第7話美女はいない。獣はいる
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「ではこちらに」
泣き終えた浮いてる男ことレイは変な模様が描かれた石を地面に置いた
「・・・なんだ?」
「異空間の扉です」
扉の色は白。真っ白な扉
材質はパッと見、樹に見えない
よく分からない材質だ
「敵って」
「入りましょう!」
飛鳥に押され、扉の先へと無理矢理進まされる
飛鳥は俺よりもデカいから逆らえないんだよね。俺よりも力が強い
扉の先は真っ白な世界だった
「破獣はあそこにいます」
「・・・・」
レイが指さすが、それ以上にこの世界が気になる
「綺麗な世界」
「フラットワールドですね」
「地面は硬いな。空は、、、白いな。天井はなさそうだが」
地面をつま先でコンコンと叩きながら、周りの状況を確認する
「、、、あの怪物は何?」
「破壊する獣、破獣です」
レイがそう答える
「え?あれと俺戦うの?嫌なんだけど」
「頑張って下さい」
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そんなこんなで戦うことになった
めっちゃ嫌
「私の魔法は「知ってるよ。ちゃんと覚えてる」
何故こんなのことになったのか
あそこであんなことを言わなければ、、
「おいレイ。お前の魔法も使わせろ」
「エ˝!?そ、そんな急に」
レイは体をもじもじと動かす
恥じらいを感じる
「仮契約にした方がいいですよ。本契約はやったら殴られます」
「殴る?」
「仮契約にしておく。魔力量とかは?」
「普通ですね。いえ、少し多い程度でしょうか?」
「3本行ける?」
「分からないです。魔力効率は頗るいいです」
杖たちがコソコソと話している。殴るとかいう物騒な単語も聞こえて来て少し怖い
(あの破獣たちはどうやって倒そうか?)
破獣たちは目が悪いと思われる
だってフラットワールドのこの世界で、数キロ先にいる俺達を認識できてない
これは覚えておいた方がいい
そして破獣の見た目だ
俺は初めて見た時、トイボックスだと思った
箱型の体にビックリ箱から飛び出したような獣の顔
更にバネの足と腕、明らかに玩具箱、トイボックスのように見える
(俺の攻撃手段は浮かせての落下、そしてチェーンで叩く。チェーンハートは怖いから使えん)
手段が余りにも少ない。攻撃魔法が無い
アタッカーが死亡したRPGをやっている気分だ
(落下攻撃はバネの足のせいで利きにくそう。リーチは勝ってると思いたい)
ハッキリ言って、倒せる手段が思いつかなかった
でも考えるしかない。約束しちゃったしね