選考に落ちても考えすぎないで良いんだよ
先日、新人賞の結果が発表されましたね。
なろうを見ていると悔しかった、というようなエッセイや活動報告を見受けられます。
やはりダメージが大きそうなのは初投稿でした、という方でしょうか。
でも初投稿だからこそ、あんまり抱え込まないようにしてくださいね。
私はなろうでの経験は浅いですが、この外でいくつかの作品を投稿していて、そこでの経験から言うと、一次選考は特に、そこそこの運が絡むと思っています。
もちろん"読める文章かどうか"という地力は当然あるのですが、新人賞に投稿しようと思う時点で裏打ちはあるかと思うのでここについては言及しません。
例えばA社の新人賞に応募した作品が、見事に撃沈します。がっかりしますよね。
その次にそれをぱぱっと誤字だけ治して、B社の新人賞に応募したら、あらまびっくり簡単に選考に通ったりします。
これはなんでかと言えば、選考してくださる方の趣向が違うからです。
たくさんの応募を受け付ける新人賞では、その選考を出版経験の無い小説好きさんだったり、委託された業者さんが選考していたりするんですよね。(自分の立場上裏付けは提示出来ませんし、いつでも発言が取り下げられるように括弧書きで、ふわっと書かせていただくと、バイトのような方もその業務に参加している"可能性"もあります)
ですので、そこにはかなり趣向や好みが絡みます。異世界ハーレムきゃっきゃうふふ大好き!!という方がボーイズラブを読んでも「うーん……」となりますよね。自分の作品がそういう形で選考してくれる方の趣向に合わなければまず落ちます。
もちろん、そう言った選考業務に関わる方は出来る限りの公平な視点で読んでいるとは思いますが、例えば読んだジャンルが好きかどうかで作者の巧妙な伏線に気付けるかどうかだったり、裏の意味を察してもらえるかどうかだとか、そういう部分でその選考する方が"ジャンルを好きかどうか"で絶対差が出てくるものなんですよね。
だから選考に落ちたからと言って、必要以上に落ち込む必要はありません。選考の方との相性が悪かっただけ、という可能性だって大いにあるんですから、っていうかそう考えるべきです。日本じゃ"有名なのが面白い"って風潮は確かにあります。みんなが面白いって言ってるんだったら自分も面白いって言わなきゃ!みたいなの。(これは完全な邪推ですが、なろうでの新人賞の投稿ってポイント見えちゃうじゃないですか。……ってことは、ねぇ?10000ポイントって書いてあるのと、6ポイントって書いてある作品が並んでたら中身を見ようとする意識だって……ねぇ……?重ねて言いますが、完全な邪推ですよ?)
フロンタルも言っています「ただ認めて、次の糧にすればいい。それが大人の特権だ」(私は多分精神的には大人ではないですが)ほんとそれだけです。落ちたか、まぁまた次もあるし。なんて気持ちで行きましょう。
でも初めて落とされるって本当に辛いんですよね。小説は自分の子供と同じですし、それが落ちたってことは自分の人格や経験をも全否定されたかのようで、私も最初の時は全身が沸騰したように熱くなってしばらく何も考えられなくなったのを今でも覚えています。その日は眠れませんでしたし、何も手に付きませんでした。
そんな風になっても、私の経験から言えばその時はたまたま選考してくれた方には刺さらなかっただけ。膨大な数の小説が送られてくる出版社だって、委託される業者だって隅から隅まで作者の意図を察して読んでられないはずです、きっと。だから読み手にとって興味のないジャンルだったら斜め読み気味になってしまっても仕方がないはずです。
そうなると少しでも自分の作品と相性のいい人の目に止まって、「お、見どころあるね!」って思ってもらえなきゃそりゃ通らんですもの。
私はなろうを初めてまだ日も浅いですし、ここで書いてる作品ってだいぶアレなんですけど、裏では割と本格的なSFを書いたりして、選考には落ちたり通ったりしてるのでそこでの経験を元に書かせてもらいました。
今回の選考がだめだったからと言って、そう気に病むことはないです。あんまり気にせず突き抜けたほうが絶対良いです。でももし幸いに、直すべき場所がわかったら「次の糧にすればいい」の精神で。
諦めたりすることはないですし、やってやるー!って思う方はそのままどんどん行きましょう。
きっと今は落ちてすぐはすごく辛いと思いますが、そもそも楽しいから書いていたはずだという心は忘れないようにしてください。
あなたの事を何も知らない人が斜めに読んでポーイしたからって、あなたの作品が悪いことにはなりませんからね。それは絶対です。
それに毎日書いて生み出した作品が悪いなんてこと、絶対ありませんからね。
あなたの中の何かが否定されたわけでは絶対!ありませんからね!!
……よし、後はこれ書いた自分の記憶を消して、次に落選した時に偶然見つけた感じで読めばちょっとは元気出るかな。