エピローグ
《アムール城》
城の中、心が透き通るように凍りついた空気が流れた。
「処刑……それしかあるまい」
「何を言うのですか。あの女神はこの国、唯一の闇の力を持つ者ですぞ」
「ゼウスが作り上げたしきたりを……忘れたのか?」
「…………ですが、それでは余りにもっ」
………
しかし、家来の言葉を女王はかき消して、言った。
「………………私が…………好きで、そうしようとすると、お前は思っているのか?」
それは、重たく、震えた口調だった。
「申し訳ありませんでした……」
深く、頭を下げる。
「行け……時間はない」
それは、丸で、感情を抜き取られた人のような口調だった。
・名前の由来
エンデュ…エンデュミオンを略した名。
セレネ…ギリシア神話の月の女神セレネ(セレーネ)をそのまま採用した。なお、セレネは、神話でエンデュミオンとの恋物語は有名である。
ナキア…ルシファーの配下の一人である悪魔、サタナキアから名をとった。
ラピス…夜空の色をラピスラズリとも言う事から、名をとった。夜の神であるため、考えた名である。
クラ…日本神話の闇の神、闇御津羽神から名をとった。
Mr.ハット…大きな帽子を被っていることから。
アスハ…日本の屋敷の神、アスハノミコトを略した名。
アネモイ国…ゼファーを含めた、風の神々の事をアネモイと呼ぶ事から。
尊の国…日本神話に登場する神々は、○○ノミコトという名の神が多い事から。
尚、ストーンメルテッドはシリーズ作品として制作しています。




