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作戦会議!

「それよりも今日はなにする?」


いつもより、食い気味に聞くユメ。


「実は、全然決まってないんだよね。」


みんなのまとめ役であるユートが言う。みんなが頭を抱えて悩んでいる中、私は名案を思い付いた。


「ねえ!例えばさ、さっき受けた期末テストの結果とかを流出させたらどうかな?」


思い付いたということに興奮して、少々早口になった。そんな私の気持ちとは、反対に一人を除いてふたりの表情

は硬かった。


「でも、職員室に入るには、教師証明書が必要になるから。だいぶ現実的じゃないと思う。」


冷静に現実を語るユートの言葉は私の心に刺さる時がよくあるが、今回は想像以上に痛かった。


「私も。もし、私が頑張って教員証明書を盗むとしても、防犯カメラに映るし。防犯カメラがない場所って、トイレか職員室くらいでしょ?でもトイレは生徒と先生で別だし、職員室はそもそも入れないし。」


ユメは自分の思考に頭を切り替えてしまっていた。しかし


「え、チョーいいじゃん!やろうよ!」


一人だけ乗ってくれた。


「レイ!やっぱり、あんたはわかってくれるよね!」


突然の救世主に舞い踊る私。


「そりゃ、そうじゃん。だってあたし、あんたと何年間いるとおもっているのさ。」


キラーンとでも効果音が着きそうなドヤリっぷりのレイ。


「そりゃ、そうだよね。十年一緒なら、わかってくれるよね!」


そういって、私とレイは一緒に騒ぎ始めた。


「あのさ、話に追いつけてない人間がここに一人いるんだけど。」

「ここに、二人目が。」


困惑した顔で、手を挙げるユメとユート。


「ゴホン。説明しよう。」


レイは例えるならば、教授であるかのように話し始めた。


「今日は、先生たちにとって、大事な日なんだ。理由は、政府から偉い人が来るからだ。」


私を含めた三人は、まるで授業を聞く生徒のように、ふんふんと話を聞いていた。


「その時に、先生達は全員、職員室を出て校門までその人を迎えに行く。そして、応接室に全員で向かい、政府の

偉い人からありがたーいお話を聞くわけだ。つまり、先生たちが職員室にいない時間が狙い時だというわけだ。」


最後の部分を皮肉のように言うレイを見て、思わず笑いそうになるがこらえる。


「なにか質問があるものは、いるか?」


未だに先生の役を捨てていないレイは、そのまま質疑応答に入っていった。しかし、レイの完璧な説明により私た

ち三人は質問をしなかった。ここから、どう動くのかと心配していた矢先。ユメは感嘆の声を上げた。


「ほへー。すごい!レイちゃんよく知ってるね。」


「でしょ。レイはなんでも知ってるからね。」


私もつい調子に乗っていってしまったけど


「いや、マリのおかげじゃないだろ」


と、ユートからの厳しい言葉によって私は現実に引き戻された。


そう言ったユートはどこか遠くを見ているよう

で、その表情だけが少し浮いて見えた。


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