第2話説明の義務
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「・・・」
「あ、あの」
「なにかね?不法侵入者」
これが美少女ならば!!俺も優しくしただろう、、、でも!男なら容赦はしない!
「・・・」
この二人をさっさと、話も聞かずに追い出そうとしたが
両者とも体格は俺よりも上だ。力ずくで追い出せない
「僕たちと一緒に世界を救ってくれないですか?」
「アバウト過ぎない?もっと詳しく説明してくれ」
世界を救う。聞き触りはいいが、実際は地獄のような大変さかも知れない
「私たちは杖。魔法の杖です」
「・・・」
「・・・」
「え!?終わり!?」
「はい」
ロングヘヤーの体格のいい男が喋り始めたと思ったら
2秒程で説明が終わり、少し、、いや普通に困惑する
「ショートヘヤー、、説明お願いできるか?」
髪の短い僕っ子を指さしながら、続きの説明をお願いする
「はい。世界には魔導っと呼ばれる者達がいまして」
「ほん」
魔導、、魔法使いそうだな
「その者達は、世界を終焉させようとしているんです」
「ほう」
終焉か。ありがちな悪役だな
「・・・・」
「え!?終わり!?」
「はい」
僕っ子の説明が10秒程で終わる
非常に頭が混乱する
「え?本当に終わるなの?」
「はい」
頭を掻きながら、色々と考える
(こいつらはバカなのか?情報が無いに等しいぞ)
「本当に説明は終わりなの?それで」
「はい」
「そうか、、、じゃあ帰ってくれ」
「エ?」「え?」
2人とも何を言われてるのか分かっていない表情だ
「世界救わない。帰ってくれ」
(良く分からないから帰ってくれないかな。今日は日曜日だからごろごろしたいんや)
「え!な、何故ですか!?」
ロングヘヤーの男が驚きと焦りが混ざった声をあげる
「いやだって、、情報ないし。世界救って何すればいいか分からないし」
「世界を救うんですよ!?」
「どうやって世界救うのか分からないのに、協力はできないよ」
「そこをなんとか!!」
ショートヘヤーの男とロングヘヤーの男が両脇に立ち、俺の腕を掴んでくる
「嫌だわ!美少女なら従っただろうけど!!男には従いたくない!!」
「そこをなんとか!」
「世界の危機なんです!」
ドォン!!!
凄まじい爆音と共に、部屋の屋根が剥がれる
「お、杖発見」
ふわふわと空中を浮遊しながら、右手には杖を持った
男が屋根を浮かしていた