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街探索は事件はつきもんらしい

街ぶらり旅の如く、ギルバートとシオンに案内してもらい雑貨屋に連れてってもらっている。

店並び品的にも充実しているおかげで色々と見ては楽しくなってきていた。何故なら調味料が色々と豊富だからだ!


まあーないもんもあるが、作りたい調味料はあったし今後もお菓子類とかにもと思ってた材料もあったので満足だったりする。


ほくほくと買い物カゴに入れていたら、ギルバートがそんなに買うんですか? と言われて必要なのだから熱弁しておいた。


「料理に菓子類には必須な調味料と材料が必要なんだよ! それに俺がより込めた料理食いたくねえか? 作るとき想像してみろ、作りたい調味料なくて食べれない時を!!」

「うっ美味い料理食べたいです!!」

「だろうだろう! それに金類はお前らから貰った分だけで購入するつもりだから安心しろ、たかるきねえしよ!」


ニシシと笑うとギルバートが何かいいたそうだったがシオンが止める。


「......まったく白夜に甘いギルバートは置いておいて、それだけの購入したら荷物多くなるから、持ってやるからよ。」

「シオンだって甘やかしてるじゃないですか!!」

「限度ってもんを持ってって言ってんだよ、だいたいお前は!」

「二人とも荷物ありがとうな、おおーーーここにも良いのあんじゃんか!!」


何を揉めてんのか知らんが、一応お礼を言ってそうそうに酵母っぽいのを見つけて店のおっさんと交渉した。

持ってる金銭的にもギリギリだからと値切り交渉すると、最初の値段より半額まで下げてからの、購入分も再度値切る。


はたからみればセコイだろうが、安く買って何が悪い!

懐の金銭管理はしっかりするのが俺だ!!


「この調味料と材料費合わせてコレも他の店だったらもう少し安かったんだけどなあーーあっち行って買おうかなあーー。」

「くーーーーまて!! お前の熱意に負けた! 3割だ!」

「へーこれぐらいだろう?」

「ぐっ! 5割だと!!」

「あーあーここの店また通い詰めようと思ったのに、俺だったら口コミも多いのに残念だなあー。」

「くっそ負けた!!! 半額にしてやるよ!」

「うっしゃ! 良い買い物させてもらったぜおやっさん。」


カウンターに合計金額をじゃらんと並べてククっと笑うと、店主は苦笑するも絶対に良い客連れてこいよと呆れ口調で述べてくる。


俺はサムズアップしてギルバート達を見たら、思いっきり。


「詐欺師がいますシスイ。」

「ああー立派な詐欺師だ。」


などとほざかれた。


「失敬だなあーー君達は! これも立派な商売交渉ってもんだぜ! それに金銭もたんまり残ってるんだし良いではないかねはーははは!」


黒い笑いを浮べて意気揚々に呟くとギルバートとシオンから詐欺師だとまた呟くので、さっさと店を出たときだった。急に少年とぶつかる。」


「おっと大丈夫か?」

「............。」


不意な少年との遭遇だと思っていたが瞬時に職業柄か異質なものを感じた。

少年の髪は淡い黒、ボサボサで年齢的に10歳〜12歳。

服装はスラムか孤児特有のだが汚れていて、所々の布が擦り切れている。

目元は光はなく曇り、前向いている感じだと汲み取れた。


だからつい腕を掴むが上手くかわされ逃げられる。


「白夜さん勝手に外に出ないでくださいよ。」

「まったくだぜ、お前はまだ保護とし....どうかしたのか?」

「........すまん! この荷物頼む!! あーーもう!! なんでよりにもよってそっちなんだよーーー!!」

「へ? おい!!」

「ちょっと白夜さんどこに行くんですか!?」


後方よりギルバートとシオンが叫んでるが構ってなどいられない!!

気になるのもあるが、その材料は渡せんのだああああああ!!!


****


街の地理などさっぱりだが、少年の走るスピードとすぐに追っかけたおかげで路地裏まで追い込むことができ捕まえると反撃でナイフを持ってたらしく攻撃してくる。

だが、やはり素人せいか生ぬるく軽くかわしたあとに叩き落とす!


その隙に足払いでこけさせ、少年の背中に回り込み両腕を掴むと力差がわかったのか抵抗せずにうつ伏せになった。


ちょうどそのぐらいにギルバート達も追いついてきたのか少し息切れをしていたものの、どういう状況だと聞かれた。


なのでスリだよと笑み浮かべて答えたら、こいつらはどっちが犯罪者とか言いやがり怒るぞ!と怒鳴れば苦笑していた。まあーこの場を和ませるための冗談だとは思っていたが、少年が呻くが力は緩める気はない。


犯罪であるぶん子供や大人に老人だろうが、抵抗手段は相手や隙を見て判断する。


「...で、お前の目的は本当にそれ、なのか?」

「........っ.....く!」


一瞬だけど力が入り抵抗するつもりだったろうが俺がぎゅっと力を入れると呻く。


「お前みたいなやつを何人も見たことあんだよ! 調味料だけでこんなことするなら、店のもん盗むなりする。いくら小さな袋だろうと金目のもくらい判断できたはずだ、お前の手にはそれが滲んでる、違うか?」

「.......くっそ! くっそ!」

「侮辱している行為だと思うなら辞めておけ、お前はまだ若いんだ。」

「.......うるせええええええ! こうでもしないと、食べるもんもねえんだよ!」


悲鳴に似てる叫びにある子を思い出すが首を振り、ふうーと息を吐きギリッと力を入れる。


「ふっ、情けないねえーーこんな犯罪で人生を棒に振るのかよ、若いうちに楽しまねえともったいねえのに。」

「なっ! ふざけ!!」


思いっきり俺を見ようと顔を向ける少年が身体をこちらへ向け俺の表情をみたのだろうか無表情だと気づいたようだった。


「あーふざてるさ、お前が利用されてるってわかるからな。」

「な!!」

「何人も見たことあるって言ったろ。」


スッと少年を立たせると少年は驚いているものの逃げる行為が失せて俺を見る。


「あんた、いったい。」


異質なものを見るような少年に俺はニッコリ笑いゆるーく頭を撫でてからただの遊び人だぜと言うとなんだよそれーと笑っていた。

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