9 始めてのクエスト2
とりあえずスライムの粘液採取のクエストをこなすためにスライムが生息しているという北の平原へ向かおう。そういえばバークはどこにいるのだろうか?あたりを見回してみる。
「 登録は終わりましたか?」
ギルドの入り口付近からバークの声が聞こえる。どうやら登録中は入り口付近で待っていてくれたらしい。
「 登録は無事終わりました。とりあえずこれから北の平原でスライムの粘液採取のクエストをやります。北の平原というのは僕が来た方角でいいのですかね?」
「 ええ、北の平原はそちらです。では私も門に戻るので北門まで一緒に行きましょうか。それにしてもスライムの粘液採取とは……スライムは個体数が少ないのでそこそこ大変なのですが……」
受付の人が言う通りスライムの個体数は少ないそうである。もしかして最初にスライムとエンカウントしたのは珍しいのだろうか?そんなことを考えながらバークさんと北門に向かう。
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「 とりあえず私は門の番をしなければいけないのでこれから先の平原にはついて行けません。スライムとはいえ危険が全くないと言うわけではありません。気をつけてください。それと、私は基本的に朝から陽が暮れるまでこの北門で門番をしています。何か困ったことなんかがあったら私を頼ってくださいね 」
「 ありがとうございました。何かあったら頼らせていただきます 」
北門に着き、バークさんに別れを告げ北の平原へ向かう。これからの生活費や貯蓄のため僕はスライムを探しに歩き始める。
陽が暮れる前までにスライムの粘液を集めることができるのだろうか?できれば今日の宿泊費の千セントを稼ぐため小瓶二つ分は採取しなければ……
すごく短くて申し訳ないです……(´∩ω∩`*)