王太子のお嫁さん。~ときどきお兄ちゃんと妹~3
ここまでの過程を思い出し、クリスティーナは両腕で自分を包み込むアルベルトから、顔を背けた。
「私にはお会いしたくなかったのでしょう? お式の話は、今日はもう結構ですわ」
「うん、いや、会いたくなかったわけじゃないんだよ? そうじゃなくて、こう、会うとちょっと自制が利かなくなるんじゃないかなって」
顔を背けた拍子に、クリスティーナの髪が乱れる。アルベルトは丁寧に、クリスティーナの髪を耳にかけ直してくれた。それだけなら優しい、と思えたのだが、彼は何を思ったか、クリスティーナの耳朶を撫で、飾らない耳たぶを指先で挟む。
目を向ければ、甘い眼差しを降り注がれ、クリスティーナは頬に朱を上らせた。
「……私に、触らないでくださいませ……っ」
「――」
毅然とした態度を取るのが難しくなるから、そんな目で見ないで――と思っての言葉だったが、アルベルトはびしり、と固まり、みるみる顔色が悪くなっていった。
しかしクリスティーナは、自分の意思を貫くため、キッと眼差しを強くする。
「いつもいつも、どうしてご意見下さらないの? 私ばかりが決めて、まるでご興味がないようですわ。それに、二人で過ごす時間だって……っ」
――もうちょっと、加減して欲しい。
十三歳くらいから、アルベルトとの触れ合いは、減っていく一方だった。それなのに、仲直りをしてからというもの、一気に触れ合いが増え、正直クリスティーナはついていけない。アルベルトばかりが大人になっていき、翻弄される自分が、酷く幼く感じられた。
普段は、アルベルトと私室で話した後は、薔薇の庭園を散策する。それだけでとても楽しくて、クリスティーナは満足できる。でも近頃は、時折今日のような大人びたキスが入り、そうなったらクリスティーナは、どうしたらいいのか分からなくなった。心臓が壊れそうにドキドキして、彼のことは大好きだけど、怖くもあり、心が混乱するのだ。
クリスティーナは、文句を途中で全部、飲み込んだ。アンナの前でできる話ではない。
ちら、とアンナの顔を見ようとしたクリスティーナは、彼女の背後に、いつの間にか見知らぬ人間が佇んでいて、目を丸くした。
アルベルトと同い年くらいだろうか。長い金色の髪を一まとめにした、穏やかな顔つきの青年と、クリスティーナより少し年上に見える、紺色の髪を背中に流した少女だ。二人とも空色の瞳をしていて、上等そうな衣服を纏っている。
クリスティーナの視線を追って、背後を振り返ったアンナが、きょとんとした。
「あら、マルクス……に、イレーネ。……こんなところで、どうしたの?」
マルクスと呼ばれた青年は、空色の瞳をやんわりと細め、微笑んだ。
「……姫をお伺いしたところ、薔薇園へお出でになったとお伺いしたものですから、こちらへ参った次第でございます」
声は落ち着いており、話し方はゆったりとしている。悠久の時を過ごす、生粋の貴族といった雰囲気だった。彼の気配に釣られて、アンナの表情が穏やかになる。
けれど彼がここにいる理由に見当がつかないのか、アンナは無言のまま、マルクスの顔をじっと見つめた。マルクスは形良い空色の瞳を優しい色に染め、身を屈める。アンナがびくっと肩を竦めたが、マルクスはそのまま、アンナの耳元に顔を寄せ、ぼそっと何事か囁いた。
「――」
アンナは目を丸くする。彼女が何かを思い出した表情になると、マルクスは身を引いた。距離を詰められたことが恥ずかしかったのか、アンナの頬が少し赤い。幼少期から可愛かったけれど、頬を染めて恥じらう顔つきの彼女は、これまで以上に可愛かった。
アンナは恥ずかしそうにマルクスを見上げ、にこっと笑い返されると、慌てて視線を逸らした。
――まあ。
クリスティーナは、アルベルトの腕の中にいるのも忘れ、意外な気持ちと共に頬を綻ばせる。まだ十三歳の彼女だけれど、クリスティーナは十分にアンナの気持ちを想像できた。
アンナは、マルクスに恋をしているのだ。
自分がアルベルトに恋をしたばかりの頃を思い出し、クリスティーナの胸はきゅんと高鳴った。恋はいつまでたっても悪くないけれど、やっぱり恋に落ちたばかりが一番、心がときめいて素敵な時期だと思う。
――アンナ様が、恋をするなんて……!
