epilogue
すみません!
もう1話エピローグがつきます!
フレディがミアを連れ去った約30分後、国王の私室。
バリーとリリーが下での制圧を終え、フレディとミアの応援に駆けつけだのだが既に戦闘は終わっており、そこら中の物が壊れ、部屋の壁はボロボロに崩れていた。そしてそこにいる全員が倒れていた。
「何があったんだこりゃ……」
「嘘でしょ…誰か起きてる人はいないの!?」
「あー、おいらが起きてるぞ。陛下を起こしてやってくれるか?」
「……頼む…」
「陛下! なんちゅう格好…今すぐ起こします!」
バリーは肩を貸し国王を起こした。
「それで、ここで何があったのでしょうか? フレディとミアはどこに?」
「……」
「フレディが裏切ってミアちゃんを連れ去った」
「はぁ!? フレディが裏切って? ミアを連れ去る? あり得ないじゃない! もうちょっとマシな嘘つきなさいよ! 流石に怒るよ!?」
リリーの声には既に怒気が籠もっていた。
「それは事実だ。この耳で聞いた。私が保証しよう」
「嘘よ!! フレディがそんなことするわけないじゃない!!」
「止めろ! リリー! 不敬だ…」
「構わん……」
「陛下…陛下が1番…」
『悔しい』そう言おうとしてバリーは口を無理矢理閉じた。国王の悔しさにまみれた顔をみて。
「フレディ…ジョー…なぜだ……」
その後、国王とカートの口からこの戦いの全貌を伝えられた。ニコが生きていたということ、『マリオネット』という魔法のこと。そして最後にランディ・フレイジャーが何者なのか、国王から伝えられた。
フレイジャーは20年ほど前に王国軍に所属していて当時新たに創設を推し進めていたテイマーを集め魔獣と共に戦うことを任務とした第7師団の初代団長になる予定だったらしい。この件は国王も賛同していたが一部の国を支える貴族から危険だと反発があった。しかし国王はこの国のためと独断で推し進めていたのだがある一人のテイマーの魔獣が暴走を起こし、貴族に怪我を負わせてしまった。これを重く見た、というより重いかのように見せた貴族達によって第7師団の計画は白紙になり、責任半分貴族の私情半分で暴走した魔獣のテイマーは死刑、フレイジャーも死刑の予定だったが国王の取り計らいで国外追放となった。
フレイジャーはこの件の責任を自分に押しつけられたと勘違いしてこの襲撃を計画したらしい。
本当は貴族の思惑によってであり、更には元々死刑になる予定でそれを国王が国外追放にさせたことも知らずに。
全員一度救護室に運ばれ、カートは止血をしており意識もあったためすぐに回復した。ニコは止血されておらず、救護室に着く前には息を引き取っていた。ニコの背中には封印竜にやられたのであろう大きく深い背中の傷が痛々しく残っていた。
そして止血は済ましていたものの、意識が無かったホーナスは2日後に目を覚ますことになった。
2日後の夜、救護室のベッドの上。
「おはようございます。ヘンドリクス団長」
「…おはようございます……」
ベッドの側には第6師団副団長のジェニーとミア付きのメイドのサリーがいた。
「どうした。珍しい取り合わせだな…」
ここでホーナスがミア付きのメイドであるはずのサリーがここにいることに違和感を感じる。
「サリー、ミアはどうした?」
そう問いかけるとサリーは泣き出した。
「どうしたサリー、大丈夫か?」
「私から説明させて頂きます。ですがその前に、ヘンドリクス団長は今日から第6師団に配属され、第6師団の団長に就任して頂きます。現在国王の護衛は第5師団が行っております」
「どういうことだ? フレディはどうした?」
「そのフレディ様が問題なのです」
ジェニーの目にも涙がうっすらと浮かんでいた。
「フレディ様はミア様を誘拐しました」
「は…………?」
ジェニーからアルトとの戦いの全てを伝えられた。
「……そうか……今日はもう寝る。帰ってくれ」
「……分かりました。失礼しました。さぁ、サリーもいきましょう」
ジェニーはサリーを連れて救護室は出て行った。
「ミア…」
翌日、ホーナスは救護室から姿を消していた。更にこれは大分先になって分かることになるがホーナスがミアに話した禁書室の本も無くなっていた。
題名:『異世界と元いた世界の備忘録』
著者:Jehanne Darc
この話を持ちまして正真正銘第一章は終了です。
これに際して題名を変更いたします。
旧題「勇者を召喚いたします」→新題「Protect Hero」
そして1話からこの22話までをepisode1として
「episode1 勇者を召喚いたします」となります。
ややこしくなって申し訳ありませんが何卒よろしくお願いします。
それでは!




