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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

君がいる日常。

レンズに映るのは。

作者: SYULI

「少女漫画を読むと、自分を当てはめて、悲しくなるんだよね…」


君が徐に言い出した。


「現実にこんなイケメン落ちてないかなって悲しくなる…」


そう?実際こんなことないわー(笑)って思いながら読むよ。


「なんか、自分は何でヒロインみたいになれないんだろうって。」


漫画のヒロインってあんまり良いところないものじゃない?振られるけど頑張ってるセカンドヒロインが可愛いんだよ


「振られるの辛いだろうな…って思う」


それを慰めたい!慰めるセカンドヒーローが素敵じゃない?


「何でヒーローはヒロインを選ぶんだろう…」


振り回すヒロインに自分でも分からないけれど何故か惹かれるのが王道だよね。


「振り回されたくないなあ」


恋する前のヒーローは皆そう言うよね笑


「誰も振り回してくれないからやっぱり悲しくなる…」





振り回して欲しいの?


そう言って君にキスをする





…なんてね


実際そんな勇気はなくて。


どうして私は少女漫画を読んで悲しくならないのかは

冷静になるとすぐ分かる。


私が気になるのはセカンドヒロイン。


不器用で、ヒロインに嫉妬して

余計に好きな人と一緒になれなくて、

本来は悪い子じゃないのに、上手くいかない。


そんな子のそばに居たいと思うし、


吹っ切れると自分を磨いて前に進んでいく姿に

憧れを抱き、こうなりたいと思う。



いつだって私はセカンドヒロインしか見てないんだ。


セカンドヒロインって言うのも違うね?

私の中ではど真ん中のヒロインだよ。




君は私にとって、

こんなにもヒロインとして輝いているのに

君は自分は脇役だといつも思っているよね


君が引き立て役なんじゃなくて

そんな男は君に相応しくなかったってことだよ



君の良さなんて、私の方がずっと知ってるよ




君に相応しいもっと素晴らしい人が存在するから

今から焦らなくて良いんだよ




…じゃないと、私はどうなるの?


君が求めてるのは私じゃない。

君が見てるのはいつだって遠く先。


そこに誰かが映る度

私はどうしようも出来ない不安に襲われる




いつかきっと君は

そこに1人の人を映し続けるのだろう


そうしたら、一番に報告してね

笑顔で祝福するから。


幸せにならないと許さないから。




だからもう少し、

一緒にいさせてよ。

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