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シーカーの軌跡  作者: レイン
βテスト
4/25

4

俺は吏岳さんたちの家を出て、まず市場で初級ポーション5本を100Eで買い、その後街の外に出るため南門に向かう。


まずは初心者の草原と言われるチュートリアルでも出てきた角ウサギが出るか場所にいく。


しかし、まだ二日目なのでポップ待ちのプレイヤーが多く、ポップしても他のパーティーにとられ、活動できそうにないので西の方にある、深緑の森に来た。


そこは木や草が生い茂り、風で植物が揺れる音以外なにも聞こえない森だ。


気配察知にはまだなんの反応もない気配察知の目安としては10m+スキルLvmで俺の気配察知のLvは1なので大体11mくらいの範囲で、平原なら狭く感じるが森だとすごい便利に感じる。


そのまま少しあるくと近くでポップしたのか10m位先に、気配が3つほどできた。


気づかれないよう静かに近付くと、フォレストウルフが3体群れていた。


気付かれないように静かに距離を縮めていく……


しかし、突然フォレストウルフは顔を上げ、此方の方に向き、3体同時に襲ってきた。


くそっ、何でばれた!?


奇襲に失敗し、動揺していると狼たちが爪で切り裂こうと飛びかかってくる。


ビリビリと打ち付けられる殺気に僅かに身体が固まり肩に攻撃が掠る、肩に痛みが走り更に動きが止まった俺に追い討ちが掛かる。


それをギリギリ槍の柄で防御し、何とか体勢を立て直す……


HPを確認すると1割程削られており、このあと3体の攻撃を避け続けないと即行で死に戻りしてしまう。


何もしずにそれはあまりにもショボすぎる。

気持ちを奮い立たせ、再び飛び掛かってくる狼に弐之型:閃で切りとばす。


あぁ、僅かでも気を纏うと良いんだっけ?


そう思いだし狼が切り付けられ怯んだ隙に丹田に集中し、うっすらとだが身に気を纏うと今度は俺から狼に詰め寄る。


まずは一匹削る!


3体いるうちの一番右の左の狼に詰め寄ると相手が動く前に槍で突く。


足に刺さり、体が硬直したところに壱之型:柊で首に槍を突き立てる。

だけど型はできてもスキルを習得していないのでアーツのダメージ補正がないのでダメージは普通よりも少ない。


まぁ、覚えるまでの辛抱だ。


その攻撃がクリティカルだったのかその狼のHPが残り3割までへる。

ここで畳み掛けようとすると横から他の狼が飛び掛かってくるのが見えたので急遽突きをやめて槍を横に一閃する。


横からの攻撃は免れたが俺も急な攻撃の変更にバランスが崩れ追撃できない。


ドカッ!

ぐっ……


その隙にもう一匹に突進されて3mほど吹きとばされる。


しかしそのまま倒れているわけにいかず急いで立ち上がる。


俺のHPは残り6割ほどまで減っていた。


ポーションを飲んでおきたいが3体いると飲んでいる暇がない……どうにかいったい倒しきらないと……


HPが少なくなった狼は一番後ろで控えている。

……地味に賢いな。


かと言って奥の狼に突っ込んでいくのも無謀なのでまず前にいる狼をどかす。


「[ストーンバレット]」


攻撃の幅のある土魔法で石の弾を作り出し、前にいる2体の右の狼に打ち出す。

突然違う攻撃をされ虚を衝かれた狼は避けられずまともに食らい、数m程転がっていく。


そいつが戻ってくる前にこいつを終わらせるッ!


