20 クエストはどれに?
女将さんに宿代を払ってギルドに向かう。安くしてもらって千セントとはいえ所持金が少ない今、これからギルドで稼がないとお金が……と、やはり少々これからの生活などの事を不安に思ってしまう。
***
ギルドに入るのが三度目といっても余り慣れない。どうしても少しあたりをきょろきょろと見てしまう。
プティを揉んで心を落ち着かせる……柔らかいな〜
プティで少し精神を安定させてクエストの掲示板を見る。
朝のギルドは人が多いと聞いていたが……僕はは少し早く来たのだろうか?十数人の冒険者は居るが昨日の夕方ほど人もいず、騒がしさも余りない。もっと早くに冒険者が来ているならもっとクエストの数が少ないと思われるが、それほど依頼が受けられた痕跡はない、やはり僕が早かっただけと結論づけて良さそうだ。
まあ、人が少ないというのは悩む時間があっていいことだ。
クエストを眺めて良いものがないか探す。
○スライム粘液採取ーランクF
小瓶一つ五百セント出来高制。
○ゴブリン討伐ーランクF
ゴブリンの魔石一つ六百セント出来高制。
○町のどぶさらいーランクF
日当二千八百セント。
○薬草採取ーランクF
回復薬の原料の薬草採取、指定薬草一束四百五十セント出来高制。 効能の高い薬草の場合六百セント。
目につく限りFランクで受けられるクエストはこれぐらいだった。
どの依頼を受けよう……
スライムは昨日も受けたのでなんとなく分かるがゴブリンの魔石って何だろう。ファンタジー小説みたいな感じの物を想像してよいのだろうか?
間違いなく失敗しないのは町のどぶさらいだろうが……日当二千八百セントか……すごく安定してるなこれ。
薬草採取は無理、どれを採取すればいいのか分からない。
「プティ、プティの前でスライムとか倒しても平気?ダメならスライムの粘液採取はしないけど」
とりあえず昨日と同じ要領でスライムのクエストを受けようと思ったけどプティの前で潰していいのか気になってしまう。
「大丈夫ですご主人様!言葉を話さない魔物や知能が一定数ない魔物はは駆除指定されてるのです!じゃんじゃん潰しちゃってください。私も話せないスライムは同族と思わないようにしてるので平気です。あ、知能がある魔物は襲っちゃダメですよ」
「お、おう……わかったよ」
知能が高くない魔物はどんどん倒していいようだ。まさか知能がないなら同族でも襲っていいのか……よく分からない習性だな……
「じゃあスライムのクエストを受けるから」
貼り付けてあるクエストを外し列ができている受付へ持っていく。
今日は受付は三人いるようだ。しばらくプティと列に並ぶ。二、三分で順番が来たので空いた受付へ。今日の受付は昨日と同じ女性のようだ。
「すいませんこのクエストをを受けたいです」
「はい、スライムの粘液採取ですね、少々お待ちください」
受付の女性はスラスラと手元の書類に文字を書くと、後ろからポーチと小瓶を持ってきてこちらに渡してきた。
「ではポーチと採取用の小瓶です。小瓶は五つ入れてありますが、足りないのであれば増やしますが……」
昨日と同じ五本だが、今日は一日中スライム倒すのでもうすこし多くもらってもいいのかな?
「そうですね、二、三本増やしてもらえますか?」
とりあえず増やしてもらおう。
「では、三本増やして八本お渡しします。良い成果が出ますよう職員一同祈っております」
クエストを受けたのでスライムを探しに北の平原へ向かう。
八月の中旬から想像の1.5倍くらい忙しくて更新で来ませんでしたすいません。((((;´•ω•`)))
時間が空いたら頑張ります。
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。_:(´ `」 ∠):_