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ホテルいこーよ
「ありがとねー、随分と家に通ってくれてさ...!」
「シンジくんが学校で待ってるからね...!だって、って、お母さん伝いに聞いてたの。
嬉しい言葉だったわ...」
「あ、いや、俺、学級委員だったから、
その、、色々届けなきゃいけなかったし、
先生にも、真島のこと、頼むな、って言われてて」
俺が真島マヒロの家に出向いて届けものをしたのは今のいままで、学校のある日は、実をいうと欠かしたことがなかった。
「で、本題だけど」
「え」
「ホテルいこーよ」
軽いノリで言われ、ドキッとした。
「何もしなくてもいいから、
いっしょにまったりしよーよ?」
「ええ...!?」
「今週の日曜日、家から一番近い、ホテルいこーよ?」
「えええ、!!」