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手当ての達人  作者: たてみん
第1部 序章:ここはVR?それとも異世界?
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王城潜入

よろしくお願いします。

VR知識チート作品になってきました(あれ?


前作に比べて、文体が硬くなって読みにくいかもですね。

なんとか少しずつ改善していきます。

王城に向けて移動する途中、商店街っぽい道を通りがかる。

……何というか、活気が無いな。閉まっている店も多いし、人の往来も決して多くは無い、というよりかなり少ないと思う。

原因の一端は恐らく、入門料の高騰による物価の高騰と商人離れだろう。こういう時は得てして王侯貴族が無駄に贅沢していることが多いイメージだけど、どうなんだろうか。


さて、城まではまだ距離があるのに壁に突き当たったな。平民と貴族を隔てる壁といったところだろうか。

門は……あれか。さてどうやって越えて行くか。強行策はあるが出来れば穏便に行きたいしな。

そう思案しているところで後ろから聞いたことのある声が聞こえてくる。


「いやー、いきなり魔物を退治しろ、なんて言われるから大丈夫かと心配に思ったけど、全然大した事なかったな」

「いえ、あれは勇者様が強すぎるのです♪」


「これだけの力があれば魔王も倒せるかもしれないな」

「ゆうしゃさま☆かっこよかった♪」


「魔物の外見が醜くて良かったね。あれで可愛かったら攻撃するの躊躇っちゃうもの」

「はっはっは。魔物にまでお心を砕かれるとはセイラ殿はお優しい」


馬に二人乗りでやってくるのは、あれは俺と一緒に召喚された3人か。さらに後ろに10人くらい、どこかで見たフルフェイスアーマーの騎士が続く。さしずめ勇者御一行か。よし、これに便乗させてもらうとしよう。

アイテム空間から身体に装着するように騎士の鎧を取り出す。うわ、視界狭いし、息苦しい。よくこんなの着けてるな。まあいいか。ひとまずは隊列の最後尾にしれっと潜り込む。

よし、気付かれずに行けたな。


そうして3人の少年達を観察するが、あれはどっからどう見てもハニートラップだよな。

太陽には巨乳の女騎士が後ろから抱きつくようにして馬に乗っているし、晴明には小柄な女の子が抱きかかえられるように乗っている(ロリコンだったのか?)。聖良にはバラが似合いそうな金髪イケメンが付いている。端から見てるとドン引きな情景だが。ま、当人になると分からないものかもな。


貴族街を抜け、城門を抜けたところで3人+ハニトラ騎士と、俺を含めたそれ以外で分かれる。向こうはこれから接待の時間なんだろうな。こっちは休憩か詰所かってところか。

なら今の内に連れ立ってぞろぞろと移動する騎士の一人に質問を投げかけてみる。


「なあ、そういえば、今回の勇者達はどこに寝泊りしてるんだっけ?」

「あ?そんなん、いつもどおり神殿横の洗脳部屋だろ。まったく、おめでたい奴等だよな。あの程度で、自分達が魔王を倒して世界を救うんだ、なんて本気で思ってるんだからな」

「あぁ、そうだな。ま、上手く使ってやろうや」


おめでたいのはこの騎士たちもどっこいどっこいだと思うがな。

相槌を付きつつ、隙を見て離れる。

それにしても、洗脳部屋、ね。物理的か魔法的かは分からないが、これは早めに助けてやったほうが良いかもしれないな。場所は分かったから今夜会いに行くついでに真実を伝えておこう。


それまでにもう一つの用事を済ませる為に、城の奥、特に倉庫っぽい場所を目指して移動する。

うーん、どうしてこういう城っていうのは構造がどこも似てるんだろうな。他のVRゲームで何度か城に入ったこともあるが、この城もご多聞にもれず同じような構造らしい。

そして通路の先に重厚な扉が現れる。俺の予想が間違ってなければ宝物庫の類いなんだが。おかしい、見張りの一人も居ないな。ハズレか?……いや、これは恐らく扉そのものが何らかのトラップになってるパターンだな。


俺は通路にトラップが仕掛けられていないか慎重に移動して扉までたどり着く。

よし、ここまで来れたら後は行けそうだ。そっと扉に『手を当てて』トラップを確認する。

ふむ、やっぱりか。不用意に開けようとすると、電撃が走ると共に各種警報が鳴る仕掛けのようだ。仕掛の本体は、扉ではなく、それを支える柱の方か。

……まあ、開けようとしたら発動だ。なら開けなければいい。そう思って俺は扉をアイテム空間に入れてしまう。うん、やはりこれならトラップも発動しなかった。

俺はしれっと中に入って扉を元に戻しておく。


部屋の中は、期待通りに宝石類や良く分からないアイテム類が雑然と置かれている。アイテム類はマジックアイテムなんだろうが、パッと見はただのガラクタだな。選別は後回しにして、まずはアイテム空間に全部入れてしまう。後に残ったのはガランとした空き部屋だけだ。

よし、これで捨て値で売っても多分、金貨10枚分にはなるかな。

そう、何を隠そう俺は泥棒に来たわけではなく、約束の金貨10枚を利子付きで貰いに来たんだ。って、誰に言い訳してるんだか。


まあいい、長居は無用だ。急ぎ廊下に出て足早に城の外を目指す。だけど、一仕事終えて気が緩んでいたのか、4つ目の角を曲がった所で、メイドと思しき女性と鉢合わせてしまった。


「え、あの、どちら様ですか?」


驚いて固まる女性。それに対して俺は余裕を持った表情でおもむろに近づき、肩に手を置いて出来るだけ優しく彼女にささやく。


「やあ、済まない。驚かせてしまったね。俺は姫様に呼ばれてこの城に来たんだが、どうも帰り道を間違えてしまったらしくてね。

迷子になった、なんて知られると姫様に恥をかかせてしまうから、出来るだけ人に会わずに城の外に行きたいんだ。どっちに行けば良いかな」


そう伝えながら、さらに密着するくらい近づいて頬に手を添えて顔を覗き込むと、彼女は顔を赤らめ、若干うるんだ目をしながら答えてくれる。


「あぅ。あ、あの、それでしたら、この先を突き当りを左に行って、3番目の通路を右に行けば外に出られます」

「ありがとう。あ、俺と会った事は、俺と君との秘密だから誰にも言わないでくれよ」

「はい、もちろんです」

「うん、いい子だ」


そう言ってそっと頭を撫でて別れる。

うーん、あの一瞬で魅了状態に出来るとは『手当て』スキルが万能だな。って、さっきハニトラ騎士たちを笑ったけど、同じことをしているじゃないか。まいったな。

気を取り直して、ひとまずは教えて貰った道を進むと、城の裏手口に出た。

なるほど、使用人用の勝手口って所かな。確かにここなら使用人くらいしか通らなそうだな。ただ、次も見つかって上手くごまかせるとは限らないので、慎重に行こう。

もう夕暮れ時だし、出来れば夜中まで安心して隠れられる場所を見つけたい。


そうして俺は無事に神殿近くの茂みの中で夜中を待ちながら、ゆっくり休むのだった。

主人公は大変なものを盗んでいった。それはメイドのこころでs

あ、いえ。メイドさんはあくまでゲスト出演です。……ですよね?

え、王女はどうしたって?すまん、好みじゃなかったんだw


次回の間違った予告:

王都陥落。「脱出するより滅ぼした方が楽じゃん」

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