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異世界に着いたら狼の群れのど真ん中とか、どんな罰ゲーム?

逃げた、逃げた、とにかく逃げた。


まず初めに群れのボスと思われる一回り大きな狼に飛び掛かり、驚きで戸惑う合間に左手で鼻先を押さえ右手を首裏に添え、


ゴキッ


一瞬鼻先を下に振るふりをし、鼻上の手を上に押しのけようとする反射に合わせて顎下を一気に持ち上げつつ右手を深く押し込めば完成。

ボス狼が気を失って倒れる。

その様子を見た狼たちは混乱し、動きが完全に止まった。

その隙を見逃さず、走る、走る、走る。

ただひたすらに、真っすぐに、しかし小丘を越えた先にある小川を見つけるやすぐに飛び込み、潜水したまま川下へ。

動揺から立ち直った狼の群れは青年を探すも、ついぞ見つけることはできなかった。






スキル「闘争Lv.1」を習得

スキル「体術Lv.1」を習得

スキル「急所攻撃」を習得

スキル「逃走Lv.1」を習得

スキル「狼体理解」を習得

スキル「疾駆Lv.1」を習得

スキル「瞬間理解」を習得

スキル「必死Lv.1」を習得

………

……








「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、…、あの禿爺、次に会ったらぶん殴るだけじゃ物足りん!!」


いきなり殺されかけたよ!?

そりゃ確かにちょっと小突きすぎたかもしれないけど、


世界を救ってくれ!→周りは敵だらけ!


は殺意ありすぎだろ!!


「はぁ、とりあえずこの濡れた服とか体とかどうにかしないとなぁ」


そういって、日当たりの良い場所で少し寝転んだ。

そうして少し休憩した後、改めて町を探して歩き回る。

それから1時間ほど歩いただろうか、ようやく遠くのほうに町影が見えてきた。


「おぉ、町が近くにあってよかったよ。おや、思ったより大きい? というか、お城?」


思ったより大きい街だったので、むしろ街に入れるかどうかが気になってきたのだった。


「まぁ、ほかに当てもないから、行くだけ行ってから考えるしかないか」


気持ちを切り替えて、真っすぐに街に向かうのであった。






スキル「環境適応」を習得

スキル「精神統一」を習得

スキル「鷹の目壱」を習得

スキル「楽観思考」を習得

スキル「高速思考」を習得

スキル「健康体躯」を習得

………

……








そして、街の入り口と思われる門の前についたとき、その目に映った光景は


「あれ、昼間なのにシャッター街??」


入口を閉じた店と、誰も歩いていない大通りであった。






お読みいただき、ありがとうございます。

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