がっかり、あっさり
昨日ミアを送り届けた後、第1師団隊舎付近。
(皆を待たせてしまったな。配置の準備をしないと…)
ホーナスは小走りで隊舎へと向かう。大量の首なし死体がある隊舎へと。
到着すると早々に死体を発見し、そして他の多くの団員も同様に首が無いことを確認する。
「おい、どういうことだ…皆。どういうことだ!! 誰かいないか!? なぁ!!……ぁ」
国王にも身の危険が及んでいることに気づき、しばし考えた後、国王の下へと走り出した。
「すまない……皆…」
フレディ戦闘中、アルト本部前(跡地)
(ホーナスには私頑丈なんて言っちゃったけどこんなの見たら自信ないかも。ていうかホーナスには色々イヤなこと言っちゃったからな~、心配もかけたし、帰ったら私の方からも謝らないと)
ミアは想いを巡らせながらフレディと封印竜の戦いを眺めていた。
フレディが封印竜の顔面を蹴っ飛ばした。
??
「コッチ飛んできてない!?」
「みんな! 散って!」
そうは言うがビル5階分はあるだろう巨体だ。避けられる訳がない。それをミアは察知し、足を止めた。
「ああぁもう! どうにでもなれ!」
ミアは飛んできた封印竜を受け止めた。
凄まじい衝撃がミアの全身に走り、足下の地面が大きく抉れた。
しばらく封印竜を押さえているとフレディが上から降ってきて封印竜の頭に衝撃とともに着地した。
その衝撃で風圧が起こり、地面は更に抉れた。そして封印竜は動かなくなった。
「お手柄だな」
「あ…そう。どうも」
「「「「うおぉぉぉ!!!!」」」」
大歓声の中フレディは何か不思議そうな顔をしていた。
「団長、どうされました?」
「いやさぁ、思ったより弱くね?」
「まぁ確かに団長がいくら強いとは言え流石に1人で倒せてしまうとは思わなかったですね」
「だよなぁ~。寝てただけね……」
「何ですか? 寝てただけって」
「こっちの話だ」
「??…そうですか。あ、そうだ! 現在アルトの本隊は王城付近にいると思われ第3・4・5師団が王城へと戻りました。ですので後処理は私と他の団員でやりますのでミアを連れて王城に向かってください」
「おう、わかった。嬢ちゃーん、行くぞー」
「??……あ! カートさんがお城に戻ったって! 私たちも行かないと!……行くぞって言ったわね」
「あぁ、もう話はジェニーから全部聞いたぞ」
「あ、そう。じゃあ行こう。うん」
(すっかり忘れてたわー)
同時刻、城内。
真顔の軍勢が押し寄せている。第2師団の残りが押さえているのだが、専門が諜報であるためジリジリと後退している。
国王の私室。
「陛下! アルトの集団がが侵入してきました!」
「なぜだ! ホーナスはどこにいる!?」
「私はここです」
ホーナスは息を切らしていた
「どうした。お前が息を切らすなんて」
「心配には及びません。報告があります。第1師団は私を除き全滅しました。おそらくニコを殺した者による攻撃だと思います」
「な!?……全滅だと…!?」
「やぁ皆さん、そして陛下。いや、もういいか。デレクジャンセン君。ランディフレイジャーが帰って参りました」
ランディ・フレイジャーと名乗る男がニコを連れて現れた。




