初陣
会議終了後、第1師団隊舎会議室。
「なぜミアに行かせるんだ!? まだこっちに来てから1ヶ月も経ってないんだぞ!?」
「とは言ってもなぁ、フレディとホーナスの報告を聞く限りは中々良さそうだし。何よりわしらはニコを失ったんだ。まだ初心者だなんて言っていられるほどわしらに余裕は無い」
「しかし!」
「ホーナス!」
「……陛下…」
「ニコはいない。更に相手は封印竜だぞ。戦力は多いに越したことは無い。分かってるだろ。もういいな…」
怒気が籠もった声が響いた。
「…分かりました……」
3日後。
第6師団とミアによって封印竜の討伐隊が編成され、第3・4・5師団がアルトの鎮圧に向かうこととなった。
「来たな、ミ…って大丈夫か?」
「えぇ、大丈夫よ」
「まぁあんたがそれでいいなら良いけどよ。それじゃあ行くか! 行くぞぉ! お前ら!!」
「おおぉーー!!」
「ミア! 待ってくれ」
「ホーナス!?」
「何しに来たの。まさか今更止めに来た?」
「いや、謝りに来たんだ」
「謝りに?」
「あぁ。戦地に向かわせることになってすまない」
「おいホーナス、どうしたんだ」
「悪いなフレディ、時間をとらせてしまって。俺はミアを守ることは出来ないみたいだ。だから頼む。生きて帰ってきてくれ」
「何よ……大丈夫。私頑丈だからね」
「そうだったな…待っているぞ」
「任せなさい! でもそっちは大丈夫なの? こんなところにいて」
「良くは無いがまぁ、良いだろう。見送らせてくれ」
「そういえばあんたってそんなんだったわね。じゃあお願いするわ」
「えーーっと? もー行っていいか?」
「あぁ、行ってこい。フレディ、ミア」
「おう!」「行ってくる!」
同時刻、第1師団隊舎内。
「アレックスさん。団長見ました?」
「え? 俺も見てないし逆に俺も知りたいのだが……え?」
アレックスは自分に話しかけた団員の方を振り向くがそこには顔がない。体だけがそこにはあった」
「だれ…………だ!? は? 貴方は……」
アレックスの首も何処かへと消えた。
2人の首を飛ばした男の後ろには血の海が広がっていた。
「……」
フレディが潰した所とは異なるアルト支部のある村。
「さぁ、行くとするか皆の者」
「……」
アルトのリーダーと思わしき男は無数の人達に向けてそう声をかけた。
ジャンセン王国軍はアルト本部へと向かう。




