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艨艟は歓喜に奮え

遅くなって本当に申し訳ありません!

筆が早いのか遅いのかよくわからない作者です


遅くなった分、今回は濃厚な内容となっている・・・はずです


どうぞ、よろしくお願いします

 一斉回頭終了後、観測射撃を再開した“紀伊”が敵一番艦(この時点で、見張りより“コロラド”である旨が報告されている)に対して夾叉弾を得たのは、第二射目にしてだった。

「次より斉射!」

 観測機からの報告を受けて、深山は叫ぶ。各砲塔の右砲、左砲、両方に一式徹甲弾が装填され、全力斉射に備える。これからが、“紀伊”の本領発揮であった。

 “紀伊”に搭載される四一サンチ砲の装填速度は、四十秒に一発。その度に、全八門の主砲が咆哮を上げることになる。

 だが、“コロラド”とてやられっぱなしではない。まして相手は、世界最強の一角をなす、“紀伊”のライバルだ。

 斉射の準備をしている間に、敵弾弾着の衝撃が“紀伊”を揺らした。それまでにない大きな揺れに、深山は何かを感じていた。

「敵弾、本艦を夾叉しています!」

―――やはり、か。

 “コロラド”もまた、“紀伊”と同じく二回の弾着修正で、夾叉弾を得たのだ。次からは、斉射弾が降ってくる。

 まさに殴り合いだ。戦艦対戦艦、海の覇者たる者同士の意地と誇りをかけた戦い。

―――負けるわけにはいかんな。

 鉄砲屋として、これほど血潮が湧き立つこともない。自らの最高の技量と敬意をもって、全力で叩き潰す。

 ほどなく、各砲塔から装填作業の完了と斉射準備の完了が伝えられた。艦上に、主砲の発射を告げるブザーが鳴り響く。方位盤を覗く立糸特務大尉は、いつも通りにゆっくりと、主砲発射のトリガーに指をかけた。

 ブザーが鳴り止む。ほんの一瞬の静けさが、艦上に生まれる。

「撃ーっ!」

「撃っ!」

 深山の号令に応えて、立糸が主砲の発射トリガーを引く。一拍を置いて、連装四基八門の主砲に砲炎が迸った。それまでの交互撃ち方を遥かに圧倒する衝撃と轟音が“紀伊”を奮わせ、一トンにもなる四一サンチ砲弾を超音速で吐き出す。“紀伊”は、ついに主砲の斉射へと踏み切ったのだ。

 斉射に移行したのは、“紀伊”だけではない。四一サンチ砲弾が一万四千メートル先の“コロラド”へと到達する時間は、単純計算で二十秒弱。砲弾が飛翔を続ける間に、今度は“コロラド”の主砲が斉射の準備を整え、その鎌首をもたげる。

「“コロラド”発砲、斉射です!」

 見張りの水兵が絶叫する。艦上構造物を前後から挟み込むようにして、巨大な砲煙が真っ黒い雲のように広がっている。衝撃波が海面にクレーターを作り、波という波を消し去っていた。彼方で上げられているであろう咆哮は、この“紀伊”に真っ向から対抗する意志に満ちている気がした。

 その砲煙が収まるか収まらないかのうちに、“紀伊”の第一斉射が弾着して、丈高い水柱を噴き上げ、煙を吹き飛ばす。それはさながら、“コロラド”に負けじと挑みかかる、“紀伊”の決意の如しだ。黒雲と白濁で覆われた敵艦の艦上に、命中弾炸裂の閃光が走る。

 観測機の報告が入る前に、“コロラド”の第一斉射が降り注ぎ、艦の右と言わず左と言わず、海水が蒸発して水蒸気となり、衝撃が巨大な波浪となって艦体を揉みしだく。小一時間ほど前の嵐に似た動揺に、深山は足を踏ん張って耐えていた。

