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仮面α  作者: 霧咲 ユウ
21/22

あれから。

□■□■□■□■□□■□■□■□■□□■□■□■□■□








「渚、おはよ♪」


「涛生ちゃん、おはよう♪」


…今日も下足場で渚と鉢合わせだ。








…あれから数日…。








…私達は日常に戻った。








…三條さんが逮捕されて、事件が公になっていく中、渚の心は大丈夫だろうか…という気持ちがあった。


…渚はいつも通り振舞っているが、やっぱりちょっと無理をしている様に見えた。


…彼自身もまた被害者という事もあってか、周囲の人はやや同情的だ。








…私達はなるべく普通に接した。








「お〜い涛生ィ〜…放ってくなよ〜〜。」


竜也がヘトヘトになって合流した。


「体力が足りんぞ〜‼︎」


体育教師っぽく言ってみる。


「人にチャリンコこがせといて〜こんのぉ〜〜‼︎」


…竜也が怒った(笑)


「あれぇ〜渚様ぁ〜お助けを〜〜(笑)」


渚の後ろに隠れた。


「それで隠れたつもりかーい、おバカさーん♪」


…このフザけた声は…。


「奏太ぁ〜‼︎」


「ぅわぁーw」








…そうそう、


今までと変わった事もあるんだよね。








「涛生ちゃんの勝ち〜‼︎さすが男子最強♪」


「一応、女子だっつーの‼︎」


「ぅはっ、ウケるーw」


「山田く〜ん、座布団10枚‼︎」








…うちのクラスの3バカは、4バカになりました‼︎








□■□■□■□■□□■□■□■□■□□■□■□■□■□








…時々、あの時の事を思い出す。








「涛生ちゃん?」








…あの時…


…狂也は…………








「涛生ちゃ〜ん⁇」


「…へ?」


「次の授業、調理実習だよ。」


「あ…そっか。」








…あの時…


…狂也は三條さんと屋根裏の窓から転落した。








……なのに……








…警察が突入した時には、三條さんしかいなかった。








…彼は警察病院に搬送されたが、あの高さから落ちたのに無傷だったんだ。








…三條さんは、殺人と殺人未遂で逮捕された。








…それから…








…転落した三條さんの傍には、白い仮面が落ちていて…








…割れていた。








…私の手元にあった黒い仮面も。








…『切り離された心』の彼は、あれ以降見ていない。








…もう仮面には何の力も無いって事なのかな?








…何かスッキリしない。








□■□■□■□■□□■□■□■□■□□■□■□■□■□








「涛生〜、この後カラオケ行かね?」


放課後、竜也が切り出した。


「ゴメ〜ン‼︎…今日は用事があって行けない。じゃあね‼︎」


私は急いで教室を出た。


「そか〜。じゃあな〜…。」




「竜也がフラれたーw」


奏太がからかった。


「じゃあ、僕達3人で行こう♪」


渚が仕切り直した。


「お前ら〜‼︎…よし、行こう‼︎」




「…つか、フラれた訳じゃねぇからな‼︎」


…竜也が間を置いてツッコミを入れた。


「いや、どうせフラれるよ。」


奏太がニヤニヤしながら言った。


「うん、竜也くんはフラれるよ♪」


渚も満面の笑みで言った。




「気持ち悪〜い片思いしてる奴に言われたかね〜わ‼︎」


竜也がちょっとムキになる。


「…あれを見たのか⁉︎」


…奏太がピクッとなった。


「あれって?ケータイの待ち受けが…………………………って事?」


「あーあーあーあー‼︎‼︎‼︎‼︎」


竜也を妨害した奏太。




「…奏太くんの待ち受け画面が…………」


「…渚くん?コレあげるから秘密にしようね。」


奏太が渚の肩を組み、何かを渡した。


「…これは…………」


「奏太〜、ワイロを渡すな‼︎渚〜、顔が赤い‼︎……俺も欲しい‼︎…………あっ‼︎…………」


…竜也が口を押さえたが、既に手遅れ。


「…え゛っ…」


「…竜也くん…それって…」


…2人がゾッとする。


「…………俺もだ‼︎」


…竜也が開き直った。


「「エエーーッッ⁉︎」」


奏太と渚の声がハモった。


「…つまり俺達は仲間…という訳だ。」


竜也が2人に歩み寄る。


「いや……ライバルだ…。」


奏太が火花を散らす。


「だとしたら僕の勝ち♪」


渚が満面の笑みで言った。


「「何で??」」


2人が同時に尋ねた。


「母性本能って奴だよ♪…こう…守ってあげたくなるようなキュンっとする男の子に、女子は惹かれるものさ♪」


「…自分で言うなw」


奏太がツッコミ。


「…いや、アイツに母性などない‼︎」


竜也が渚説を斬った。


「やっぱり男は体力と筋肉だよな‼︎…それにアイツとは間接キスもしてるし…………」


更に続けた竜也は、チョット照れながら言った。


「筋肉バーカw」


奏太がニヤリとした。


「…それって異性として認識されてないんじゃ……。」


渚が困り顔で言った。


「2人共わかっちゃいない。今ドキのイケてる男子は、オシャレでアクティブでねーと♪」


「…チャラっ‼︎」


渚が激しくツッコんだ。


「だからギャルとヤンキーにしかモテないんじゃね〜の‼︎」


…竜也が爆笑した。




「…で?結局の所、アイツは誰が好きなんだーい?」


奏太が言った。


「…う〜ん…」


「…誰だろう?」




…この3人のやり取りを私は知る由もない。








…その頃…


私は1人、ある場所へ向かっていた。








□■□■□■□■□□■□■□■□■□□■□■□■□■□

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