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どうしよう
藤島くんは勝ち誇ったように俺の前からいなくなった。
彼女への連絡手段がなく。
俺は困ったなと思った。
行くのは俺じゃなくて、藤島くん。
何事もなければいいけど、、
そう思いながら
下駄箱で俺が上履きに履き替えようとしたときだ。
カサカサ...
「ん?」
左足先に感じた違和感。
上履きを上下逆さまにしたら、
はらりと一枚の紙が落ちた。
なんだこれ...
俺の経験上、
ま、陰キャなので。
大抵、悪口を書かれた紙が入っているのかと
思っておそるおそる拾い上げた。
紙を広げると。
電話番号。
「え、何これ...」