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変人たちの乙女ゲーム?

ヒロインと友達になりましたがヒロインが電波ちゃんすぎるので一発殴らせてほしい。

作者: 麻兎

私の名前は穂村菊。しがない女子高生です。

実は私、とても悩みを抱えています。それは私の友達のことです。まぁ、その話をする前に少し昔のことを話しましょう。それは5年前…私は中学校に入学しました。が、時期外れのインフルエンザにかかってしまい一週間休んでしまいました。そしてやっと学校に来た時はもうグループなどは作られておりいわゆるぼっちになってしまいました。そんななか話しかけてくれたのは花園ミキ。彼女も一人でした。しかし、休んでいた私には理由もわからずただただ友達ができたことに喜んでいました。

花園ミキは可愛いらしく人当たりも良く男子からの人気が高かったのです。でも、彼女の本質は違いました。彼女はただ単にイケメンを食い散らかす最悪の女でした。私にはかっこいい幼馴染みがいました。それが佐倉龍樹でした。こんなヤンキーぽい名前ですがダークブラウンの髪と粟色の目で顔付きは優しく性格も優しい王子様のような人でした。しかし、龍樹が幼い時から一緒にいるので鼻水を垂らしていてだらしなく泣く姿も見たこともあるのではっきり言って王子様みたいとは思いませんでした。しかし、頭も良く優しくスポーツも出来るイケメンなんて女の子から見れば王子様なのでしょう。そう思っていました。そうすると、いつの間にか私経由なのでしょうか?そこは不明ですが龍樹とミキは付き合ってしまいました。ダークブロンドに栗色の目の可愛いミキと龍樹はお似合いで、ただ私は笑顔で見ているだけでした。

しかし、私としては母親の気持ちのようでした。昔から親が二人とも働きに行って家でいつも一人の龍樹と近くの家にいる私はとても仲が良くそして私はシングルマザーでずっと家で弟の世話をしていたので二人ぐらいは一緒に面倒見てやんよって感じで世話を見ていると龍樹は私にべったりでマザコン?シスコン?になってしまったため今、彼女ができたなんて言われると寂しいような嬉しいような…親ではないが昔から世話を見てダメなところもいいところも知っててあんなに小さかったのに……と思い涙ぐんだ。あの子も大きくなって…。そう思いながらふと、私は遠目になった。そうすると私は見てしまいました。ミキが他の男とキスしているところを。有名な秀才の生徒会長ではありませんか。そこで私は怒りました。しかし、まだ完全な証拠はない。だからまだ追求しない。そして次の日から私はミキのストーカーになりました。ストーカーという名の証拠集めです。いつかこの子が言い逃れできないようにしっかりと証拠を集めようと。そうすればミキは掘れば掘るほど出てくる芋のようにたくさんの証拠を私に見せてくれました。教師と抱きしめあいキスしている様子や、図書室の君と呼ばれるいわば家ではないがずっと図書室に引き篭もっている引き篭もりとーー(ピー)しているところなど保健室の先生とベッドでーーー(ピー)していたりなどと言う証拠を集め写真までとって置いてます。もちろん素晴らしいカメラを使っているので綺麗に取れています。

はい。みなさん、ここで理解したとおりミキはビッチでした。それ以外の言葉で言い表すにはとても難しそうです。ミキは綺麗で清楚系かと思えば清楚どころか学校のイケメン………いや、最近は外のイケメンも捕まえていますね。そういう誰にでも股を開くクソ女でした。まぁ、うちの弟は攻略されてませんが。

そして私は追求する機会を探すためにいろいろ奮闘していました。そして仕入れて情報で週末、生徒会長の穂都聡とデートすると聞きつけ私は近くにばれないように行こうと思っていました。そう思い待ち合わせ場所である駅前の広場で大きな時計がある場所に行きました。そこにはたくさんのカップルから好奇心の目で見られている可愛い女の子がいました。私よりも年が下だと思われる可愛い顔つきの真っ黒なショートヘアに真っ黒な目の女の子がいました。その子は3時間前に来ているのにまだ彼氏が来ていない少女らしいです。その子のことを可哀想だっというミキは素晴らしい間違えをしてくれました。それは、名前を間違えることでした。龍樹のことをたっ君と言っているミキ。そして昨日は龍樹とのデートだったので間違えてしまったのでしょう。これは致命的な間違えです。そして生徒会長が俺、聡なんですけどーっといいミキがあっ、テヘペロ元彼だったわ〜と言ったとこで私登場。