幼い頃から自分に懐き、異性よりも女の子同士で過ごす方が好きだった将来の義妹の成長を垣間見て、クリスティーナの心は躍った。全力で応援したい気持ちになったクリスティーナは、感動のあまり潤んだ、その上かなり輝きを放つ瞳で、マルクスを見た。
クリスティーナと視線が合った彼は、軽く目を見張る。
白銀の髪が太陽の光を反射して、クリスティーナの周囲に輝きが生まれた。光りが差し込んで煌めくアメジストの瞳は、宝玉そのもの。紅を引かずとも赤く艶やかなその唇は、柔らかく弧を描き、染み一つない肌は、唇に引き立てられ、淡雪のようだった。
もはや、降臨した女神だと称しても差し支えない、眩い微笑みを向けられたマルクスは、戸惑った顔をする。そして彼は、はっとクリスティーナの隣にいるアルベルトに視線をずらした。
「きゃっ」
急にぎゅうっとアルベルトに抱き寄せられたクリスティーナは、小さく悲鳴を上げる。何事、と見上げた彼は、マルクスに向かって爽やかな笑顔を浮かべ、朗々と言い放った。
「やあ、マルクス。今日も来てたのか。何も言わずに今すぐ死ぬか、早急にここから立ち去るか、選んでいいよ?」
クリスティーナは唖然とアルベルトを見上げ、マルクスは額に汗を滲ませる。手のひらで自分の額を押さえ、彼は溜息交じりに首を振った。
「いや……アルベルト……それはちょっと……」
クリスティーナは瞳を大きくする。ノイン王国に置いて、アルベルトを呼び捨てにする人は、滅多にいなかった。現在彼を呼び捨てにしているのは、エミールを含む、幼少期からの友人数名くらいのものだ。
ちなみにエミールは、クララが現れてから、クリスティーナの行動に疑念を抱きがちだったけれど、今はかつてと変わりない様子である。色恋に興味のない、勉強熱心で将来有望な青年そのもの。クララに恋をしている様子だったのに、と思って、少し前にそれとなく恋のお話を振ってみたところ、彼は青い顔で笑って言った。
『色恋は……当面、結構です……。……私は自分の命が惜しい』
その顔は、父と話した直後の、アルベルトの顔と似ていた。
何となくアルベルトが釘を刺したような空気を感じたが、その時のアルベルトは、噂の収拾に駆けずり回っていて、まともに話が出来そうにもなかったので、詳しく尋ねるのは控えた。あの時の彼は、確かに人一人くらい殺してもおかしくないくらい、淀んだ目をしており、実際『殺す……』と時々不穏な独り言を呟いていた。多分余裕がなかった彼は、友人のエミールにも、口を滑らせて、何か言ったのだろう。
クリスティーナはアルベルトを見上げ、首を傾げた。
「あの……アルベルト様。こちらは……?」
輝く微笑みを浮かべてマルクスを見ていたアルベルトは、こちらはどなたですか、と問うたクリスティーナを、不思議そうに見下ろす。
「あれ、覚えてない? 僕らが婚約したばかりの頃は、まだこちらにいたと思うけど……」
クリスティーナはぱちりと瞬いて、もう一度マルクスを見た。背に届く金色の髪に、きりりとした眉。空色の瞳には穏やかさが滲んでおり、けれど先程、アンナの耳元で囁いた時は、軽くまつ毛を伏せた表情が艶っぽかった。落ち着いた雰囲気なので、警戒心は湧かないが、夜会などにいたら、嫁ぎ先を探しているご令嬢方が群がるだろう外見をした青年だ。
そしてクリスティーナは、これまでの夜会で、この青年を見た覚えはない。
マルクスは苦笑した。
「仕方ないよ、アルベルト。お前が婚約した時って確か、クリスティーナ嬢はまだ七歳だったろう? お前がなかなか会わせてくれないから、顔を合わせたのだって数えるほどだったし。覚えていなくたって不思議じゃない」
「そうだったか?」
アルベルトは眉根を寄せて考え込み、ふと合点がいった顔をして、頷く。
「……ああ、そうだ。お前がクリスティーナに馴れ馴れしく付きまとうから、目ざわりで遠ざけていたんだったな」
マルクスは目を見張り、ちらっとアンナを見てから、明るい笑みを湛えた。
「馬鹿言うなよ、アルベルト。あの頃は、どちらかというと、クリスティーナ嬢の方が俺に懐いてただろ」
「そんな記憶はない」
アルベルトに鋭い眼差しを注がれたにもかかわらず、マルクスは気負いなく返す。
「お前、相変わらずだな。独占欲強すぎて、嫌われちゃうんじゃない? というか、喧嘩してるの? ちょうど嫌われたところとか?」
「……ノイン王国に長居したくないようだな、マルクス。今なら僕の権限で、最果ての地まで飛ばしてやることも可能だぞ」
アルベルトは穏やかでない発言をしながらも、いい笑みを浮かべた。