左の狼に接近し、突きを放つ。

しかし、単純な攻撃は避けられ、反撃をされる。

それを柄で弾き、砕で前足を砕く。


たたらを踏んだところに柊で頭を突き、何かされる前に戻ってきた狼諸とも閃で切り裂く。


2体のHPが0になりエフェクトを撒き散らし消えていくのを無感動に眺め、最後の1体に止めをさす。


「……ふう、予想以上に大変だな」


けど戦いかたは何となくわかった。

次からはもうちょっとうまくやれそうだ。


ピロン、と音がなりレベルアップのメッセージが視界に映る。戦闘が終わると経験値が入るのか……


減ったHPをポーションを2本使い全快させる。


ちなみにポーションの効果はこんな感じだ。


初級ポーション

★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

初心者用のポーション。

手頃な値段で購入できる。

HPを2割回復させる。


これは15Lvまで使えるものでそれよりLvが高くなると購入できなくなるらしい。


休憩を終えたので再び探索を始める。

気配察知で捉えた敵に接近し狼の場合はきっと休憩を終えたので臭いでばれたんだろう、風下に移動して臭いでばれないようにする。


今度見つけたのはさっきと同じフォレストウルフの群れで今度は5匹だ……奇襲でダメージを食らわせれたら勝てるな。


風下に向かい後6mほどに近づき、タイミングを見計らい、一気に近付く。


そして一番近くにいた狼の首に柊で槍を突き入れた後回りにいる狼を閃を使い切り飛ばし、疑似肆之型:桜で一匹目の狼を仕留める。


「くらえ![サンドストーム]!」


何もできず仲間を減らされで怒っている狼に広範囲魔法を放つ。

MPのほぼすべてを持っていかれたがそれだけの効果を発揮し、狼達のHPを大きく奪う。


砂を打たれ、弱った狼を柊で突き刺し、砕で頭を砕き、閃で残りの狼の首を飛ばす。


以外にもあっけなく終わり俺はふぅっ、と息を吐く。


ピロン、と音がなりまたLvが上がった。



それから狩りを続け、フォレストウルフ3体の群れを3つ、4体の群れ1つ狩ったところで暗くなり始めたので街に戻ることにする。



「おばちゃん、一人部屋2日分空いてるか?」


「はいよ、空いてるよ。一泊50Eだから2日で100Eだよ」


街につき、門衛に話しかけると妖精の宿り木という宿が良いと言われたので、そこに行き、部屋を一泊50Eで2日分とった。


そして、部屋でまずは気の練習だ。

集中し、気を体に巡らし、回転させるように動かす。

慣れてきたところで物質化に挑戦する……


気を一ヶ所に集中して放出していく……

身体からの気の噴出が限界まで達し、遂に集中力が切れ、集まっていた気が回りに霧散する……


「ふぅ……」


ピロン

『気功法を習得しました。

条件を満たしました。

槍術がなくなり、ユニークスキル御影流槍術を習得しました』


アナウンスが聞こえた。

そういえばステータスの確認してないな……


メニューを開きステータスを確認する。


Name シーカー

年齢 20

種族 ヒューマン Lv6


HP 90/90

MP 90/90

Str 30

Vit 30

Int 30

Agi 30

Dex 30


BP25


固有スキル

状態異常耐性(微)


スキル

unique:御影流槍術Lv1 new!

鍛治Lv1 生産者の心得Lv1 土魔法Lv2↑up 気配察知Lv2↑up 気功法Lv1 new!

空き4

メニューを開くとスキルにユニークスキル、御影流槍術が追加されていた。

てか、御影流槍術ってユニークだったのか……


ユニークスキルは一人が修得すると他の人が修得できなくなるスキルのことだ。


そういえばLvも上がっているのでBPも降っておこう。


Name シーカー

年齢 20

種族 ヒューマン Lv6


HP 108/108

MP 108/108

Str 35

Vit 35

Int 35

Agi 35

Dex 35


BP0


固有スキル

状態異常耐性(微)


スキル

unique:御影流槍術Lv1 new!

鍛治Lv1 生産者の心得Lv1 土魔法Lv2↑up 気配察知Lv2↑up 気功法Lv1 new!

空き4


結論から言うと全て平振りにした。

一応考えはある。

バランス良く振ることで弱点を少なくしたかった。


極振りや二極振りはそれに特化してて強いことは強いが逆にそれが弱点になることも多い、と俺は思う……

だから逆に平振りにした。

これからもその予定だ。

器用貧乏になるかもしれないけど使いこなせたら……万能だ。




朝になり昨日ドロップしたアイテムを売るために市場に向かう。

1日経ち市場にも商人わ生産プレイヤーもいるだろうからそこで売ろうかな。


「買取りしてくれるかー?」


プレイヤーが露店を開いているのを見つけ声をかける。


「わかったわ、書いとる値段決めるからアイテム出して」


「了解、一種類ずつおいてくぞ」


言われたところに売るアイテムを一種類ずつおいていく。


フォレストウルフの毛皮、フォレストウルフの牙、爪、魔核を置く……


「ちょ、ちょっとー!? フォレストウルフ!? 君西の森に行ったの!?」


「西の森? 深緑の森のことか?」


「そうよ、深緑の森って呼ぶのが面倒だから西門の方に有るから西の森ってなったって掲示板でレスであったんだけど?

それで昨日、深緑の森に行ったパーティーが5体のフォレストウルフの群れに襲われで2体倒したは良いけどその時点で回復アイテムも切れてHPバーが5割位しかなくてそのあと残り3体に殺られたの……それを君がこの素材を足すから驚いたじゃない!」


「いや、そんなこと言われてもな。そこまで強いか? 5体や4体の群れは流石に危なかったけど3体くらいなら戦闘スキルだけで倒せたぞ。最初は危なかったけどな……3体で死にかけた」


「え? 死に戻ってないの……?」


「え? 死んでないぞ? 一戦目は危うく死に戻りかけたがな!」


「ねぇ! お願いがあるんだけど! 君が獲ってきたアイテムを売る時は全部私のとこに持ち込んでくれないかな? 代わりに武器防具は安く提供するよ。もちろん君のパーティーの人たちも!」


「ほう、安くなるのはいいがちゃんとした防具作れるのか?