「あれ〜?ミキじゃん。最近龍樹とどうなの?」

「え!キーちゃん!」

私の名前はそんな⚪︎えもんの出てきた⚪︎ー坊みたいな名前じゃないから。あと、ずっと尾行してたんだけどやっぱきずいてないよな〜

「龍樹と5年前から付き合ってて…って隣の男誰?」

さも噂のうちの学校の生徒会長様です。

「おい‼︎ミキどういうことだ‼︎」

その会長様は怒ってますよ〜。

「えっ…もしかしてミキ浮気してたの⁉︎」

はい、体関係の浮気してました。浮気どころかいろんな男と身体の関係を持ってます。

「えっ、ちが」

反論はさせなーい

「龍樹のこと私から奪ったのに次は他の人に移るの?サイッテー」

龍樹を育てたのは私だよ。可愛い子供のように育ててきた大切な龍樹に浮気しやがって。

「おい‼︎ミキ‼︎」

そう会長様が激怒するとミキは本性を現した。ここで録音するためにスイッチオーン

「あーもーうっさいわねぇ。簡単に騙される方が悪いんでしょう‼︎菊も友達だったんならいいでしょう?だってこの世は私のためにあるんだもん。私がみんなと付き合うのは当たり前。だって逆ハーレムのヒロインだもの。初恋の幼馴染と付き合うのもイケメンで秀才の生徒会長と付き合うのもメガネの鬼畜ドsの教師と付き合うのも全て私よ。」

意味わかんねぇ…。ほら、あの黒髪ショートの女の子の目見てごらん⁉︎《うわーっ厨二か?それとも電波ちゃん⁉︎》って感じに絶対見られてるよ〜。

あっ、あの子の待ち合わせの人きたっぽい。おー、金髪碧眼のイケメンだー。王子様っぽい。

「はん、今更のことじゃない。うふふふ、騙されたあんた達がぜぇんぶ悪いのよ」

あっ、そういえばミキだ。忘れた〜

「今更って‼︎反省してるの?」

「反省?ばれなきゃいいよ。どうせバレなかったら証拠もないのに糾弾できないわぁ。だって他の男の子が庇ってくれるもの」

証拠あるよ‼︎っとここで切っとくか。

「ホント最低〜っ明日後悔するからねっ」

そう言い放心中の生徒会長を連れて行きながら言った。

うん。イケメンは何やっても様になるっていうけど白目は気持ち悪いね。頬をぺちぺち叩いて「起きろー」と言うと正気を取り戻した。

「あっ、……あ、あ」

っとイケボで泣き始めた会長様にカバンから取り出した素晴らしい証拠品を見せた。

「ミキはいろんな人と身体の関係を持ってるクソビッチです」

というと泣くのをやめて急に真顔になり写真を見た。

「これは合成ではないんだよな」

「そうですよ。明日。明日が素晴らしいステージです。あなたも手伝ってくれませんか?」

生徒会長という権限を持った人が仲間になるのはとても心強い。少し悩んでいる生徒会長に

「あなたも騙されたんです。これ以上騙される人が増えると大変ですし、復讐も兼ねて。ね?」

とウインクをしながら言ってやった。そうすると生徒会長は少し悩んだ後いいぞと言ってくれた。さぁ、素晴らしいキャストと舞台が用意された。あとは小物や観客だけだ。小物もしっかり揃っている。観客は…問題ないだろう。あとは最後に観客の拍手で舞台は閉じるだろう。最高な舞台にしましょう。

**

さて、なんの変哲もない月曜日。私は最後の調整をした。もうすぐ全校で集まる集会がある。そこで少しだけ舞台を貸し切れるようにした。ここで終わらせよう。ミキが言う乙女ゲームの逆ハーレムとやらを。

そして始まった集会。淡々と進む。いつもと違うのは校長の話に長さ。いつもは10分間意味をわからない話をするのだが今日は違う。3分ぐらいで終わらせてくれた。叔父さんに今日で最初で最後の感謝をしよう。できればこれからも3分ぐらいで終わらせてほしい。そしたら姪っ子ちゃんは喜ぶよ‼︎