「被害は?」

 深山は真っ先に各砲塔と射撃指揮関係の被害を確認する。幸いにして、各部に異常はなく、“紀伊”の第二斉射には何ら支障はなかった。

 この時になって、先の第一斉射に関する報告が観測機より上げられた。命中弾は二発。いずれも、艦の後部に命中している。目立った損害を受けた様子はないとのことだ。

 準備が完了した“紀伊”の第二斉射が放たれ、敵弾弾着の動揺から立ち直った艦体を再び横方向へ傾ける。艦上に響き渡る砲声が、深山の鼓膜を強かに打った。

 当然のことながら、“コロラド”もまた、何事もなかったかのように第二斉射を放つ。元の艦体は対一四インチ防御とされているが、防御力に定評のある米海軍内では、新鋭の“ノースカロライナ”級や“メイン”級に次いで、“テネシー”級と同等の装甲を有しており、実質的には“長門”型と同程度の防御となっている。四一サンチ砲弾数発程度ではびくともするはずがなかった。

 お互いの砲弾が、遥かな高空で交錯し、それぞれの目標へと落下していく。一トンにもなる巨弾が、空気を割く唸りをあげて、敵艦に降り注いだ。

 先に弾着するのは“紀伊”の第二斉射だ。砲煙が収まりつつある“コロラド”の周囲に海水の巨塔が林立し、特徴的な籠マストをその向こう側に隠す。命中弾炸裂の閃光が、“コロラド”を覆った水柱の向こう側に見えた気がした。

 深山がそれを確認する前に、今度は“コロラド”の一六インチ砲弾八発が“紀伊”に襲いかかる。炸裂音と破砕された金属が擦れる異音が鳴り響き、衝撃が射撃指揮所を震わせる。至近弾は海面を突き破ってから信管を作動させ、爆圧が艦底部を痛めつけた。

「一番副砲大破!」

 副砲射撃指揮所から上げられた報告を、伝声管に取り付いた水兵が叫ぶ。帝国海軍初の砲塔型副砲のうち、左舷前部にある一五・五サンチ連装副砲が被弾し、爆砕されたのだ。主砲ほど厳重な装甲が施されていない副砲は、一六インチ砲弾が直撃すれば一たまりもなかった。

『一番副砲、弾火薬庫注水』

 風中が砲弾の誘爆を防ぐために弾火薬庫の注水を命じた。帝国海軍で最も優れた注排水機能を持つ“紀伊”のポンプが作動し、鈍い音とともに海水を弾火薬庫に注ぎ入れる。その間に、第三斉射が放たれた。左舷側に巨大な火球が生まれ、四一サンチ砲八門が爆音を轟かせる。被弾に堪えることなしに、“紀伊”は自らの生きがいを実感するかの如く、強烈な咆哮を上げていた。

 弾着までの時間を計測しながら、深山は“コロラド”を睨み続ける。その主砲口に、三度目の斉射を放つ閃光が走る。“紀伊”と同じく、合計で八門を搭載する一六インチ砲が褐色の砲煙を吐き出し、すぐに風が吹き流した。その艦影に、被害らしい被害は認められなかった。

 手元のストップウォッチが、弾着の時間を示すのに然して時間はかからない。超音速の砲弾はあっという間に一万四千メートルを飛翔し、“コロラド”の周囲にマストの倍はあろうかという水柱を立ち上げた。海水のカーテンの内側で、一式徹甲弾が弾け、爆発光が生じる。

 入れ替わりに、“コロラド”の一六インチ砲弾八発も“紀伊”に到達し、命中弾が艦体を打ち据える。それまでよりも激しい衝撃が射撃指揮所を襲った。敵弾は、どうやら艦橋の基部辺りに命中したらしい。衝撃は大きかったが、被害は少なかったはずだ。バイタルパート―――重要防御区画と言われるだけあり、艦橋などの艦上構造物周辺には十分な防御が施されている。

