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運も実力のうち!  作者: 沙河泉
一章 第一部
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音無の砦①

「流石はスノウの魔法であるな!」


「きょっ…恐縮です大隊長」


僕たちは、スノウ隊長がかける魔法で、大分というか、ほぼ定刻通りに砦近くまでやってきたんだけど…。


「んー…なんかおかしくない?」


「どうした?」


「いやっ…なんか砦が嫌に静かなんですよ…」


「ふむ…そう言われれば…」


「しっ…静か…ですね」


「砦って…というか人のいる場所って、それなりに音があるわよね…なんか不気味…」


「なぁんか…嫌な予感がするんだよねぇ…」


「ふむ…主の勘はよく当たるでな。よし。スノウ」


「はいッ!」

「すまぬが、一時指揮権を委ねてはもらえぬか?」

「かっ畏まりましたッ!す…スノウ隊の指揮権を大隊長閣下に委譲致しますッ!」


「うむ。では、総員戦闘準備。周囲警戒の上、速度を落とし進行せよ」

「「はっ!」」

「はぁい」


まぁ…警戒はしなくても大丈夫そうなんだけど…一体、何が起こったのやら…。それよりも…前を行っていてた部隊が全く見られないのが気になるんだよね。だってさ…帰りの部隊とすれ違わないんだよ?おかしくない?軍用道路なのにさ。任務が終わったら、戻り馬車があってもおかしくないと思うんだよね…。うぅん…


「レイル!」

「はっ!」

「そなたには、斥候を命じる。砦まで様子を見に行って参れ」

「はっ!」

「無理はするな。命は捨てるな。情報だけで良い。目で見、耳で聞、感じたことを率直に伝えよ」

「畏まりましたっ!」


おっ。レイルさんが砦に向かっていった。砦までは1km弱。風向きは向かい風。音が届かない訳はない。うぅん…。


「マート」


「あぁ。大隊長。どうしたの?」


「いや…主が悩んでおるでな。何に悩んでいるのか気になったのだ」


「あぁ。えっとね…たぶんだけど…おっ?」


「む?早いな」


「あっ…えっと…私が速度が上がるようにこっそり魔法をかけたので…」


「そうか。いやっ助かった。レイル!報告を」


「はっ!進路周囲に敵影はありませんでした。砦付近には、我軍の荷駄が乱雑に放置されており、当然ながらこちら側の門は開いていました。中を伺うことができましたが、確認する限り、人影はありませんでした。火災などの類は認められませんでした」


「ふむ。魔法の類…痕跡などは?」


「申し訳ありません…。魔力感知に関しては疎く…」


「相分かった。速やかに砦まで進むぞ。レイル、ご苦労であった。荷台で休むと良い」


「はっ!(そういえば、いつもより全然疲れてないんだけど…まっ!休めるならラッキー!)」


そうかぁ…荷物が乱雑に…。ということは、中に入って何かが起きていたってことかなぁ…。音がないのが非常に気にかかる…。

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