表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
晴れ時計  作者: 空丞
1/2

晴れ時計Ⅰ


この絵、綺麗ですね。

本の表紙を眺める彼の襟を引っ張って口づけた。


「え、うわなにめずらしいどうかしたんですか」

「ん?いや、したかったから」

「なに今日のハルキさん可愛い」

「いつキスするの?今でしょ」

「ふはっ、ハルキさん好きですね林先生」


腰を落としていたベッドにそのまま倒れ込み毛布を軽く抱きしめる。

頬をなでる柔らかいシーツ。さっきまで日光を浴びてた枕は昨日の体温の温もりとは違う太陽のの暖かさがした。


「ね、それ読んだらストーリー教えてよ」

「え、読んでないんですか?」

「うん」


言い切って目を閉じかけるとふわりと頭に手の平の感覚。

首すじの毛先を払い髪を触れるように優しく頭を撫でる彼の指をつまんで撫でると優しく笑いながら撫でてない手を差し出し手を包むように握ってきた。


昔弟と行った本屋でこの表紙の海の絵に惹かれて、弟にも同じのを買った。

小説は買った日メガネをなくしたから見てなく、そのままシンプルな机上にインテリアとして置いてたためストーリーは全く分からない。主人公人魚だったっけ。あいつが人魚とかなんとか言ってたから人魚なのかな。

机に置くと日光で本が日焼けし茶色くなってしまうが、表紙の中の海をこっちの世界に馴染むよう茶色く染まってくのが好きでたまらなかった。


「ハルキさんて変なとこあるよね、本の中身読まずにインテリアとか。わお1680円さすがハードカバー」

「一般的な考えしてたらアイドルのマネージャーなんてできないっつの」

「あぁー安元葉月。俺と同じ大学に芸能活動してるアイドルいるなんて最近初めて知りましたよ。しかもハルキさん担当」

「俺だってびっくりしたよはーちゃん迎えに行ったらお前いるんだもん」

「見た目もだけど柱本春季と安元葉月て名前も似てますよね、姉妹みたい」

「悪かったな自分の担当女の子アイドルのがかっこよくて」



---

設定は大学生(21)×アイドルのマネージャー(25)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