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仮面α  作者: 霧咲 ユウ
8/22

再会。

□■□■□■□■□□■□■□■□■□□■□■□■□■□








…静かな帰り道。








…晴れた夜空の下に、人の気配は全く無かった。








…静かに、満月だけが私を照らした。








…街灯が壊れてて、殆ど電気がつかない。


たまにパチパチと音が鳴る。








その薄暗い道をいつもと変わらないペースで進む。








それなりに都会化してきたこの田舎街で、広い道路の真ん中を堂々と走るなんて気分がいい。








…顔に当たる夜風は気持ち良かった。
















「ん…?」


…突然、真っ白になって目が眩んだ。








…何かがぶつかるような鈍い音と、強烈なブレーキ音が響いた。








…意識がもうろうとしてたけど、身体が宙に浮いていた。








…そうか…








…車とぶつかったんだ…。








…痛みがわからなかった。








…視界が…








…真っ白…
















…真っ暗…
















「…早く…救急車を……」








……誰?








…あったかい…








…大きな手…








…何処かで聞いた声…








……誰…………?
















□■□■□■□■□□■□■□■□■□□■□■□■□■□


「…………?」








…満月…。








…少しだけ気を失ったのだろうか…?








…壊れた自転車。








…凹んだ車。








…傍で電話する男。








…その車を運転してた人かな?








…私は車に跳ねられたのだろうか?








…そして…








「……きょう…や…………」








…運転手の男に背を向けて、私を支えてくれていた。








「……もうすぐ…救急車が来るから……。」


小さな声でそう言って、彼はその場から消えた。
















…行かないでよ。
















□■□■□■□■□□■□■□■□■□□■□■□■□■□








……病院に搬送された私は、車に跳ねられたというのに、足を軽く捻挫しただけだった。








まぁ事が事なので、頭から色々検査は受けた。








特に異常は無かったので、深夜には帰宅した。








後で警察から聞いた話だと跳ねられたのは、ほぼ自転車で、私は自転車から転倒したから助かった…と。








車の男はウトウトしていたそうで、衝撃音の後で状況を把握したそうだ。








私も…車のライトに目が眩んでからの記憶が曖昧なんだけど…








……私は跳ねられた後、地面に叩きつけられていない気がするんだ。








身体には擦り傷や打撲も見当たらない。








…もしかして…








…あの時…
















□■□■□■□■□□■□■□■□■□□■□■□■□■□

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