 特に被害報告が上げられることもなく、“紀伊”はそのまま第四斉射の準備を終えた。主砲発射を告げるブザーが鳴らされる。

「撃ーっ!」

「撃っ!」

 深山の号令に応えて、立糸はそれまでと全く同じ力加減で発射トリガーを引いた。このわずかな力加減の変化でも、主砲発射のタイミングが狂い、正確な射撃が望めなくなるのだ。文字通り、立糸は全身全霊で、“紀伊”の発射トリガーを握っていた。長年に亘って海軍に勤め、叩き上げで士官になるほどの実力を持つ立糸だからこそ、できることだった。

 実はその立糸は、今回の作戦が終わり次第、配属を変えられることになっていた。次の配属先は、先日本土で竣工したばかりの新鋭戦艦だ。彼の長年の経験と腕を買われての指名だった。

 階級は上であるが、純粋に砲術の大先輩として立糸を尊敬する深山は、これが最後になるかもしれない彼の主砲射撃を、より一層身が引き締まる気持ちで見つめていた。

 立糸の手によって放たれた第四斉射の八発が、特大のアーチを描いて“コロラド”の頭上から落下する。噴き上がる水柱はある種幻想的な輝きを放ち、白濁の巨壁となって“コロラド”の姿を覆い隠す。その内側で何が起きているのか、射撃指揮所から窺うことはできなかった。

 第四斉射の報告が届く前に、甲高い風切り音が迫ってきた。その旋律が頭上を圧した時、多数の水柱が現出し、命中弾炸裂の衝撃が艦体を震わせる。今度は二発を被弾したらしく、前後から襲ってきた衝撃に、さすがの深山もよろけそうになった。

「観測機より、先の砲撃による命中弾は二発です!」

 通信室から届いた報告を、伝声管に取り付いていた水兵が伝える。深山の方でも、“コロラド”の様子を捉えた。大きな変化―――速力の低下や艦体の傾斜などは見受けられないが、艦上構造物の中央付近からうっすらと黒煙を噴いている。命中弾の何発かは、“コロラド”の副砲や高角砲を吹き飛ばしたのかもしれない。

―――まだまだ、反復が必要か。

 世界最強の四一サンチ砲艦同士が、その全能力をもって相対しているのだ。そう簡単に決着などつかない。黒煙を噴く“コロラド”に被害を蓄積し、戦闘不能に陥れるまで、砲撃の手を緩めてはいけない。

「撃ーっ!」

 深山はさらなる斉射を命じる。深山の出身である、鹿児島は桜島の噴火を思わせる真っ赤な火焔が奔騰し、噴火口から黒煙が吐き出される。灼熱の火山石が如き四一サンチ砲弾が、あらゆるものを無に帰すべく飛翔していった。

 同じような光景が、“コロラド”でも繰り返される。そそり立つ八本の砲身から生じた爆風が、燻っていた黒煙をきれいさっぱり吹き飛ばす。あらわになった艦影は、米戦艦らしい無骨なシルエットを保っており、“紀伊”と深山たちを威圧していた。

「だんちゃーく!」

 砲弾到達までの時間は決して長くない。ストップウォッチの針はすぐに時間を報せ、深山が声を張り上げる。それに応えるようにして、“コロラド”の周囲に白銀の柱が立ち上った。

 入れ替わりに、“コロラド”から放たれた八発の一六インチ砲弾が降り注ぐ。鋼鉄の火矢は“紀伊”の重要区画を守る装甲にぶち当たり、盛大に火花を散らす。やがて信管が作動して、周囲の防御が弱い装備を巻き込みながら、火柱を噴き上げた。

 やはり、衝撃は大きい。艦橋トップの射撃指揮所は、まるで海神が鷲掴みにしたかのように、激しく揺れ動いた。その揺れを、全員が方位盤にしがみついてやり過ごす。

「三番高角砲大破!」

 左舷に搭載する対空火器を一括指揮している高射装置から被害報告が上がる。航空機への備えとして据えられた一二・七サンチ連装高角砲は、飛び込んだ一六インチ砲弾によって、砲員の十二名諸共粉微塵に吹き飛ばされたのだ。

