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2 なんの前触れも振りもない異世界転移

 



  おかしい。



  気でも狂ったか?



  僕は日課のランニングを終えシャワー浴びてリビングでゆったりと午後のティータイムを過ごしていたはずなのに。なぜ目の前に今の日本では見ないような自然あふれる平原が広がっているのだろうか……


  僕は疲れているのだろうか?ティータイム中に寝てしまったのか?頭の中で疑問が溢れ出てくる。


  とりあえず頰をつねってみる。 痛い……夢じゃないのか?とりあえず周辺を見渡す。

  あたりは自然豊かな平原だが後方に数百メートル離れたところに町のようなものとそこそこ大きな門が見える。


  ニートである僕はやはり異世界転移などのライトノベルを読んでいたがまさか今の状況が異世界転移ではないか?なんて考えてしまう時点で末期だろう。

  とりあえずあそこに見える町のようなものに行ってみようと思う。


  歩きながら自分の体を確認する、もしかしたら異世界転移でなく、実は転生していて今記憶を思い出した……なんてこともありうるかもしれない。

 

  うん、ティータイム中の黒いジャージである。髪の毛や声など変わっていたら気づくものも特に変わっていない。白昼夢でなければ異世界転移と断定してよさそうである。というか以外と冷静に考えることができている、案外自分は自分が思っている以上に図太いのかもしれない。

 

 なんて考えながら歩いているとどこぞのRPGの最初の敵のような青いスライムが動いている……というか跳ねている……


  は??


  漫画だったら僕の頭の上に疑問符がついているだろう。

  動いているのから見て本当に異世界転移のようだ……とりあえずこのスライムをどうするか……


  もしかしたらどこぞのゲームのようにすごく弱いかもしれないが近年のライトノベルでは強キャラとして出ていることも少なくない……実はこのスライムが強酸である可能性もある。

 

 安易に、

 

「 えいっ!!」


  なんて踏んづけて足に何かあると嫌である何かないか、とあたりを見回すと。

  なんということでしょう偶然にも男子中学生の平均的な二の腕ほどの木の棒があるではないですか。 それを拾い上げ、スライムに向かって


「えいっ!」


  と叩きつけるとスライムは二階から落としたようにベチャっと大地にへばりついた?倒れた?

  手元の木の棒を見るにこのスライムが強酸というわけではないようである。


  死んだのか?


  とりあえず木の棒でツンツンしてみる…… なんだかどこぞの女の子ロボットのような気持ちになるが、そんなことを考えられる余裕があるのいいことだと思う。


  どうやらもうスライムは動かないようだ。

  さてスライムを倒したようだが頭の中で定番であるファンファーレが鳴り響くということもなかった。まぁゲームの中に入っただとかではないようだ。


  というわけで気を取り直し町へ歩いていく。

  途中スライムとエンカウントしたがそれから特に何もなく町の門まで着くことができた。

  どうやら門には兵士が一名門番をしているようだ。スライムが動いていたことから異世界なんかの可能性が高いと思われるがとりあえず日本語で話しかけてみるか、ダメなら英語、フランス語、中国語、ロシア語なんかで話しかけてみよう。まあ地球の言語が通じるか怪しいが……当たって砕けろってやつだよな。(まぁ砕けたらやばいんだが)

  どのみちぱっと見この町以外いけそうなところないし……



ブックマークしてくださると私嬉しいです!( 'ω')

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