第9話落ちろ。玩具箱
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「魔力?消費量を考えろーー、考えろー」
呪文を教えて貰った時に呪文を試すべきだった
魔力の消費量が分からない。適当でもいいから一度撃つべきだったな
そしたら魔力を消費された感覚にも気づけた
考えている間にも魔力は減る
そして俺はあることを考え付いた
「あいつらだけ浮かして俺は地上に立とう」
これは直感、いや俺のこの魔法の経験から察することができる
一度食らった魔法だからこそ思い付いた
「浮け。トイボックス」
魔法の距離を設定し、魔法を放つ
この魔法は射程距離が長い。空にいる俺が地上にいるトイボックスに当てれるぐらいには
「これは契約した力か。契約してなければこれが出来ない。覚えた」
契約前のレイはこんなことはしてこなかった
レイが余程バカでは無ければ、これは契約した時に手に入れた力だ
「!!」
トイボックスはじたばたと暴れているが、魔法は解けない
「弾かれる可能性も思い浮かんだが、、杞憂だったな」
他のトイボックスにも魔法を当て続ける
そしてドンドンと空腹感に近い、魔力が減っていく
「あいつらを浮かすと同時に、俺は落下していく。キッツ」
使った魔法が起動し続けているのは感覚で分かる
分かるからこそキツイ。いつ魔法が切れるのか、魔力量の消費量
リソースがカツカツな時のシュミレーションゲームみてぇだ
「だが楽しいな。命が掛かってないことに目を瞑れば」
脳の全ての機能を使っている感覚が気持ちいい
「!」
地上に着いたと同時に一つ目の魔法が解けた感覚があった
「浮け!!」
瞬時に上を向き、トイボックスに魔法を放ったが
「はぁ!弾かれた!?」
トイボックスに魔法が弾かれた
地面までの距離はまだまだある。だが、時間は数十秒程度しかない
「、、、、浮け」
トイボックスの足を意識し、魔法を発動する
「頭か?胴体か?どっかの部位が魔法を弾くな」
トイボックスは再度浮き始める。足から
「ランクアップ!」
三月の杖を自身の足に向け、魔法を発動する
「・・・あんまに変わらないな」
その場から走り、距離を取る。そして深呼吸する
「ミスったら鬼ごっこか。キツイな」
そろそろ魔法の効果が切れる
「足には魔法はかかる。トイボックスの足はバネ。足で着地させてはいけない」
2つ目にかけた魔法が切れる。そしてトイボックスが落下してくる
「0.5秒発動。指定は足、右方向に浮け」
トイボックスは本能か、知能か、経験かは分からないが、足で着地しようとしていた
だが、俺がそれを許さなかった
トイボックスの足が空中で右に移動する
そしてトイボックスの体が上下反転する
「体勢を戻す時間すら与えん。頭から落ちろ」
ドンガラガッシャン!!!
玩具の箱が地面に激突した音が聞こえる