 届く被害は自艦のものばかりだ。敵艦の被害など確認する方法がないのだから、致し方ないと言えば致し方ない。だがそれでも、着実に累積していく被害を目の当たりにして、深山の額にも焦りの汗が浮かぶ。何とか状況を打開したいが、砲術長の自分にできるのは、ただひたすらに主砲を放ち、“コロラド”の戦闘能力を削ぐことだけだ。そのための第六斉射の準備が、今眼下の砲塔で着々と進められているのだ。

 が、時には嬉しい報せが届くこともあった。

「観測機より、先の命中弾は第二砲塔を破壊した模様!」

「本当か!?」

 反射的に、深山は並走する“コロラド”の様子を凝視した。ここからでは、“コロラド”艦上の状態はよく見えない。確かに、第二砲塔付近に立ち上る黒煙が見えるが、それが敵の主砲塔を破壊したことによるものなのかは、判断しかねた。

「第六斉射準備よし」

 そうこうしているうちに、第六斉射の準備が整う。深山の号令で立糸が発射トリガーを引き、配線を伝って送られた電気信号が、発砲遅延装置によるわずかなずれをつけられて各砲の装薬を炸裂させた。一トンもの大重量物が急速に加速され、大気を切り裂く衝撃波を振りまきながら一万四千メートル彼方の“コロラド”へ飛翔していく。

 “コロラド”も、負けじと主砲を怒らせる。その砲煙は―――

「敵艦、第二砲塔沈黙しています!」

 見張り員が喜色を滲ませて叫んだ。米戦艦を特徴づける籠マストのすぐ前に据えられている第二砲塔からは、先ほどまでの圧倒的な主砲発射炎は見受けられない。“紀伊”の砲撃は、“コロラド”から砲力の四分の一を奪い去ったのだ。

―――これで、俄然分がよくなる。

 これまでの砲撃で、“紀伊”と“コロラド”の主砲発射タイミングは、ほとんど互角であることがわかっている。すなわち砲塔一基を潰したということは、単位時間当たりの弾薬投射量で勝ることを意味するのだ。

 それでも、放たれる砲弾が一六インチ砲弾であることに変わりはない。当たり所によっては、この“紀伊”も“コロラド”と同じく、重大な被害を受けることもある。それこそ、砲撃能力を失うような損害を。

 未だ、油断は大敵であった。

「だんちゃーく!」

 “紀伊”の第六斉射が“コロラド”を包み込めば、お返しとばかりに“コロラド”側の砲撃が“紀伊”を叩く。

 異音は艦橋の後ろの方から聞こえてきた。その後に、蒸気が漏れるような掠れた音も。どうやら敵弾は、煙突かその周辺に命中したようだ。

―――冷や汗ものだな。

 これが、“紀伊”以外の日本戦艦であったなら、ことはもっと重大だったかもしれない。煙路防御を施していない他艦では、砲弾が缶室に直接突き刺さり、航行の自由を奪っていた可能性が高い。たった今の被弾は、帝国海軍最新鋭にして最強の“紀伊”だからこそ耐えることができたのだ。

 “紀伊”は何事もなかったかのように航進を続ける。“コロラド”もまた、“紀伊”との同航戦を続けている。心なしか、その甲板から噴き出ている黒煙の量が増したような気がした。

「“妙高”炎上、速力低下!落伍します!」

「“神通”加速、二水戦各艦続行します!」

 二つの報告はほとんど同時だった。“紀伊”の後方で、新たな動きがあったのだ。

 四隻いた敵巡洋艦のうち、一隻は“羽黒”との砲戦の末に撃破されていた。同じく“那智”も、敵二番艦を追い込んでいる。逆に、三、四番艦の集中砲火を受けた“妙高”は多数の被弾により炎上、隊列から落伍した。二水戦の突撃は、この巡洋艦同士の戦いを支援するためのものだろう。