二人のやり取りを交互に見ていたクリスティーナは、ふと既視感を覚え、遠い過去の記憶を蘇らせた。
白い花が咲き乱れる、王宮の西園で、アルベルトと過ごしていた当時七歳のクリスティーナは、少し離れた場所に見知った少年を見つけた。
金色の髪を短く切り整えた少年は、花園の一角に設けられたベンチに腰掛け、ベンチの手前で花園に座り込んでいたアンナの頭に、花冠を被せる。花冠を被せられたアンナは、少年を振り返り、とても嬉しそうに笑った。彼女の笑顔を見下ろす少年は、ちょっと大人びた、穏やかな笑みを返していた。
視線を感じたのか、アンナはこちらを振り返る。クリスティーナを見るなり、彼女は瞳を輝かせて立ち上がり、両手を広げて駆け寄って来た。クリスティーナの隣を歩いていたアルベルトが、小さく溜息を零した。
「……連れ出しとけって言ったのに」
「クリスお姉様ー!」
アルベルトの独り言と、アンナの鈴の音のような声が重なる。ちょっと機嫌が悪そうなアルベルトが気になったが、腕に飛び込んで来たアンナを受けとめるため、クリスティーナの意識は彼女に向けられた。
「わあい、お兄様にお姉様。王宮にいらっしゃったのね! ねえ、アンナと花遊びをしましょう? お花の冠の作り方を教えてもらったの!」
「まあ、素敵ですね」
無邪気な親愛を寄せる王女が可愛く、クリスティーナは頬を緩める。しかし今は、アルベルトと散策をしているところだ。許してくれるかな、と振り返ってみると、アルベルトはいつも通りの、優しい笑みを浮かべてくれた。
「いいね。アンナの気に入りの、温室でも行く?」
クリスティーナは瞬く。温室の花はどれも高価な物ばかりで、アンナの花遊びに使える花はなかった。のんびり散歩するための造りになっている温室に行っても、花遊びは出来ないわ、と言おうとしたのだが、その前にアンナが元気な返事をする。
「行く!」
アルベルトは、笑みを深めた。
「いい子だね。じゃあ温室を一回りしたら、部屋に戻るんだよ、アンナ」
「あ、そうだわ、クリスお姉様。この間ね、温室にとても珍しいお花が入ったの。白くて大きな花が咲くそうなのだけど……えっと、何という名前だったかしら……」
アルベルトを無視して、アンナは空を見上げる。アルベルトの眉が、ぴくっと跳ねた。
「アンナ? お兄様の話は聞いた?」
「月下美人はまだ咲いていないよ、姫様」
さり気なく花の名前を教えてくれたのは、先程までベンチに腰かけて、アンナの相手をしていた少年だった。駆け出したアンナを追って、ゆっくり歩いて来ていた彼は、こちらに目を向け、微笑んだ。
「こんにちは、クリスティーナ嬢。アルベルトと散歩?」
王宮で開かれる園遊会で、何度か話をしていた少年だった。彼の父親が法務省の要職に就いていて、クリスティーナの父と彼の父を交えて、話をしたのがきっかけだ。
法務に関わる仕事をしているからか、彼の父親の話し方はとても落ち着いており、息子の彼の話し方も、年齢に対して不相応なくらい、穏やかだった。園遊会に参加していた子供たちは無邪気で、話し方も年相応な子ばかりだ。その中で彼は一際存在感があり、クリスティーナは彼と話をするのが好きだった。
アルベルトよりも先に知り合っていた彼を、クリスティーナは親しみを込めて、愛称で呼んだ。
「マルクも王宮に来ていたのね」
婚約するまで、クリスティーナは一度も、アルベルトに会ったことがなかった。タイミングが悪いようで、園遊会で会える王族は、アンナだけだったのである。以前から自分に懐いていたアンナに、知り合っていたマルクス。アルベルトと一緒に彼らと会った記憶はなく、マルクスとはどんなご関係なのかしら、と尋ねようとしたところ、アルベルトがきゅっと手を握って来た。途端に、クリスティーナの頭は真っ白になった。
「マルクスのこと、マルクって呼んでるの?」
「……っ」
顔を寄せて尋ねられ、クリスティーナは頬に朱を上らせる。漆黒の瞳が間近に迫り、心臓がはち切れそうに乱れた。二人は先日、図書室で口づけをしたばかりだった。秘密の記憶を蘇らせてしまったクリスティーナは、目を泳がせ、赤い唇を震わせる。
「えっと、あの……」
何を答えるべきかもわからなくなり、クリスティーナは瞳に涙を滲ませ、どぎまぎしながら俯いた。頭の中がアルベルトで一杯になってしまったクリスティーナは、頭上で繰り広げられた会話も、右から左に聞き流す。
頬を染めて俯いてしまったクリスティーナの反応を、ややにやけて見下ろした後、アルベルトはマルクスに棘のある視線を注いだ。
