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チヤホヤされたい
「ダンスは2年くらい小学校の低学年のときに、習ったことあったの。
あと、それと並行してピアノも習ってたから、リズム感とか、音感は合って」
「あとはボイストレーニングだけ、先生について頑張ってやったら、なんとかここまで
これた感じかな...」
「他のメンバー、私よりずっと、かわいいし、私だけの力じゃないからね...」
「...謙遜だな。
俺的には。ヒロちゃんがダントツでかわいい」
「お世辞やめてよ...」
「あ、や、マジだよ。俺、お世辞言えるほど、器用じゃないし...」
「ありがとね、なんかうれしい」
続けて彼女は。
「私さ、学校に居場所がなかったじゃん...!
学校での友達はひとりもいないぼっちだし。
勉強はできないからバカにされてるし、周り、優等生タイプの真面目な子ばっかでさ。
私ときたら、
ヤンキー過ぎて、誰も寄ってこなかったし」
あ、でも、男子は何人か私の身体目当てで
寄ってきたけど、それってうざいしね。
まぁ、そんなこんなで。
正直なところ、ガチで欲しかったんだよね。
自分の輝ける場所がさ...」
「ちやほやされたかったんだろうね...!
みんなからさ...!」