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【Another】星の代理戦争~Twin Survive~  作者: 一 弓爾
一章 星の代理戦争 前編
15/125

十五話 再戦 白衣の男

 それ以来三日間、倉知探しと並行して、頂川との対人修行を行った。

 しかし、倉知の痕跡すら見つけることはできなかった。




 頂川との修行より、四日目。


 いつものように、人の滅多に来ない空き地で修行をしたのち、廃墟を回っていた。


 すると、守護センサーが反応した。


「頂川……この先に天使サイドか悪魔サイドの参加者がいる。気を引き締めていこう……」


 光葵は低い声で伝える。


「ああ、わかったぜ」


 頂川は最低限の返答に留めたようだ。


 そのまま、守護センサーの反応のある方に進んでいく。


 すると、不気味な笑みを浮かべた白衣の男――倉知がいた。

 それも、小さな男の子と一緒に……。


「いやぁ、また会ったねぇ。君に圧勝できるように、獲物を多く狩ってきた。……今日の獲物がまだだからねぇ。少し待ってくれるかい……?」


 倉知はギョロギョロとした目で、男の子を見る。


 男の子は口をガムテープでとめられている。

 倉知の狂気じみた瞳を見た男の子は、足元に大きな水たまりを作る……。


「ふざけたことを言うな……! お前は今までに何人の人を殺してきたんだ⁉」 


 光葵は怒りで血液が沸騰しそうな感覚で、言葉を突き刺す。


「う~ん、どうだろうねぇ。ほぼ毎日狩りをしてるからねぇ……。わからないね。まあ、ガルムの強化度合をみて判断してくれよぉ。さあガルム、喰いなさい……」


 倉知は男の子をただの食物しょくもつとして見ているのだろう。

 人間らしい温かみの完全に欠落した瞳で、淡々と命令を下す。


「頂川ァ!」


 光葵は一言叫ぶ。


「任せろ! 俺ははやいぜ……!」


 頂川が雷を纏い、一気に加速し男の子の前に立ち塞がる。


「早いねぇ、君ぃ……。いいエサが三つも……。こりゃ嬉しいねぇ」


 倉知は悪意に歪んだ笑みを浮かべる。


「俺も強くなってんだ。勝手に勝ったつもりになるな、狂人野郎。ぶっ飛ばしてやるよ……!」


 光葵は身体強化魔法を発動する。

 全身の筋肉がミシミシと膨れ上がる。反射神経も一気に引き上がる。


「お前をまず倒す! 頂川! 狼は任せる!」


 光葵は倉知に向かって駆ける。


「ふふ、いい判断だぁ……。でもまあ、ガルムは君より速い」


 倉知の言葉の直後、ガルムが光葵の前に躍り込む。

 そして、爪による裂撃を放つ。


「くっ、速い……!」


 光葵は両腕で防御姿勢を取ったが、腕と上半身に爪痕を残される。

 血が複数箇所から滴り落ち続ける……。


「いってぇな、クソがッ」


「悪ぃ、日下部。反応しきれなかった……」


 頂川が光葵の目を見て謝罪する。


「大丈夫だ! 頂川はその男の子を安全な所へ! こいつは俺が倒す……!」


 光葵は空手の構えをとり直す。


「…………わかった。俺も男の子を避難させたらすぐ戻る。負けんじゃねぇぞ……!」


 頂川は心の底からの鼓舞をして、男の子をつれて走り出す。


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるの!!」


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― 新着の感想 ―
早速のチームプレイ、修行の成果が問われますね。信頼関係が築けているようです。
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