 一方、“紀伊”の僚艦である“尾張”もまた、敵戦艦二番艦―――“ウェスト・バージニア”と熾烈な砲撃戦を繰り広げている。

 海戦は、今まさに佳境を迎えようとしているのだ。

 砲火入り乱れる海戦場において、“紀伊”もまた遅れまじと第七斉射を放った。発砲の瞬間、艦は歓喜の咆哮を上げるように打ち震える。砲術長席でその衝撃に身を任せる深山は、さながら自らと“紀伊”が一体となっているかのような錯覚に捉われた。

―――俺も同じだ、“紀伊”。

 結局、心のもっとも奥深いところで、深山はこの状況を楽しんでいるのだ。あらゆるしがらみを解き放った時、最後に残った感覚は、自らの信じる仲間と乗艦と共に、研鑽を積んできた自らの技量を最大限にぶつけることのできる相手と戦える喜びなのだ。

 狂気。そう言われてしまえば、そうなのかもしれない。だが深山は、根っからの鉄砲屋なのだ。最高のライバルと主砲を撃ち合うことができるのが、至上の喜びなのだ。それは、軍艦として生を受けた“紀伊”と、共通する想いなのかもしれない。

 “紀伊”と“コロラド”、お互いの第七斉射が落下する。水柱がその姿を覆い、まるで純白のドレスを纏ったかのように、壮麗なベールを引いていた。

 予感が、していた。この一撃が、全てを決着する。そんな、予感が。

 唐突に、“コロラド”を包んでいた海水の膜が吹き飛んだ。内側からオレンジ色の炎が沸き起こり、海水を蒸発させながら水面を明るく照らしだす。その光の中に、細かな破片が舞っているのが見て取れた。

 何が起きたかは明白であった。“紀伊”の放った主砲弾が“コロラド”の主砲塔を突き破り、艦の奥深く厳重に守られた一六インチ砲弾とその装薬を一時に誘爆させたのだ。本来であれば敵艦へ―――“紀伊”含めた帝国海軍艦へ向けられるはずだった砲弾たちは、皮肉にも“コロラド”を内側から無残に引き裂いた。

 水柱が崩れ去った時、そこにはかつて“コロラド”であった、黒煙を噴き上げる鉄塊が浮いていた。二番砲塔の辺りから真っ二つになった“コロラド”は、折れた箇所で生じた莫大な熱量が海水を煮立たせ、濛々と水蒸気を上げている。衝撃で倒壊したのだろうか、艦を象徴していた籠マストは煙突にのしかかるようにしてグシャリと潰れていた。艦首側はすでに海面に没し始めており、少しずつだが持ち上がっている。

 撃沈確実だった。

―――手強い相手だった。

 たった今、仕留めた敵艦を見つめて深山は想う。最後に“コロラド”が放った砲弾は、後部艦橋を貫き、そこに据えられていた予備射撃指揮所と共に、根こそぎ吹き飛ばした。あのまま敵艦が健在で、砲撃戦を続けていたら、先に音を上げたのは“紀伊”の方だったかもしれない。

 感傷に浸っていられる時間は、ほんの一瞬だった。

『目標を敵二番艦に変更!測敵急げ!』

 “コロラド”の撃沈を確認した風中が、深山に次なる目標を指定する。二番艦の“ウェスト・バージニア”はいまだに健在で、“尾張”と激しく撃ち合っていた。“紀伊”が参加すれば、それだけ決着も早くなるはずだ。

―――あくまで、最終的な目標は敵輸送船団だ。

 深山もそこは心得ている。決着が早ければ、それだけ輸送船団を攻撃する手数が多くなるのだから。

 “紀伊”が測敵を完了し、新たな目標に向けて第一射を放ったのは、それから一分ほど後のことだった。

・・・お気づきだろうか?


次に、作者が何を書こうとしているのかを


二水戦が突撃した意味を・・・!


ということで、次回は水雷戦を予定しています。できるだけ早く投稿したく思います

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