さあー酒だ! 料理だあー飯だああ!!
まずは鍋の小型サイズを選び水500ml を入れ火をつける。ここのコンロは火型だからガスはと思ったものの熊が先回りして水を温めてくれる。
火付けは魔石らしいが石にほんのり魔力ってやつを通さんと行かんらしい。
ふむうー火付けまえにグランを手伝わせて正解だったなー危うく恥かくとこだったぜ!
少しにだったら昆布と鰹節を適量に入れて煮出す!
だいたい煮えて来たら取り出しザルにあげて再び鍋に戻し醤油、みりん料理酒を入れる。
肉は薄く切って小さくし入れ玉葱も入れる。
コトコト煮込む事15分後に一度味見、うんうん美味い。
さて味噌だが赤味噌か白味噌かだよなーー。
俺的にみた限りじゃあー赤っぽいけど、味見してみるか。
少し救って手の甲にのせて舐めると赤味噌で安心した。
本当は豆腐欲しいとこだけどないから小松菜っぽいのを入れる。
ほとんど指示して切ってもらってたので入れるだけだが。
ん? いま楽してないか?と読者から聞こえた気がするが聞こえなかったことにする!
だって手伝ってもらっといて俺動くとか僅かでよくね。
楽して何が悪い!!!
と遊んでないで煮込んで出来上がったら一品出来上がりっと。さーてお次は唐揚げを揚げますかね。
そう思ったのに熊とギルバートとシスイにアオイからめっちゃ視線を感じる。
「何かね君たち、熱い視線よこしても何もでないぞ!」
ぐるんと振り向いて言うと、羨ましげな顔とお腹がぐーぐーと鳴り響く音が辺りから響く。
音は周囲の料理人からもぐーぐーオーケストラが鳴り出していて、視線が痛い。
「........うーむ、この流れ嫌な予感炸裂なのだが、まさか他の方々も食いたいって事ないよねーー?」
ははーまさかねえーーって思った冗談だったのだが、いいんですか!!!! ご相伴頂きたいです! と一斉に声そろって言われましたとも!
4人からは美味い飯待ちの犬っぽくなっている。
「ふ、作りがいある奴らじゃねえか!!! くそーーやけだ! つくってやるよーー俺の料理食いやがれチクショーーー!!」
熊てめえもこき使ってやるから死ぬなよ!
「熊最後に唐揚げ小麦粉つけてあげろやああーー俺は汁物多く作るからよ! あ、ポイントとは油は小麦粉少し垂らしてふつふつ泡だったら入れろ! よくて5分入れ両面揚げて取り出し油を切る事、気張れよ!」
「ああー!!! 任せろ! 美味い飯食いたいからな!」
本音爆発が気になるが、俺は汁物を作るのに頭がいっぱいでそれどころじゃなかったのだった。
****
ふ、戦場は去った、燃え尽きたぜ!
椅子にぐったり座りこむと、冷たい水を入れたコップをギルバートが渡してくれた。
ぐいっと飲むと疲れた身体に染み渡るかのごとく喉が一気に潤い一息入れて生き残れた事に感謝した。
料理つくってはシスイ達に休憩室に飯と汁物を運んでもらい、俺と熊は料理の戦場で鍋や揚げ物との戦闘で死ぬ思いをするほど気力と精神を削り戦い抜いたのだ。
まさか匂いにつられて人増えたと聞いた時はキレたぜ。
「ご苦労様。他連中どうだった?」
「美味しそうに料理食べてましたよ、飯が美味いって実感したっぽいかも。」
「ははー酒と一緒だともっといいんだが、それは俺らで楽しもうか。」
「ですね。あ、ちょうどシスイたちも戻って来ましたね。グランさんはあっちの休憩室に移動しんだ。」
「あーまあー色々アドバイスもらったら他の料理人に伝授するって言って向かったからな。」
「なるほど。あ、僕もいいお酒飲みたいので、みんなとパーっとしましょうか。」
「だな。さあー酒だ、料理だあー飯だあーー。」
よっと椅子から勢いよくおりて、シスイたちに料理と汁物を渡しこっそり厨房のとこに冷えてる赤ワインを入れて食べること事にした。
色合いなどやっぱり違うもんで狐色に茶色が良い色になり、塩を軽くまぶしぱくっと食べる。
そして汁物のお味噌汁を飲み流し込むとご飯が欲しくなるが、ここは我慢で酒を飲む
くーーめっちゃうめえ!!!
やっぱり食事と酒がベストだよなあーー。
「美味そうに食べるなー白夜。」
「ほんとですね、食事とお酒をワンセットと捉えたものの境地ですかね。」
「白夜さんは出会った頃からああーでしからね。」
「はは、ギルが顔綻ばせる相手か、なるほどな。」
「ギルバートが笑える相手いるのは奇跡ですねえ。」
「もうーーなんだよーーニヤニヤすんな!!」
「ん? 3人だけで楽しげだなあーーまぜろ!!」
がばあーーと酒持って割り込むように抱きつく俺に、何故かぷっあはははとめっちゃ笑われたのだった。
「もうー酔ったのかよ!」
「はあーまだまだ序の口だぞ! お前らの飲めそして食べろ!!」
「酔って来てますねー白夜。」
「お酒好きでは強いのに絡むからねえーーこの人。」
「潰すまで飲むか、どうせ今日休みだしな。」
「そうですね、明後日は少々忙しいですが今日ぐらいなら。」
「僕はー仕事あるけど、夕方からだしいいか。」
「ギルはざるだからな。せっかく酔ってんだ色々聞き出そうぜ!」
「シスイが意地悪ですね。ですが私も賛成です。」
にやりと悪い笑みを浮かべているシスイとアオイにギルバートは呆れつつ止める事はせずに白夜で遊んでいた。
とうの俺は楽しい酒を飲んでまったりとした微睡みの中で少しの過去を思い出していた。