綺麗な汐は月に惹かれて...
不良たちとの戦いの後、猟はある人物に出会う!
「もう、こんなことするんじゃないぞ?」
「く、テメェ。結構強いんだな。」
「...次は必ず倒すからな、フード野郎!!」
「あぁ、今度は誰にも迷惑にならないようになら相手になろう。」
猟のその言葉を聞くと、染め金はニヤリと笑い、黒髪オールバックを連れて去って行った。
「ふぅ、あ、大丈夫?なんともないー?」
「は、はい!大丈夫です!ありがとうございました!!えっと...お名前は?」
そういって黒ロングの清楚ガールは恥ずかしそうに下を見たり猟を見たりしている。
「大した名前じゃないけど...ん。猟だよ。」
「猟...猟さまですね!私は、姫寺聖です!どうか聖とお呼びください!!」
「了解で〜す!」
「本当にありがとうございました!!では、これで失礼します!」
そう言ってタッタッタッっと小走りのように走って行った。
なんというか、一言で言うなら、美しい人だなぁ。
それでいて、汚れを知らないような感じで...
また、いつか会えるかな〜
「あなたの戦い、見させてもらったわ!!」
「え?あぁ、ありがとー!」
そう言って猟は声のする方へと振り向いた。
そこには猟よりやや低い金髪の女子がいた。年齢的には猟と同じくらいだろう。
その金髪は染めているものではなくもともとその色だと理解できた。その光を放つような金髪は後ろ髪を上に上げている。
ポニーテールというのだろうか?もみあげの当たりは軽めにカールになっている。全体のイメージとしては活発な可愛い子って感じだ。
「流石、チャンピオン狩月だね!!」
...
!!?!??!!?まずい、バレたか?いや、しかし、とにかく、場所を変えないと!
「ちょっと!どこか食べに行かない!?」
「ふぇ?いいけど..?」
「よし、レストランにでも!!」
・
「...!!美味しい!ご馳走になるわ〜チャンピオン!」
「いや、その〜俺はチャンピオンじゃないんだよ」
「何言ってんのー?あれは誰がどう見ても狩月よ?」
「...なんで、そう思ったのー?」
「戦術...っていうか、戦い方がね!立ち回りとかがまさにそうだったから。」
立ち回りからチャンピオンだとわかるだと?俺はそんなに独特なのか?しかし、まだ誤魔化せる!
「それは、俺がチャンピオンに憧れていたからって事も..」
「じゃあ、武器は?」
...そうだった。ディプリヴィスの武器は完全オリジナルの武器を作る事ができる。もちろん、マネしようと思えばマネできるけど俺の武器は優勝した人しか手に入らない素材を全力で使用していた...ああぁぁぁぁぁ!!!
「う、う、う。そう。俺が狩月、狩月猟です。」
「やっぱり!!あの奥義もそうだと思ったよ!」
2人はそれぞれ異なる感情を示している。落ち込みと歓喜。同じ内容でも人によって意味が違うのだ。しかし、彼女はひとつの疑問を持った。
「でも、なんでレベル1にしてたの?いわゆる初心に戻ってってやつ?」
「いや、そんなんじゃないんだ...んーと、簡単に説明するとデータが取られたんだ。」
「えぇぇぇえ!!!!!」
彼女の声と同時にレストラン内は静まり返る。
まるで、時が止まったかのように。
「あぁ、すみません!お騒がせしました!」
「ごめんなさいです!」
2人は他のみんなが再び話し出すのを確認した後、
会話を再開した。
「...俺のレベル、ステータスとかが取られて、データのバックアップも不可能。なら、新しいデータを作って、俺のデータを取り返すって所だね。」
「なるほど、でも、名前を隠す理由って?」
「俺の狩月はチャンピオンじゃないといけないって思ってるからかなぁ、過去の栄光とはいえ、汚されたくない。そして、俺から奪ったやつにもバレない方がいい。狙われる可能性があるからね。これらが主な理由だなぁ。」
「それは確かにそうね。その事について知っているのは?」
「今は...運営と、君だけだね。」
「一般人はあたしだけか...あ!、あたしはキミじゃなくて、暗明綺汐!綺汐って呼んで!」
「綺汐だね、わかった!...ところで、俺の立ち回りでわかるって凄いな!」
「あぁ〜、それは、あたしが猟のファンだからよ?」
「え?...ファン?」
「...うん。そうよ////」
急に声が小さくなったと思ったら顔を真っ赤にしてうつむいていた。
「そ、そうなんだ、ありがと!」
「うん...あ!そうだ!あたしもその犯人探しを手伝わ!!」
「え!?いや、でもいろいろ大変だよ?」
「大丈夫!だって...ファンだし!!知ってしまった以上は力になりたい!」
「...わかった!そこまで言うなら頼むよ!!」
「うん!じゃあ、まずは、猟の武器をなんとかしないとね!このままだと、バレちゃうし...あ、そうだ、あたしの家にある素材カードを使えばいいよ!まだ、未開封のがあるから作ろ!」
「え?うん、いいの?」
「うん、武器の素材カードならいくらでも余ってるから」
いや、そっちもなんだけど、その、家に行っても、いいのだろうか。本人がいいって言えばいいんだろうが...
・
「んー、猟のランスの塗装を変えたり、新しいパーツを付けたりしよっか。」
もちろん来ました。堂々と来させて貰いました。
家は2階建てで、広い家...としか、わからなかったなぁ。
部屋は7~9畳くらいだろうか?
大きなベットが置かれているため詳しくはわからない。
ドアを開けた場所から見て、ベットが右の端に縦に置かれて、その横に机と椅子があり、そして本棚がある。
中心には大きなちゃぶ台のようなテーブル、そこに丸い座布団が2つ置かれている。
そして、右端にはテレビを置いている。なるほど、ベットに居ながらも、テレビを見る事ができるってわけか。
ん?ドアの側に2m近くの大きな虎のぬいぐるみがあるようだ。2mと言っても足を前に出して座っているので実際にはわからない。
デザインとしてはデフォルメされたものである。
「ねぇ、猟、どう思う?」
「え!?...んー、そうだなぁ、綺汐みたいに気づく人もいるかも知れないからね、性能を変えるべきかなぁ。」
「うん、それがいいかもしれないね。砲撃もできるようにしたらー?今は、レーザー中心なんでしょ?近距離の爆発攻撃を入れたらいいと思うわ。」
「砲撃...なるほど、相手の攻撃を防ぎ切れない時とかに撃って相手のスキを作るってわけか!」
「うん、あと色とかも変えて...」
・
「できた!!俺の新しくなった武器!そして、防具も新しく装備しました!」
「早速!試してみようよ〜!!」
「そうだな!よし、いっちょ、やってみるか!」
「うん!」
綺汐の返事はとても大きく、楽しそうであった。
次は綺汐のアドバイスにより新しくなった武器、防具を試します。新たな戦略、そして、綺汐の装備についても気になります!
時間がある時に書かせてもらいますw