第0話. いわゆるテンプレプロローグ
この度は『平和な異世界魔物ライフ(仮称)』に興味を持っていただきありがとうございます。
異世界転生・転移物小説を読み漁って、自分でも書いてみたいと思い、適当に書き綴ったものです。
多数の作品に影響を受けているため、問題になるかもしれませんが、右も左も分からないためこっそり教えていただけたら幸いです。
お目汚しになってしまうかと思いますが、どうかよろしくお願いいたします。
平成27年3月27日
かっしぃ
「さっむ…」
緑の看板のコーヒーショップから出ると、すっかり夜も更けて冷えた空気が肌に触れる。
手に持ったコーヒーを口に含み、マフラーを巻きなおして帰路に着く。
「にゃー」
どこからか猫の声。
見遣ると青いリボン型の首輪をつけた猫が、これまた青いマフラーを巻いた長い髪の女性と戯れていた。
あのお姉さんの飼い猫かな…
青年--黒地悠水は口元に笑みを浮かべて帰路にいる彼女らを見る。
ふといきなり眩しくなった--トラックが一台、猛スピードで突っ込んできていた。
ヘッドライトがまるでスポットライトのように彼女らの背を、そして自分を照らしていた。
逆光でよく見えないが運転席には頭を抱えている人影が見えた。
「にゃっ!?」「ふぇ?」
猫は気付いたようだが、お姉さんはまだ気づいていない。
「あっ…くそっ!」
叫んでも彼女は動けない。
そう悟った時には身体が動いてた。
助けなきゃ--
思ったより早く動けたからか、はたまた想像以上にトラックの速度が遅かったのか。理由はわからないがお姉さんの元へたどり着いたのは俺が先だった。
お姉さんを横へと弾き飛ばして、迫るトラックを見遣る
--死ぬのか
死を悟る。否、知っていた。
瞬間、迫るトラックと接触し、激痛が全身に走った。
--いてぇ…痛すぎる……
視界は赤く染まり、そして黒く暗くなっていった。
遠くで声が聞こえる。笑い声だ。
--何がおかしいんだよ…
痛みが引いていく。感覚がなくなっていくようだ。
--これが死ぬってことなのかな。これは…知らないな。
意識が遠のく。眠る時ってこんな感じなのかな、と思いながら。
--……なんで…まっ……!
何かが聞こえた後、微かに温かさを感じた……が、意識はそこで途切れた。
改めて読んでいただきありがとうございます。
誤字脱字やおかしい箇所などあれば是非お教えいただけたらと思います。
2017/03/29
追記:各所改行して若干見やすくしました。
あと主人公の名前にルビを振りました。