「聞いてないけど、マルクス?」
マルクスは両腕を頭の後ろで組んで、気負いなく問い返した。
「何が? 愛称で呼んでること? 言ってなかったっけ」
「おい、まさかお前も、クリスティーナを愛称で呼んでるのか?」
「え、駄目だった? 姫様が愛称で呼ぶから、時々使っちゃうんだけど。クリスって呼びやすくていいよな」
「ああ、クリスのほう? ……僕と一緒の呼び方じゃないなら、まあいいけど……」
「お前、大丈夫? 呼び方くらいで目くじら立てちゃって、嫌われない? 今もなんか、彼女、怯えてないか?」
「はあ? そんなわけないだろ。そんなことより、アンナと散歩にでも行ってくれって頼んでたのに、どうしてここにいるわけ」
「いやー俺の家に行こうかなって思ってたんだけど、姫様が花の冠が欲しいって言うからさ。ほら、俺の家、花壇の花以外は全部芝生だろ?」
ドキドキしながら俯いていたクリスティーナは、自分の腹に抱きついていたアンナに声をかけられて、我に返った。
「ねえ、クリスお姉様。嫉妬深いお兄様なんて放って、アンナのお部屋に来ない? ロナルドにおいしいお茶とクッキーを用意させるわ」
まだ混乱していたクリスティーナは、咄嗟に頷く。
「え、ええ。素敵なお誘いですわね」
「――アンナ、待ちなさい」
耳ざとく二人の会話を聞いていたアルベルトが、即座に口を挟んだ。
「クーは僕と約束をして、ここにいるの。アンナと遊ぶために来たわけじゃないよ。それにさっきは、花遊びがしたいと言っていたよね?」
口元は笑っているが、目が笑っていない兄を見上げ、アンナは可愛い微笑みを浮かべた。
「気が変わったの。お姉様と二人で、お部屋で過ごしたくなっちゃったわ。お兄様は、マルクがいるから、いいじゃない。お友だちと乗馬でもなさったらいかが? お姉様もきっと、お兄様の乗馬姿をご覧になりたいと思うわ。私の部屋から馬場は見えないと思うけれど」
言外に、クリスティーナを独占するつもりであり、乗馬をしたところでクリスティーナにその姿を見せるつもりはないと返された兄は、目尻を痙攣させる。
しかし彼は鉄壁の笑顔で、妹に小首を傾げた。
「アンナ。お兄様は馬よりクーとお話がしたいんだよ。お兄様からクーを取ろうとしないでくれる? 今日のお約束は、お兄様が先にしたの」
「だってお兄様、アンナを邪魔ものにしようとしたのでしょう? 酷いわ。意地悪をされたから、アンナはクリスお姉様に慰めてもらいたいの」
「僕が後で慰めてあげるから」
「お兄様の慰めなんていらない」
「分かった。この間欲しがってた、ビスクドールを買ってきてあげるから」
「ビスクドールは、もうマルクがくれたわ」
「おい……」
アルベルトが剣呑な眼差しをマルクスに注ぐ。マルクスは苦く笑った。
「いや、ごめん。街に降りた時に見つけたから、ついでに買っちゃったんだよ」
「勝手に僕の妹に貢ぐなよ……」
互いに譲ろうとせず、終わりの見えない会話は、涙目になったアンナの一声で終了を迎えた。
「――何よ! クリスお姉様と遊べないなら、お兄様がアンナに意地悪したって、お父様にお伝えするんだから!」
アルベルトはぎくっと頬を強張らせ、固まる。そして、仲がいいのだか悪いのだかわからない兄妹を、マルクスが仲裁した。
「それじゃあ今日は、アルベルトは俺と馬にでも乗ろう」
「く……っ」
歯噛みしたアルベルトの肩を、マルクスはポンと叩く。彼の耳元で、アンナには聞こえないよう、ぼそっと言った。
「耐えろ。陛下が出てくると、お前もマズイが、関わった俺もマズイ」
そして彼は、アンナに柔らかく微笑んだ。
「だから姫様、アルベルトのこと、陛下に言わないでくださいね?」
我を通せたアンナは、大変可愛らしい、天使の微笑みを浮かべた。
「うん。ありがとうマルク!」
無垢な笑顔を向けられたマルクスは、相好を崩した。
「はい。姫様は今日も小悪魔で、大変可愛らしいです」
「……礼を言われるべきは、僕じゃないのか……?」
アルベルトは、釈然としない呟きを吐きながら厩舎へ向かい、クリスティーナはご満悦になったアンナに連れられて、彼女の部屋へ向かったのだった。
実はアルベルトと同い年で、友人関係にあったマルクスとは、その後も何度か顔を合わせ、アンナとアルベルトを交えて話をする仲になった。
けれど四人で話をするようになってほんの数か月が過ぎた頃、アンナが悲しそうな顔をして、マルクスが父親の仕事の都合で、隣国へ移ってしまったという話を聞いたのだ。