さて、やっとこの時間が来ましたね。舞台に立ち私はプリントを生徒会長に配らせた。そのプリントを見た生徒(私の同士モブ達)がザワザワとなりはじめた。

「はい、皆さん御静粛お願いいたします。さて、この配られたプリントは3-B、花園ミキさんの写真です。それと、これは一切加工はしていません。」

そういうとキャストが集まりだした。まずはミキ。そしてそこを囲む逆ハーレムのみなさん。その中には教師が混じってたりといろいろカオスだ。

「これはどういうことだ。ミキがこんなこと有り得ない」

っと図書室の君。

「では、これはなかったことなのですか?」

といいミキと図書室の君がーー(ピー)している写真を指差した。

「いや、それは……」

「ほら、保健室に先生もこれはなかったことなのですか?」

そういうと先生は首を振りあったと答えた。はい、生徒との恋愛はアウトー。それをみんなの前で言っちゃうなんてねー。

「違うの‼︎私こんなことしてない‼︎」

と血走った目で弁解しようとしているミキに降り注がれる冷たい白い目。仕方がないので最後に昨日撮ったあのやつを聞かせましょう。

「生徒会長〜あれー」

なんか生徒会長パシリみたいだな。そう思っていると龍樹が

「ミキはこんなこと…っ」

とまだ信じているようだった。そして流れた昨日のミキのセリフ。それはどう考えてもミキの声で誰かが真似たとは絶対思えない声が体育館に響いた。それを聞いた攻略者は次々とミキを責め、ミキは暴れ怒り意味のわからないことを叫び回っていた。髪を振り回し血走った目で叫んでいるのを私はただ呆然に見ていた。頭の中ではなんか秋田の悪い子はいねーがっと言っている鬼みたいだなぁ…っと考えていた。そうするとミキは刃物(どこに隠してたんだ)を出し、

「あんたのせいで、あんたのせいでストーリー変わったじゃない‼︎」

と言い襲い掛かってきた。ただ呆然と見つめる男たち。あっ、やばこれオワタと思った瞬間私は後ろに引っ張られた。誰だ?と思い後ろを振り向くと最愛の弟が立っていた。私を助けてくれた天使だ。ありがたや〜なんて思っていたら影が薄くなっていた生徒会長がミキを羽交い締めにしていた。生徒会長も影は薄くなったけど助けてくれてありがたや〜。しかし、お前もっと近くに居たんだからもっと早くに助けろよ。と思っていた。そして最愛の弟に怒られた。死んだらどうするんだ‼︎と。そして弟は龍樹を思いっきり殴って

「もう、姉ちゃんに近ずくな」

と言った。高2で私より年下なのにしっかり者の弟はシスコンである。弟に手を引かれるまま叔父に会いに行った。叔父は警察を呼んでミキが警察に捕まっているところをニコニコしながら見ていた。趣味が悪いなぁ…叔母さんに言っておこ。

そこから私の生活はまた始まった。

可愛い友達に優しい尊敬できる先生。信頼しているが馬鹿な生徒会長。そして優しくて大切な家族。龍樹とはもうほとんど会っていないが龍樹がいなくなってミキもいなくなったがそれぐらい………それ以上の大切なものを見つけた。それでいいのかもしれない。そう思いながら日々は過ぎ卒業はきた。大学も決まっていて楽しく幸せな日々が続いた。しかし、世間は狭いものだ。だいぶ変わった龍樹と出会うのも時間の問題だったにだろう。それが今日だった。それだけだ。

「なぁ、ごめん。もう一回チャンスをくれないか?」

「なんの?」

「お前の大切な存在に戻るチャンスを」

「私には、馬鹿だけど優しくて秀才でイケメンの私に依存している恋人と大切な家族が私の大切な存在の全てだよ」

「その恋人は誰なんだ?」

「ふふっ、誰だと思う?」

「生徒会長とか?」

な、なぜばれたし。そう、あいつには高校の卒業式で告白された。そこから始まっていまで5年。生徒会長様は素晴らしいイケメンでしたよ。はい。しかし、なんというか残念なイケメンでした。しかし、この私には勿体無い人でした。ミキもどうして他の男に手を出したのでしょうか?まぁ、私にはわかりませんが今ミキはシングルマザーらしいです。男とあんだけやってたらそりゃあ……うん。まぁ、ミキの子供がミキに何もされてないことを願います。それは置いといて今日は彼氏と久々のデートです。遅れたら心配されるのでさっさと行きましょうか。今日はプロポーズしてくれるのでしょうか?いつもデートの時ポケットに手入れてはあーでもないこーでもないと悩んでいるのでバレバレです。さて、あと15分です。早く行きましょうか。

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