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終章「新生活の幕開け」

 目を覚ましてから、世界を離れるまでは早かった。

 タイムリミットまでの間に状況を説明し、朱里と交換と言う名目でヴィオレに魔玉を返し、リーリアを説得。リーリアの説得はかなり大変だったが、最終的には僕と朱里の2人の間に割り込むの事になるので困る、使徒としての使命は終わったのでこれからは女神様に一層尽くして欲しい、となんとか説き伏せた。

 3人だけの見送りで世界を去り、新たな世界へと旅立つ。去った世界が今後どうなるのかは、極力気にしない事にしながら、新たな世界に降り立つ。


「さて、どうしようかアカリ」

「とりあえず人のいる場所を目指しましょう、シン先輩」


 まだ名前呼びに慣れない、と言うか照れ臭いからとシン先輩の呼称を使いだした朱里。そんなところも可愛いな、と思いながら歩き出す。


「なぁ、アカリ」

「なんですか?」

「職を見つけて、生活がある程度安定するまで我慢するからさ」

「え、なんですか。告白したから私の身体を好きにしたいとかですか? シン先輩はやはりケダモノですね。男はオオカミなのですね」

「はいはい。で、生活が安定したらでいいからさ」

「むぅ」

「結婚してくれる?」


 目が見開かれ、口は半開きで間抜けな表情。それが理解と共に驚き、羞恥、喜びへと変わっていく。うん、やっぱり朱里は世界一可愛い。


「もちろんです」


 こうして僕たちの冒険は終わり、新しい生活がはじまった。

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