表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/50

第十二話 Heart Doll本店のはじまり

いつかのルキ()は、世界の変え方を探して無限の世界をさ迷っていた。

だけどもう、その頃のルキ()()()()()いない。


これは、無限に存在する世界にルキ()が同時に存在する者だから。





◆◆◆

とある廻間。今ここにはルキ以外はいない。ルキは仮の地を蹴り、いつものように宙に足を組んで座った。

青龍と別れ、銀狼と一緒に過ごして…一体どれくらいの時間、銀狼といただろうか。

あの時、“私の銀狼”を失くしてから私は無限の世界を、世界の廻間をあてもなく進み、そして最初の頃の私のようにこの廻間に迷い込んだ数多の強い意志(いのち)を持つ者をただ感情のまま狩りまくった。


ーーーいったい私は()()をしていたのだろう。


あの頃のことは、あまり良く憶えていない。いつもは消えないキズを心に刻むのに…何故かこの頃のことは“今の私”には思い出せないことが多い。

さて、私は自分が権利者となってしまった廻間(ここ)で何をしようか。


「そう言えば、いつかの世界で見た心の入ったお人形…」


あの、確か“Heart Doll”といっただろうか?あれを作った“あの人”とはいったい誰だろう?なんて、一瞬だけ思ったけど...あの世界で過ごしたルキとしての人生で記憶にある“あの人”はたぶん、いつかの自分だと思う。

本当におかしなこともあると思う。転生して記憶の無い私が記憶のあるルキに出逢うなんて...たぶん、()()ケースだと思う。


ーーー否、世界に転生や干渉をした分だけ、きっとあった。


記憶をすべて心に刻んでも、すぐに思い出せないことばかりで…それでも嫌な忘れたい記憶(キズ)だけはすぐに思い出せるのに。


「Heart Dollなんて、人形どうやって作ったんだろう…?」


ルキは思い出すことをやめて、これからどうしようかと考えた。

もう、頼れるのは自分だけ。誰も私を助けてはくれないのだから。


私はどこで()()間違えたのだろうか…?


「でもまあ…なるようになるよね★」


いつかの世界の(誰か)の口調を真似てルキは仮の地から立ち上がってふらりと歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