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クレア先生とのアリバ・・・楽しいひとときが終わり運転手の頓田さんの運転で家に帰る車内でクレア先生が何かを隠しているようでソワソワしていた。
「お嬢ちゃん、今日は楽しかったか?」
「はい。」
頓田さんも何か隠しているようだが何を隠しているのかわからない。
「小冬音、今から行くところは家じゃ無いんだが言っても怒ったり暴れたりしない?」
クレア先生が心配そうに私の顔を覗き込んで問いかけてきた。
「何処に行くんです?」
行く場所がわからなければ怒りようがない。
「病院。」
どうやら私が病院に行く事で怒ったり暴れたりすると思われたようだ。
「全然怒りませんよ。」
首を傾げながら答えるとクレア先生と頓田さんが安心したような表情を浮かべる。
「よかったよかった。私が子供の頃なんて暴れて親困らしたんだけどな。」
28歳ですから中身とは言えず苦笑いで返す。
するとクレア先生が拗ねたような顔をして。
「小冬音は小さいのに大人っぽくていいよな。私なんて未だにガキ扱いされる事あるし。」
幼児ほっといて格闘ゲームに熱中してる時点で、とも思ったが言わぬが花である。
「着いたぞ嬢ちゃん達。」
頓田さんが病院の正面玄関に横付けしてくれる。
「クレア嬢ちゃん終わったら連絡してくれ。」
頓田さんは駐車場に車を移動させるようだ。
「行くよ小冬音。」
クレア先生に手を繋がれ病院に入っていく。
前に来た病院より綺麗で新しい病院のようだ。
クレア先生が受付に行くと待たされる事もなくすぐに診察室に入ることができた。
前世だと予約しても1時間、2時間待たされる事が多く予約の意味とは?と考えたこともあるがVIPだとここまで対応が違うのかと感心していると。
「はい、お注射しますね。」
右手を出し血液検査の為に血を取ろうと看護師さんがしていると・・・どうやら刺さらないようだ。
「血管は見えて取りやすいそうなのに。」
看護師さんが力を入れすぎないように怖いくらいの集中力を発揮している。
1分くらいかけて徐々に力を強めていきやっと皮膚に針が刺さり血が注射器に入っていくのが見えた。
「はぁ、やっと入った。ごめんね怖い顔して。」
看護師さんも汗をかいていたことから相当緊張したのだろう今は嬉しそうに採血し私の頭を撫でてから紙を渡してくる。
「これを持って保護者の方とレントゲン室に行ってね。紙は置く場所があるからそこに置いてね。」
頷いてクレア先生と一緒に全ての検査を終え結果をクレア先生だけで聞くようだ。
その間頓田さんと車の中で買ってもらったアイスを食べながら待機する。
アイスを食べ終わる頃に窓ガラスが叩かれクレア先生が立っているのが見え頓田さんがドアを開けた。
「小冬音、悪いんだけど明日全授業キャンセルで私と武道の授業な。」
「どうしてです?」
「ちょっと気になる事があってな。クマまた買ってやるから。」
別にクマが欲しいわけでは無いが拒否しても明日の予定は変わらなさそうだ。
「わかりました。」
クレア先生の後ろにはアメリカがついているような気がするし逆らうのは無理。
アメリカじゃなくても国家権力に逆らうなんて個人だと無理。
ということで長いものに巻かれ私はイエスマンになるのである。
次の日・・・・。
地獄を見た。
いつもの授業では無く完全に軍隊の訓練っぽい事をやらされた。
腕立て伏せ50回の後アスレチックに挑戦し最後に90度の壁を登る。
これって特殊部隊の人が公の発表でやってた気がするが完全に幼女虐待レベルである。
クマだけでは割に合わない。
全種目が終わると昨日血を取ってくれた看護師さんが待機しており採血された。
それからは自由時間と言われのんびりしていると1時間後にまた採血をされ後何回するのか聞くと後1回1時間後にすると終わりのようだ。
採血が完全に終わるとクレア先生が前のクマの半分くらい小さいクマを渡してきた。
「今日はごめんな。それから・・・武道の授業が週6日になったからな。」
週3日だったのに週6日・・・。
クレア先生も流石に言いづらそうに決定事項を伝えてきたがバツが悪いのだろう言った直後に目線を逸らされた。
「多分ですけどアーシャ先生、クレア先生、団十郎先生で2日ずつと思いますがクレア先生は担当日以外何されてます?」
「そりゃゲーセンやライブいったりして・・・あ。」
クレア先生に怒っても仕方がないのだがそれでも羨ま・・・妬ましい。
少し両方に頬っぺたを膨らませて怒ってますよっとクレア先生を睨め付けると。
「ごめんごめん。また連れて行ってやるからな。な。」
私の休日をもっと増やせと言う意味だったがゲームセンターに連れていかれる事に決定してしまったようだ。
「子供の時の苦労は買ってでもしろって言うだろ?」
子供の時に言われても腹が立つが中身28だともっと腹が立つ。
私はアスレチックの横に立っていた外国人のお兄さんに近づき手招きをし耳を貸してもらう。
「クレア先生がサボって遊び呆けてるって報告してくれたら私やる気出ますと伝えてください。」
お兄さんは親指を立てて笑顔で返してきてくれたので私も親指を立て笑顔で返す。
「知らない人に近づいちゃダメだろ?それであの人に何ていったんだ?」
ムキムキの外国人で構成されている職員と昨日の看護師さんしかいない時点で関係者だけしかいない事は明白なのだがクレア先生は知らない人で通しておきたいらしい。
「かっこいいですねって言っただけですよ。」
「そうか。」
安心してるところ悪いが死なば諸共である。
次クレア先生の授業で私が訓練で地獄をみるのだがやっぱりクレア先生は大人気ないのです。




