル3

有効射程(240m)

アビリティ ・射撃好き 

スキル ・早撃ち ・矢弾 ー軌道操作 ・トラばさみ作成 


---マリオ

投石手 レベル3

有効射程(300m)

アビリティ ・遠心力 

      ・投石威力up ・ハンドメイドストーン ・迷彩服作成


>>>>



明け方あのチリチリ頭のグループを偵察しにマリオと向かった。

マリオお手製の迷彩服を着ていく。


マリオが作成する迷彩服はマリオのマナを消費しないと作られない上、

時間がたつほど効果が薄くなっていくが

それでも重宝する素晴らしいスキルだ。


2人で森の中から奴らを窺がう。


数は恐らく30人もいない。

チッ、子供や女を奴隷やモノのように扱っている光景が目に飛び込んできた。

好き勝手にされている人間が6人くらいか…

助けてやりたいが、それは

あのグループがいる場所ごと攻撃する作戦を取りにくくなるだけとも言えた…


悔しいがアイツらは一筋縄ではいかない気がする、どうするべきか。

マリオが緊張した顔で言う。


「おい、今ならあそこにいるやつらの3分の1以上倒せるぞ。どうするんだ。」

「その可能性は高そうだが…」

「どうすんだよ!」


―いきなり決断をせまるな! 

それは、あの被害者たちを巻き添えにするのを厭わなければの話だろう!


そう言いたいところだが我慢する、どうする?

いや、偵察は偵察だ。

ここで独断で動くべきじゃない。

マリオも素直に頷いて帰路につく。


ジェイソンと拠点の酒屋で会議を開いている時、雨が降り出した。

話し合いの結果俺たちから攻めに行くことに決まった、決行は明日。

相手の能力が厄介すぎる、先手必勝で行くべきとの意見が多かった。


雨が強まって来たので各自準備をしつつ過ごしている時だった

バリケードのほうからけたたましい音が鳴りだし、夜の静けさを破る。


雨じゃない、モンスターか何かが執拗に体当たりしている…

跳ね上がった心臓を気にする余裕もなく、ジェイソンの顔をみる。


ジェイソンは緊張した面持ちで


「奴らに先手を打たれたかもしれん!」

と叫ぶ。マリオと戦闘要員の男たちで戦えないものから順に酒屋の屋根の上に避難させ始める。


バリケードの後ろにジェイソンが立ち、集中状態に入る。

倉庫中のガラクタが一か所に集まりクレーンアームが出来上がる。


「このクレーンアームで耐える! 俺のマナが切れたらそこで終わりだからな!」

「大丈夫、十分すぎるはず。俺が近くでカバーする!」


おう! とジェイソンが唸ってから、目を閉じて集中状態に入った。

入口のバリケードの1角が破られはじめた。


シカのようなエイリアンが数体と小さなゴブリンたちが見えた。

後ろからマリオが叫ぶ。


「何か建物に薬品が付着してる! その薬品が気化して俺たちに纏わりついている!」

「なんだと! 上はどうなってる!?」

「集まってきたモンスターを投石で倒してるよ! ただ雨で狙いが付きにくいし、全然有効じゃない!

ここを放棄するしかないぞ!」

切羽詰まった様子でマリオが叫んだ。


ここを放棄? このタイミングで? この雨の中?

外に出てゆくなんてどれだけ犠牲が出るか…

俺がそれを決断するのか?

思わずジェイソンを見る。


ジェイソンは集中している。

「マリオ… 迷彩服全て女性と子供に使ってくれ!」

「俺たちが使ったほうが効果的だ! 数も足りてねーよ!」

「頼む! 俺が責任を取る!」

 「どう取るんだよ! チッ… でも了解だよ。」

「ありがとう。」


マリオに屋上にいるメンバーをここから離れさせるように指示する。

俺とジェイソンとその息子セオで殿(しんがり)をする。




金髪にチリチリ頭の男が雨の中立っていた。

横には悦に浸った表情の女。

ボサボサの黒い髪をまとめて鼻ピアスと大きな輪っかのイヤリングをつけている。




「あー、気持ちいいねぇ。あたしこういうの好きなんだ、アハハ。死ね! 雑魚ども♪」

「ヘッ、いい趣味だが。あんまりいっぱい死んじまったら奪えるものが少なくなっちまうからな。

お前の魔物を導く水と俺の火炎瓶作成能力があれば、このくらいの人数は敵じゃねぇ。」


チリチリ頭が濁った眼で襲われている酒屋の方向を見据えている。


「そろそろ、もっと離れねーと。巻き沿いを喰らってたら笑えねぇ、行くぞ。」

「ハイハイ、あいつらどれだけ生き残るやついるかなぁ。弱ったところで脅しつけて殺し合いでもさせてやろうっと。あたしいいアイデア湧くじゃん! キャッハ、サイッコー!

あたしを縛るものは何もないって感じ♪ 」


>>>

チリチリ頭

レジー

180センチ

放火魔 レベル3

火炎瓶生成  肉体強化 逃げ足 


鼻ピアスの女

ダニエレ

167センチ。


悪女 レベル3

悪意の呼び水 猫なで声 人食

>>>


雨は一向に止む気配を見せない。


酒屋から出て撤退戦を指揮しているが…

セオが負傷する。

まずい、ジェイソンも不安そうだ。


でも魔物たちは10体くらいまでに減った。


いや、これだけ戦ってまだ10体も残っているのか…


どちらなのかはよくわからなかった。

こちらのメンバーはもう数人脱落者が出た。


魔物たちに追い立てられるように進んでいく。

霧が濃くなってきている…


「ハイウェイの近くにファーストフード店が見えた! トニー! そこで籠城する!」


マリオが先頭の方で叫んだ。横目でそちらの方を見ると

遊具や、滑り台など子供の遊ぶスペースが横にある、近くに病院まであった!

魔物の数も少なくなってきている。


希望の火が心に灯る。

ここが正念場だ、自分に言い聞かせる。


ここで体制を立て直して


兎に角、西へ


西へ行くんだ。

 

マリオの迷彩服:消耗品ではない。

一度作ったらボロボロになるまで使用しなければマリオが怒る。

マナは段々と素材になじんでいくので、使い捨てのような使用法は効率が悪い。

効果が薄くなった場合は、再度作成者がマナを込める必要あり。


ヒト型エイリアンの弾丸などは体内で生成されているので

マナはきちんと通っている。



ジェイソン

木こり  レベル4

アビリティ  ・対植物補正(小) ・頑丈な体(小) ・学者の呼吸

スキル    ・物質化(マテリアライズ) ・斧とチェーンソー ・怪力 ・クレーンアーム 


学者の呼吸:物質系能力使用時に+補正 


トニー

射手  レベル3

 有効射程(240m)


アビリティ ・射撃好き 

スキル   ・早撃ち ・矢弾 軌道操作 ・トラばさみ 



マリオ

投石手 レベル3

 有効射程(350m)

アビリティ ・遠心力 

      ・投石威力up ・ハンドメイドストーン ・迷彩服作成

チリチリ頭

レジー

180センチ

放火魔 レベル3

火炎瓶生成  肉体強化 逃げ足 


鼻ピアスの女

ダニエレ

167センチ。


悪女 レベル3

悪意の呼び水 猫なで声 人食


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