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Cheatahs!!  作者: 樹祕朶椏
11/12

第11話 Game(翼吹く)

超危険任務デンジャラスミッション発生中!

『レベルアップを解決せよ』

 大森林 “フォレステスト” ……

 ここは大森林の中でも生える木の高低差が激しい区域。


【 カミド&カミラ VS 黒宗くろむね 】


 森の一番高い木の上に「真っ黒」が住んでいる。

 「宗」という字には「大元・本家」という意味があるらしいが、成程。

 奴は確かに「黒宗くろむね」だ。


「そんな高ぇところから見下ろすんじゃねえです!!正々堂々降りてきやがれってんでいす!!」

「お姉ちゃんっ…!き、聴こえてるかもよ……!」

「鳥にゃぁ分からんだろです」


 見下すような、呆れるような、やれやれといった感じを少し漂わせながら、「真っ黒」は「真っ黒な翼」を広げる。空の広さを謳うように、いや、その主が誰であるかを主張するかのように。

 「真っ黒」は、その大きなからだで空を「真っ黒」に塗り潰していた。人はそれを「翔ぶ」と呼んだ。


-----以下、黒宗くろむねの心の声を翻訳可能-----

※会話ができるわけではありません※


小さな者共よ。このわたくしを、見下せると思いなさるな!!

「はぁ…っ!来るよお姉ちゃん!!」

かがんで!!」

ビュン………………ブアアアアアア!!!!!!!

「キャアアアア!!」

「くっ…………!大丈夫!?」

「お姉ちゃん…………」

「カミラ…………あなた…………」

「すごいねえ!!飛んでるよ!!ビュンって!!通ったら風がぶあああって!!」

「………………楽しいのね?」

「うん!!ねえ、お姉ちゃん」

「どうしたの?」

「カミラもあんな風に飛べるかなぁ……!」

「…………ふふっ。カミラなら出来るよ。

 あの上から目線の鳥やろう、っ飛ばしてやろう!です!!」

“矮小” とは “哀れ” ですね。

地を這い空に叫ぶしかできず喉を枯らす(・・・)

今楽にしてあげましょう…………!!

「まぁた突っ込んで来るよです!!」

「鳥さん……


 ちょっと止まって?」


——!!?何ですかこれは!動けない……!?

いや、強烈な向かい風(・・・・)…………ですか!?

小癪な……!!

ビュンッ————!!!!!

「上に飛んでっちまったです!」

わたくしたちは風の抵抗を掴んでさらに上へ浮かび上がる…………戦場が “ここ” で相手が “風” であるならば、勝ち目はないと知りなさい。

「お姉ちゃん……今の見た……?」

「…………どれのこと?」

「あの鳥さん、向かい風を切るみたいにして上に行くんです。羽搏はばたくと風の流れが変わりました。でもカミラは、もっとあのアソビみたいに……あれはたしか……………………

(カミラすごい集中……)

「風が…………怖くはないの?」

「…………うん。今はただ…………カミラも “あそこ” へきたい……!!!!」


…………フワッ…………


「??」

……何でしょうねあの娘……嫌な予感がする。

ス——————キラッ

「爪……?です?」

能あるからすは爪を隠しているのですよ。

さて……次は本気で狩りに行きますか……。

「風を、切るんだ……でも、カミラ自身が風だから……翔ぶ為の風を……風だけを…………」

わたくしの爪で掻いてしまうと……その小ささではミンチにしてしまうかもしれませんが……ハハっ、安心なされよ。鳥でもハンバーグの作り方は心得ていますよ。


ビュ-----−−−−———ゥンッッッ!!!!!!!


(とんでもない加速!!!)

「カミラ危ない!!!」

さぁあもう突撃わたくしは止められませんよおぉ!!

フーセン(・・・・)……?」



死になさい——…………フワッ…………——!?



「え?」

(今…………ぜったい避けられないと思った突撃を、避けられた……?いや……違う……カラスそのものの軌道が逸れた(・・・・・・)!?)

な、な、何をした小娘ェェ!!

「風は空を揺蕩たゆたえる。カミラもそんな風にそこに征きたい。だから包むの。風で包むの。この中ならカミラは、風に成れる(・・・・・)


 「揚力」というものを知っているだろうか。

 流体中を移動する物体に、移動・流れの方向に対して垂直(特に上向き)に働く力である。

 飛行機、ヘリコプター、勿論鳥類の翼など、あらゆる飛行物体に関わってくる力であり、ものすごく簡単に述べるならば、重さに縛られるこの世界において「上」に向かう為の力である。

 

 そんな「揚力」……………………「それ」とはあまり関係ないところで、カミラは『そこ』に至った。


な、な、な、な、な、な、な、な、な、な、な、

何故だ!!!!小娘ェェ!!!!!!!

何故『ここ』にいるゥゥゥゥゥゥ!!!!!


 今はまだ、少女カミラは風を恐れている。

 が、今後彼女はその名の通り風を楽しんで生きることとなる。

 その技の名は〈風戯かじゃら〉。


「さっきのはカラスが逸れたんじゃない!です?!

 この……カミドたちを包むように吹き荒れる(・・・・・)この風が!その密度が!弾き飛ばしたんだアイツを!」

「思いっ切り。思いっ切り吹く風で人を、カミラとお姉ちゃんを包む……いや乗せる(・・・)んです。

 風は翔べるんだから。風で満たしたこの空間はもう翔べるんです。乗ってしまえばここはもう、鳥さんだけの世界じゃ、ないですよね?」


——そらく球状の翼——


風船かざふね


「お姉ちゃん」

「…ん?」

「翔べました!」ニコッ!!!

……ポンポン

「よくできました。……あとはお姉ちゃんに!任せろです!!」

もし揚力に誤認があったら見逃してください。

あと分かりづらいかもしれないっすけど、カミドとカミラは一人称が自分の名前なんすよね。

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