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警棒を試し打ちしないと威力はわからないと思う1

警棒を受け取るために工房へ戻ったところ、ドルチェが俺たちの姿を見るとニシシと口角を上げてくる。


その姿になんだか悪代官のような笑みを浮かべるもんだから近くに行き「例のブツはどうだ!」と悪い笑み返しをするとドルチェは余計に高笑いを浮かべた。


「カーカッカッカ! いいねえーーそのノリ。わしは嫌いじゃないぞ、警棒はいいのできとるわい! ホレ!!」


ポイっとカウンターに置いてたのだろう警棒を投げるもんだからパシッと受け取る。


「投げんなって。ってかこの警棒.......手に馴染むな、それに俺が注文したような構造だが仕掛けとか入れているような、手に持つ部分に3つボタンがあるような。」


伸び縮みの縮小制はあるが、一振りする時に威力がある。

手の近くにあるボタンは邪魔にならないような仕組みで色々ありそうで面白い。


ニンマリと笑みドルチェを見たら、クククと悪戯気に髭を撫でてこいこいて手招きされ耳元で隠し仕掛けを告げられ、にまーーと笑うとドルチェに礼を告げる。


「俺が欲しいもんはくれて感謝したいかもな、また追加頼むかもしれないが。」

「はーっはっはっは! なかなかの欲張りじゃなあーーお主は。」

「よく深いんだぜ俺は。」


お互いに楽し気に笑ってると、ふとシスイとギルバートが静かなのが気になって見ればコソコソ何か話して引いている。


「そこのお2人さんや、なぜに話しに混ざらんのかね。」


引くようなことしてないのに酷いぞ! と軽く笑っていったのに2人して何か決意したように声揃えてくる。


「「お前らどこの悪人だ!!」」

「いやん、シスイとギルバートが失礼なこと言うー。」

「はっはっは、わしは悪人じゃなくて楽しければ良いのじゃ!」

「いやいやーボケてるのに楽しむなよ!」

「ほほうーお主のボケはわかりづらいぞ。」

「はは、まあー悪人顔の発言は横に置いておくとして、結構いいの作ってくれたぜ、この警棒!」


軽くしなり具合のフォームを見せると何故か3人して拍手される。


「得物使う時の威力と姿勢が綺麗です!」

「へえー警棒って結構威力ありそうだなー白夜が使う時に魔力がはしったように見えたな。」

「使い手一つで武器も違うもんじゃよ。」

「それぞれ感想聞かせてもらってなんだけどよ、ボケてたのが不燃性で気持ち悪いんだがーどうしたら良い?」

「「「........しらん(知りませんよ)」」」


ぐぬーと唸りつつも警棒を腰にかけるとやはり無いときよりもある方がしっくりくる。

交番勤務にもあった相棒の警棒を懐かしいが、この警棒も扱えるようになっておく必要があるな。


ぎゅっと掴み不意に過ぎる豚を思い出しニンマリと笑うとまだ悪人顔がとギルバートが突っ込んでくるのでデコピンしておいた。


ボケるタイミングが悪んだよと茶化してから額を抑えるギルバートに笑うとウッと何か唸りしゃがみ込みぶつぶつ言っていたものの無視してドルチェに制作費を聞くも、シオンが代金はいいってと言うが仮つくるのもとゴネたがドルチェ自身的に面白いもんできたことと制作意欲が湧いたから遠慮するなと言われたら断るもおこがましいと折れた。


「それに武器は使用者次第で生きるものじゃよ、お主なら上手く使ってくれると思っての判断じゃ。」

「.......そか。じゃあーもう何も言わず受け取っておく。」

「うんうん、また利用してこい!」

「ああ。」

「さーて警棒もゲットしたし孤児院に戻るか。」


話しも済んだしとシオンとギルバートに孤児院に戻ることを告げ店を出ようとしたときドルチェから何故か止められた。


「3人とも待て! いま孤児院ってゆったか?」

「言ったけど何かあるのか、神妙な顔してっけど。」

「知ってるなら教えてくれないか、どうにもきな臭いから情報あればありがたい。」

「そうですね、今回見る限りおかしな点が見え隠れしてましたし。」


振り返るとドルチェの表情が神妙そうだから聞いたら、シオンとギルバートも便乗するかの如くドルチェに聞いている。

シオンとギルバートって状況的判断が早いよな。


相棒として心強いかもな。


ふっとニンマリと一瞬笑みドルチェを見れば、一旦はあーと何か諦めたように眉間に少しの皺寄せてからどこの孤児院かと聞かれオークの孤児院の名前を教えると頭を抱えたものの、すぐにカウンターから一枚の紙を取り出し投げてくる。


俺は突発的なドルチェ行動が読めずに受け取り損なったがシオンが風魔法かで手元にのせてくれた。

サンキューと言いつつも紙に目を向ければ、孤児院の正確な子供の人数て職員の人数に孤児院に出入りしてる人数などが詳しく書かれていた。


「えらく詳しいな。」

「鍛冶屋してるがちょい色々情報収集できるもんでのう、シオンもそれ目的で来とることもあるんじゃ。」

「おっさん....それ秘密だろう。」

「ワハハ、いいではないか。お前が連れて来た奴は信頼できるから話しとるんじゃからのう。」

「楽しんでるだけだろうが!」

「そうとも言う、カーカッカッカ!」


ほんと仲良いなコイツら。


「なあー少し楽しいとこ邪魔して口挟ませてもらうが、子供の人数が月によって合わないんじゃねえ。それに職員の食費や生活費、出入りしてる奴の目的が変なんだが?」


一枚にまとめられているのはわかるが、ここまで細かく書いてあるのに目を通して見るも矛盾さがある。


孤児が里親に行くならわかるが、来る人柄は様々で男女裕福そうではあるのに......こうー何か目的が違うように品定めしてつような感覚がくるのだ。

実際には違うのかもしれないが直感がそうー叫んでる。


それに孤児院の経営してる割にはあいつが言ったことと辻褄が合わない。

あんまり食事が取れていないような体格がそれを物語っているからだ。


「ふっ.......着眼点は鋭いな。実際行って見たらわかるが、あすこの経営には闇が多く隠れてるんじゃ、そこをよく観察しておけよ。」

「.......わかった。情報サンキューな! シオンにギルバートも呆けてないで行こうぜ!」

「え、ああー。じゃあまた来る!! って待てよ白夜!」

「あ! え! あーーもう置いていかないで下さいよ白夜さん!!」


バタンと店を閉じる音と共に去っていく3人を見てドルチェは思う。


なかなかに面白いメンツが集まっているなと。


窓から3人が走っていくのを見てから笑み店の奥へとドルチェは戻るのであった。

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