表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

4、テープ(2)

 ●7


「あなたはよく月重湖に来られるんですか?」

「はい。その、私の仕事をするのに、ここはちょうどいいので」

「ああ、ご自宅からも近いようですしね」

「いろいろと都合がいいんです」

「それで、その仕事をしていた時間なんですが。大まかにでも何時くらいだったか覚えてませんか」

「そうですね……、始めたのは九時ごろでした。いつもは三〇分くらいかかりますから、あの日もそうだったのじゃないかと思います」

「九時半ごろだったと」

「ええ。その倉知さんが亡くなったのもそれくらいでしたか」

「そうです。やはり知ってたんですね」

「少し見ていたんです」

「やはり、倉知さんは……」

「はい。完全に、──られた跡が見えました。あたしもなんとか直せないかと思ったんですけど、どうしても上手くいかなかったんです、だから、それで」

「無理だったんですか」

「はい。あたしでは、力が足らなかった……」

「……。」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