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ダブルサイココライド2 ―Saga Of Hermitー  作者: KJK
2章 DEVIL'S PARTY 傀儡師と悪魔の一派
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2話 悪魔襲来


一体何の音だ。

仕立て屋を置いて

階段を駆け上り外に出た。


店から出た瞬間に頬に熱風。夜の街が橙色に染まっている。

街に火の手が上がっていた。


住人が化け物のような姿に変わり殺し合っている。

いや、住人同士だけでは無かった。

エイリアンに兵士?

軍人の格好の人間が数十人。

エイリアンと共に住人に攻撃している。エイリアンたちは相変わらず近くにいるものを

無差別に襲っているが…


夜の明けない街が「Q」が謎の勢力に襲撃されていた。


エイリアンに魔物だけじゃない。

相変わらずこの街の住人同士でも殺しあっている様を見て兵士たちも引いているのか

緊張しているように見えた。

しかし襲撃犯と共にいるエイリアンも無差別に殺し合っているし。

偶に兵士をも襲っていた。暴走状態とは少し違う様に見えるが。

何か違う手段で操作しているのかも知れない。

たまにだが兵士もエイリアンに襲われている。


エイリアンの群れを誘導したのか?

あの人間サイズのネフィリムじゃない…

何かエイリアンや魔獣を誘導する能力者がいるはず…


兵士達が更に火をつけていく。

街の建物が燃えていた。

皮肉なことにここに来てから一番温かく明るい日になっていた。

 


一体何が起きているんだ。奴ら何処から入って来た。

あの地下のポータルではないことは確かだった。


傀儡達と敵を見つけ次第殲滅していく。

火事でオレンジ色に包まれているストリートの

奥の方に大きな霊力を2つ感知。


映画館の前に二人組。こいつらか…

一人は教会の牧師のような格好。

そしてもう一人は15歳ほどの少年。


牧師は明らかに顔つきが普通ではない。

悪鬼を彷彿とさせるような禍々しい表情。

深いしわと獣のような眼光。


少年はキッズ用の黒いハーフパンツのスーツを着ている。

牧師とは反対に余裕をまとっていて、

面白そうなものを見る目でこちらを見ていた。


「誰だ? お前ら。」

「こっちのセリフだよ、お兄さん。」

「質問するのはこちらだ、いいか? お前に質問する権利はない。」


少年が言い終わると同時に牧師の男が殺意に満ちた表情で言った。


「お前らがこの襲撃の指揮者か?」

「そうだとしたら? アハハ。」

「よぉーく聞け… お前が質問するんじゃない、私が質問してお前は答えるだけだ。」



「色々聞きたいことがあるんだが、どこから入ってきたとか…」

「だから? フフフ」

「質問を続けたいんだけど…」

「貴様… 偉大なる悪魔よ、私にこのゴミくずを残虐に、凄惨に、そして可能な限りの苦痛を与え、喰らう許可を願います…」

「悪魔崇拝者なのか?」


牧師は答えの代わりとばかりに黒い棒状のナイフを持って、一瞬で距離を詰めてきた。

歪な形状のナイフを躱していく。

何だ? 棒状じゃない。刃が螺旋状になっているのか。


この牧師… 速い。

悪鬼のような相貌に見合うだけの身体能力と禍々しいオーラ。

今までのレベルの敵ではない…

もしかしてあの巨人よりも強いのでは?


「その黒いナイフなんだ? 刀身が少し伸びている気がするが…」

「質問するのはこの私だ。いいか? この街で同胞のネフィリムを殺したものがいる。お前か?」


「ネフィリムだと?」

「4mはある巨人だ。」


「そのネフィリムってのは何なんだ? それを崇拝しているのか? それになりたいのか?」

「私が質問している。 ネフィリムは我らの繭よ。超越者となるための繭。」

「なるほど、じゃあそのネフィリムの小さい奴は? 人間位の。」

「そのようなネフィリムは存在しない。もはや聞く必要もなし。

弱者であったことを悔やみながら死ね。」


―それとな、メイドの土産に教えてやる。

我らはネフィリム、繭から羽化した存在よ…


幻視==

黒い刃 闇 纏う 接触

==


何だ? 接触?

させないほうが良さそうか。


再び突っ込んできた牧師の、ショートソードほどの大きさに変化しているナイフに

斧槍をぶつける。

螺旋ナイフ。もとい螺旋剣を覆っていた霊気が化学反応でも起こしたかのように瞬間、

爆発的した。

一瞬感電したのかとおもうほどの手ごたえ。

間接的にも触れないほうが良さそうなほど。


背中から外骨格に覆われた触手をだし強化火炎ブレスを放射。

牧師は片手でブレスを払いながら執拗にナイフで切りつけようとする。

ブレスは効かないわけじゃないが、致命傷にはならなそうだな。

それにこの狂相の男、膂力、速度共に侮れない。


前に誘導するように立ち回る。

踏み込んできた瞬間、多属性ブレスを放射。

ブレスを防ごうとした瞬間踏み込み、左腕を切って落とした。


「このゴミムシがぁぁぁ!!」

牧師が吠える。


「ちょっと失礼、助太刀に入るよ。」


静観していた少年が眩い発光体を振り回しながら割って入って来た。

近づいてきた瞬間そのまま突き殺そうとすると斧槍が発光体に弾かれてしまう。

一旦距離を取ったほうがいい。

下がる瞬間にブレスを吹き付けるとそれも発光体に弾かれた。



なんだ? 発光体? 拳大の…

目を凝らす。

ヨーヨーか…

4つのヨーヨーをヌンチャクのように使っている。


まるで小さなUFOが超高速で飛び回っているようであった。

接触したら武器事弾かれて持っていかれそうなほど

濃密な霊気が込められている。


回転する発光体は超高速で少年の身の回りを、人間では全く視認できないような速度で舞っている。

牧師は手首から上が無くなった左腕を抱きしめ、

額に汗を浮かべながらも、憎悪をありったけ向けるようにこちらを睨んでいた。


牧師の左腕からはどす黒い血。

あの巨人と同じだ。

ネフィリムと同じ黒い血…

繭、と言っていたな。

仕立て屋もいってたか、超越者になるために一度あれになるとか…


次の瞬間少年のヨーヨーが1つ恐ろしい速度で放たれた、

間一髪で避ける。射程も斧槍以上にあるか。

小さなUFOは先ほど落とした牧師の左手に触れると一瞬で少年のもとに戻った。

少年が牧師に左手を渡している。


チッ、接触したものを取ったり出来るのか。

牧師が左手をくっつけるとみるみる切断された手が繋がっていく。


「礼を言う、アイン。 ここまで手こずるとは思わなんだ。」

「いいよ、でも一人で突っ込まないでね? カルロ。 このお兄さん相当強いから。 ちなみにこの人の適性と系統何だと思う?」

「知らん。こいつはここで必ず嬲り殺してやる。われらの同胞を殺した。アショク殿…」

「僕の勘だと創造系に見えるけど、ただカルロとやり合えるだけの近接戦闘能力…

発散系がメインかな? うーんわかんない。まぁいいや、覚悟してね? お兄さん。2対1で気が引けるけど…」


「いや、構わない。そのかわりに適性と系統とやらについて聞きださせてもらうよ。」

 

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