8 初めてのクエストへ
「今から何かクエストってできますかね?一応バークさんからいくらかお金は頂いたんですがこれから生活していくためにお金もかかりますし……今の所持金じゃ武器なんて買えそうもないですし 」
何かあまりでもクエストができればいいのだが……
「 ああ、まず武器なら初心者用にギルドで格安で売ってるぞ。最初からいい武器を持って冒険者になるって奴や金を十分持ってて冒険者になる奴は少ないからな、町の武器屋なんかの型抜きの武器より品質が悪い中古品だが最初はだいたい皆んなこれを買ってクエストに行って金が溜まったら武器屋なんかで新しい武器を買うんだよ。で、再利用できるならそれをもう一度ギルドが安く買い戻す、ていう循環をするんだ。置いてある武器の種類はロングソード、ショートソード、ダガー、アックス、スピヤ、と六種類あるがこの中から使えそうなのはあるかい?」
どうやら武器は貸し出し品があるようだ。
ロングソードは確か九十センチほどの剣で、ショートソードは六十センチほど、ダガーは十から三十センチほどだったはず。アックスと言ったら斧だよな…スピヤは衛兵や門番なんかが持っているイメージがある。
さてどの武器を選ぶか……日本では一応武器術は剣道、弓道、槍術、薙刀、と経験があるが剣道の竹刀とロングソードなんかでは勝手が違うだろうし、経験があるもので考えるとスピヤが無難だと思うが、ぶっちゃけ武器術の中では一番不得手なんだよな槍……得意なもので考えるとやっぱり勝手が違くともロングソードかショートソードなんかの剣にした方がいいかな?
「 ロングソードとショートソードのどちらかにしようと思っているんですが、いくらですかね 」
あまり高かったらロングソードでなくショートソードにしょう。
「 ロングソードは千セント、ショートソードは八百セントだな 」
二百セントしか違わないがやはり安く済ませて節約するべきだろうか? だがショートソードの方が持ち歩きに便利だと思える。
「 ではショートソードを買います 」
僕は袋から八百セントを出し、渡した。
「 わかったショートソードだな 」
受付の男は奥から六十センチ程の剣と剣を腰に固定するためのベルトのようなものも持ってくるとベルトと剣をこちらに渡してきた。
「 えっとこれは?」
ベルトを指差しながら聞いてみる。
「 ベルトはサービスだ。俺を見て逃げ出さなかったからな。ガハハッ」
受付の男は豪華に笑った。
「 ありがとうございます。 それで、今から出来そうなクエストはありますか?」
「 そうだな…… これなんかどうだ。スライムの粘液を集めるクエストなんだが、さっき平原から来たって言ってただろ。平原はこの町の北方向にあるんだがそこに数は少ないんだかスライムがいるんだ、そいつを倒してギルドから渡された小瓶の中に死んだスライムの粘液を集めるクエストなんだがどうだ。一つの瓶で五百セントだ。スライムはあまりいないし、粘液を集めるのは面倒きわまりないんだが、初心者向けでな。やってみんか?」
「 ではそのクエストをやらせてください 」
「 よし、スライムの粘液採取依頼受注っと 」
受付の男はすらすらと先ほどギルドカードを作った時に名前なんかを書いていた紙になにかを書いてる。
「 おっとそうだ。これがお前のギルドカードだ、忘れるところだった危ない危ない 」
ギルドカードを渡される。
「 そしてこれがスライムの粘液を入れる小瓶だ、とりあえず五本渡すが一本でも採取できていればクエストは成功だ、まあ出来高制みたいなもんだから五本全部満タンにしてきてくれてもいいぞ。それと小瓶を入れる腰ポーチも貸し出ししてやる。このポーチに小瓶を入れとけ。クエストが失敗しようが成功しようが終わったらまたギルドの受付に来るように。俺じゃなくてもギルドカードを見せて失敗したか成功したか言えば受付してくれるからな 」
小瓶とポーチを貸してもらった。これから僕の冒険者生活が始まろうとしている。僕がこの世界でニート出来る日はいつ来るのだろか。
大乱闘の勇者で遊んでいたら何を書こうとしていたのか忘れてしまいましたorz
続きどうしよう
アタフタ((((;゜Д゜)))))))アタフタ