それに武器は自分で作るつもりだから武器は頼まないぞ。あと勘違いしてそうだから言うが俺はソロだ。」


「それは任せてッ!私生産特化だから品質は保証するよ!

武器は……しれなら仕方ないね。じゃぁ代わりに報酬に色をつけるか、情報の提供でどう?」


「ならいいか。わかった、これからはここに持ち込むことにする。情報か、俺結構そういうの疎いから情報の提供で頼む。」


「そう、よかった! ならそうゆうことで!

早速売ってくれる素材全部出して!」


「わかった。って言っても昨日そんなに狩ってないからな全部10個ぐらいしかないぞ。あ、ちょうどいいから良い鍛治師がいるとこ知らないか? 師事したんだが」


情報をもらえることを思いだし鍛治師の場所を聞いてみることにする。


「そんだけあれば十分たくさんよ……それ以上はお金が足りないわ……

えっと私が師事したところは沢山職人がいてね、そこに何人か鍛治師がいるからそこいってみたら? NPCとは思えない人間っぽさよ。因みに私の師匠はグランて名前のNPCよ」


「サンキュ! 今日は狩りして明日いってみるわ。ボス素材手に入るまでに鍛治スキルのLv上げておきたいしな」


雑談している間に鑑定が終わったらしくトレード欄にお金が表示される。


「フォレストウルフの毛皮12枚が1枚300Eで3600E、牙10本が1本250Eで2500E、爪13組が1組500Eで6500E、肝5個が1個400Eで2000E、魔核1個が1000E、合計15600Eよ。ギリギリ資金が足りてよかったわ、これでスキルレベルup&資金増加の一石二鳥ね! ありがとう、また来てね♪」


「おおぅ、いきなり大金が……

うし、んじゃ狩りいってくる。今日はもう金がないだろうから明後日か明々後日また来るわ」


「わかったわー。あ! ちょっと待って、フレンド登録しておきましょ! そしたらいつでも連絡とれるから!」


言われて気付きフレンド登録をする。


「あぁ、そうだったな、んじゃよろしくなナツカ」


「うん、またねシーカー君!」




西の森でフォレストウルフを狩った。フォレストウルフ以外に遭遇しないんだが西の森はフォレストウルフしかいないのか?


昨日よりも長く狩りをしたので、レベルも昨日よりも上がり、スキルのレベルも順調に上がっていた。そして、宿に行く前に俺はナツカが言っていた所に寄り、明日また来るのでよろしくお願いします、と挨拶を残しておいた。


そして、宿に戻り、また気を練る練習をする。


まずは集中して気を体に巡らせる……


そのあと物質化するために放出するが、ここで昨日とはやり方を変える。


昨日は放出してそのままだったが今日は放出した場所でそのままそこに気の流れを作る感じで球を作ることをやってみる。


……すると気のオーラの色が濃くなっていき、不意にそのオーラの色が消え、球と繋がった感じに見舞われる。


やれる気がしたのでそれを窓から外に飛ばす。


透明になった気のか溜まりが飛んでいき外で弾け、回りに衝撃を撒き散らす。


……できた……これで槍をイメージすれば桜も赤椿井も修得できる。

と考えているとアナウンスが脳内に響く。


『気功法の気の物質化を修得しました。

それによりユニークスキル御影流槍術のアーツが解放されました。壱之型:柊、弐之型:閃、参之型:霞、肆之型:桜、伍之型:砕、終槍:赤椿を修得しました』


おお、これで攻撃の威力が上がって戦闘が楽になるな!

ステ振りもしておこう!


Name シーカー

年齢 20

種族 ヒューマン Lv15


HP 132/132

MP 132/132

Str 44

Vit 44

Int 44

Agi 44

Dex 44


BP0


固有スキル

状態異常耐性(微)


スキル

unique:御影流槍術Lv4 ↑up

鍛治Lv1 生産者の心得Lv1 土魔法Lv5↑up 気配察知Lv6↑up 気功法Lv3 ↑up

空き4


アーツ

壱之型:柊 無駄の無い突き クリティカルでダメージ2倍

弐之型:閃 横への一閃 敵に裂傷を付与(微)

参之型:霞 防御貫通攻撃 同時に他のアーツを発動可能

肆之型:桜 気と槍の無数の突き 敵に麻痺を付与(微)

伍之型:砕 石突きでの打撃 敵に骨折、気絶を付与(微)

終槍:赤椿 柊と桜の複合技 敵に出血を付与(微) クリティカルでダメージを1.8倍

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